彼女についてⅩⅠ | Peace begins with a smile♪

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エステティシャンの話し

あ、どうも。チズさんからお話しは伺ってます。どうぞ。私はあまり知らないんですけど、良いんですか?

何か召し上がります?そば茶しかないんですけど。美味しいですよ。

喧嘩別れの原因ですよね?

チズさんと彼女と私で、六本木のクラブに行ったんです。チズさんはとても奔放で、いろんな男性と付き合っていました。

チズさんには内緒ですよね?

チズさん、浪費癖があって、私のところでもたくさんお金を使っていました。車やブランド物も大好きで。

その頃、チズさんには一緒に住んでいる男性がいて、いえ、その人じゃありません。ちゃんと会社勤めをしている人です。

だけど、他の人とも付き合ったりしていたんです。同時期に四人くらい。それが一緒に住んでいる彼氏にバレちゃって。

詳しいことは知らないんですけどね、他の男性と会うときに、チズさんは彼氏に

「今日は合田ちゃんと遊びに行くから。」

って言っていたんです。彼女はそんなことを知らなかったみたいで、バレてしまった時には大騒ぎになりました。

すぐ彼氏は別れたみたいです。

チズさんの借金が800万円以上あったので、全部彼氏名義に借り換えて、車のローンも彼氏が払っていましたから、大騒ぎです。

結局、チズさんのお母様が彼氏に手切れ金みたいなお金を渡して、何とかなったみたいでしたよ。大金ですよね。

チズさんは私のお客様ですが、彼女は違います。チズさんの紹介で会いました。飾らなくて質素に見えました。

チズさんとしては、彼女を私に紹介して、エステに来させようとしていたみたいです。割り引きになるので。

でも彼女はそういうことには興味が無くて、いつもシャツとジーンズに口紅だけという、とてもシンプルなスタイルでした。

特別おしゃれに気を使っているわけではないんですが、かえってその方が似合っていました。おしゃれをする必要を感じていなかったようです。

見た目が落ち着いていて、目鼻立ちがハッキリしているので、お化粧もほとんどしていませんでした。

ですから、私も無理にお誘いはしませんでした。チズさんには申し訳ないんですけど。

喧嘩別れをした理由は、チズさんがクラブで他の男性と出ていって、戻って来るとまた他の男性と出て行くという事があったからなんです。

「もういい加減にやめなさいよ」

「何であんたに言われなきゃなんないのよ」

みたいな感じでチズさんがキレたんです。

「ずっと黙ってたけど、チズがしていることを私は生理的に受け入れられない。」

「じゃ帰ればいいじゃない!」

私は止めたんですけど、彼女は一人で帰りました。帰る間際にも止めたんですけどね。

「ごめんね?私にも我慢の限界があるの。」

私に謝って帰ってしまいました。

その後、私からも連絡して、また仲良くしてもらおうとお願いしましたが、無理でした。チズさんが、もう無理で。

「チズがね、ああいう事を続けているようなら、私はやっぱり無理なんだけど、あなたを傷付けたのだとしたらごめんね?」

彼女は怒るような人ではなかったんですけど、私から見てもチズさんは奔放過ぎました。治りませんでしたから。

着飾って、派手なお化粧をして、男性からお金を貰うみたいな。

それが彼女には理解できなかったんだと思います。私も少し嫌でしたから。

エステのお金も滞るようになって、彼女に相談しました。

「チズはね、1度大きな病気をしたから、今とても輝きたいんだと思うよ。いくらなの?」

30万円くらいでした。彼女は私に

「こういうことはチズに言わなくて良いからね?でももう2回は無いよ?」

当時、彼女は何か書く仕事をしていたので、私にはどのくらい稼いでいたのか分かりません。

ただ、見た目が質素だったので、浪費するようには見えませんでした。私から見たら、チズさんより彼女のほうが輝いて見えました。

少し明るい口紅だけで、ノーメイクなのに、とても映えていましたから。

