一部上場済も謎の優待拡充、Br.ホールディングス(1726)。 | なちゅの市川綜合研究所

なちゅの市川綜合研究所

「別に勝たなくてもいいので、負けないこと」を志向しております。
本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報等に基づき、作成されています。
当ブログの情報に全面的に依拠することはお控えいただき、最終的なご判断はご自身でお願いいたします。

IMG_4070.JPG
【1726】ビーアールホールディングス(東証一部) --

現在値 444円/100株 PER12.6 PBR2.97 3月配当優待 9月配当優待

極東興和が中核。中国/関西のPC橋梁中堅。MAでエリア拡大し全国化。
配当は3月9月の年2回で、合計5円のため配当利回りは1.12%となります。

ビーアールホールディングスは株主優待制度を導入しておりまして、
3月末9月末時点の100株以上の株主に対して、500円分のクオカード
を進呈しておりますので、配当優待利回りは約3.37%となります。
(注:16年9月末で1:2で株式分割予定、優待基準据置で実質拡充)

業績を確認していきます。
■2013年3月期 売上高 191億円、経常利益 3.5億円 EPS 16.4円  
■2014年3月期 売上高 199億円、経常利益 6.0億円 EPS 27.5円
■2015年3月期 売上高 206億円、経常利益 7.6億円 EPS 28.6円
■2016年3月期 売上高 208億円、経常利益 4.5億円 EPS 28.8円
■2017年3月期 売上高 230億円、経常利益 8.0億円 EPS 35.3円 ce
□2016年6月1Q 売上高 45億円、経常利益▲0.1億円 EPS▲3.1円
□2016年9月中 売上高 83億円、経常利益 1.5億円 EPS 6.1円 四e

2016年3月期通期の売上高は前期比0.9%増の208億円、経常利益は
同40.6%増の4.5億円となり、期初予想を下回って着地しました。主力
の建設事業において受注が伸びたものの、10億円を超える大型工事
の割合が高く、引渡しが翌期以降にズレこんだことが主な要因です。

そのため2017年3月期通期は反転増となる見込で、売上高は10.5%増
の230億円、経常利益は75.6%増の8.0億円を見込んでいます。3月末
時点での受注残高は、前年同時期と比べて26%多い213億円に達して
いるため、業績は鉄板かと思われます。事業環境的も震災復興関連
や東京五輪、リニア中央新幹線・整備新幹線絡みの特需が続々発生
するため、足元の業績に関しては尻上がりかと思われます。

当社は主力事業会社である極東興和ともども広島に拠点を置いてい
るため、上述したような特需の恩恵を受けやすい東日本での本格的
な展開を志向している印象を受けます。現時点で東日本で展開して
いる事業会社は、仙台の東日本コンクリートのみですので、おそらく
MAなどの飛び道具を使って拠点を拡大していくものと思われます。
(藤田社長は大塚製薬で企画課長をやったり、海外でのMBA修了を
アピールしているような人なので、当然その位考えているでしょうw)

当社は株主優待の導入による株主増加施策などが奏功して、本年
3月に東証一部に鞍替えしましたが、標題に記したとおり謎の優待
追加拡充(と株式分割)を発表しました。今回は株主数を増やす必要
はないので、時価総額拡大のための布石と見る方が自然かと思わ
れます。配当もほとんど増やしていないことから、会社側は新しい
資金の調達を目論んでいる・・・のかもしれません。

会社四季報 2016年 3集夏号

新品価格
¥2,060から
(2016/6/11 09:19時点)



*本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報に基づき、作成されています。
特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に
基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。
このエントリーをはてなブックマークに追加にほんブログ村 株ブログ 株主優待へにほんブログ村 株ブログ IPO・新規公開株へにほんブログ村 株ブログ 新興株へ
にほんブログ村