【9619】イチネンホールディングス(東証1部) ---
現在値 1,108円/100株 PER7.3 PBR1.09 3月配当優待 9月配当
自動車リース中堅、リース車両整備受託、燃料販売等ケミカル事業も展開。
予想配当は年間34円のため配当利回りは3.06%となります。
イチネンホールディングスは株主優待を導入しており、100株保有の3月末
株主に対してお米券を2枚進呈していますので、1枚440円換算した場合の
配当優待利回りは約3.86%となります。
業績を確認をしていきます。
■2013年3月期 売上高 573億円 経常利益 40.6億円 EPS 91.4円
■2014年3月期 売上高 676億円 経常利益 48.7億円 EPS 117.8円
■2015年3月期 売上高 716億円 経常利益 53.1億円 EPS 149.4円
■2016年3月期 売上高 748億円 経常利益 55.2億円 EPS 146.5円
■2017年3月期 売上高 830億円 経常利益 57.0億円 EPS 150.0円 ce
□2016年9月中 売上高 391億円 経常利益 26.9億円 EPS 80.3円(10/31)
2016年9月中間期の売上高は前年同期比10.2%増の391億円、経常利益は
同2.8%減の26.9億円となり、期初予想を若干下回り増収減益となりました。
主力の自動車リース事業では前期に買収した東電リースが通期で寄与を
開始したほか、機械工具販売も前期に買収した共栄の寄与がありました。
ただ前年も不調だったケミカル事業が引き続き軟調に推移したほか、合成
樹脂事業も遊技機変更の影響が今期も継続したため、減収となりました。
なお今2017年3月期通期の予算は据え置いており、売上高10.9%増の830
億円、経常利益は3.1%増の57億円を予想してます。上期が全セグメントで
売上未達だったためやや苦しい展開ですが、自動車リース事業における
給油カードの販売が再び増加に転じてきたことや、苦戦が続いている合成
樹脂事業が今期を底に回復するものと見られているため、通期未達濃厚
ながらもまずまず仕上がる公算です(※最終利益は売却特益で増額済)。
当社は3年中計で翌2018年3月期に営業利益65億円(前期実績55億円)を
目指しています。基本的には既述2社のようなMA中心の外部成長で数字
を作る形になろうかと思いますが、リース会社のため仕方ないとはいえ、
700億円超の有利子負債に対して、手元現金が10億円強しかありません。
ただオーガニックに数字を作ろうにも市場縮小の壁が立ちはだかるため、
残るは2009年に@347円で約7億円調達して以来のエクイティファイナンス
で資金調達→MAで外部成長、がありえそうなシナリオだと思います。また
足許の株価も高値圏で、前回公募時の3倍になっているのもポイントです。
なお今期は、前期記念配当を落とさずに34円配当を予想していますが、
他リース会社同様、基本的に当社も毎期継続的に増配をしているので、
今期増配してこないようなら、いよいよ資金需要発生・・・と見るのが自然
な考え方かと思います【※4期連続増配中:18→21→24→30→34→34(予】
*参考記事① 2015-08-06 1,174円 ---
減配予想も85年記念復元配に期待、イチネンホールディングス(9616)。
*参考記事② 2015-02-06 1,007円 ---
上場20周年記念で大増配、イチネンホールディングス(9616)のレビュー。
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