お仕事で疲れている時でも、

「私は好きなことをさせてもらっているから、それは無駄にできないの。」

一生懸命、仕事と向き合っていたので、キラキラしていました。女性の美しさは内面から滲み出てきますが、そんな感じです。

好きだから輝けたんだと思います。

その前のお仕事では、辛いこともあったようで、

「お金じゃないんだよね」

って言っていました。

だから、彼女とチズさんは全然タイプが違うんです。チズさんは物欲が強かったけど、彼女はそういうことには無頓着でしたから。

お手紙もいただきましたし、電話でもたくさんお話ししました。

「外見を綺麗に見せるんじゃなくて、私が磨きたいのはもっと違うことなんだよ。」

エステティシャンとしては、痩身や美肌にこだわりますけど、彼女にはすすめませんでしたし、すすめても無駄だったと思います。

喧嘩別れをしても、チズさんを心配して、私に連絡をくれていました。

「どうして芸能界を辞めたんですか?」

「うーん。やっぱりね、自分の好きなことをしている時が自然でいられるからかな。芸能界では、それが出来ないからね。」

彼女はマリリン・モンローが好きで、原語のモンローの伝説を読んでいました。お部屋にもモンローが飾ってありました。

「マリリン・モンローはとても努力家なんだよ?そしてとても寂しがりやさんだよ。」

私はマリリン・モンローをあまり知らなかったので、彼女から教わりました。

「私はマリリン・モンローにはなれないけど、あなたはマリリン・モンローに近付きたい人を助けてあげる仕事を続けてね?」

ですから、私は今でも仕事を続けています。彼女の言うように、綺麗になりたい人を助けたいので。

いろんな助言をしてくれたから、今の私がいるのだと思います。何も言われなかったら、きっと辞めていたと思うんです。

素敵な女性でしたよ、合田ちゃん。

マリリン・モンローみたいに寂しがりやさんで、マリリン・モンローみたいに笑ったり歌ったりしてくれました。

セクシーではなくてボーイッシュな人です。

彼女がマリリン・モンローの話をしてくれたからかもしれませんが、私は彼女とマリリン・モンローが少しだけかぶります。

無理に人と合わせることは無かったけれど、正面を向いて話をしてくれましたから。

合田ちゃんには感謝していますよ。

そうでなければ仕事も続けられなかったはずです。彼女みたいな女性は、私の所には来ませんけど、綺麗にしてあげたいです。

私が知っているのはそのくらいで。

一言でですか?

とても頭の良い人でした。
そしてとても優しい人です。

連絡を取らなくなってずいぶん経ちますが、元気にしていますか、合田ちゃんは。

また会えたとしたら、たくさんお喋りをしたいです。真っ直ぐ目を見て話してくれるので、時々私が圧倒されたりしましたけど。

チズさんは、お金が足りなくなってから、私はお会いしていません。

合田ちゃんは、監督さんがついて守ってもらっていましたから、それを裏切るようなことはしたくなかったんでしょうね。

クラブの店員さんとも仲良くしていて、とてもフレンドリーでした。

チズさんはクィーンビーって呼ばれていましたけど、合田ちゃんは威張ることもなく謙虚でした。

そろそろ次のお客様の施術なので、よろしいですか?

わざわざ謝礼まで、ありがとうございます。

きっと今もキラキラ輝いているんでしょうね、合田ちゃんは。

少しだけ羨ましいです。

監督さんはとても良いかたでしたから、お話しすれば分かると思いますよ。

では、失礼しますね。







最後までお付き合い
ありがとうございましたウインク

なかなか進まない?(笑)

お許しください<(_ _*)>




マリリン・モンローの言葉です。

私もこうありたいと願っていた
そんな時代がありました♪

素晴らしい女になりたかったですWハート

今夜の夕食は何でしょうか?

どうぞ楽しい夕餉を
囲んでください花

それではまた~ヽ(*´∀`)ノ♪

我が家は減塩ですウインク

浮腫むからガクリ(黒背景用)

慣れたけどねウインク