
【4275】カーリットホールディングス(東証1部) --
現在値 487円/100株 PER17.6 PBR0.53 3月配当優待
化薬・化学品生産。塩素酸ソーダ高シェア。伊藤園向けボトリングも。
配当は3末の一括10円配のため、配当利回りは2.06%となります。
カーリットホールディングスは株主優待制度を導入しておりまして、
3月末の100株以上の株主に対して、1,500円分のUCギフトカードを
進呈しておりますので、配当優待利回りは約5.13%となります。
業績を確認していきます。
■2014年3月期 売上高 398億円、経常利益 16.7億円 EPS 60.8円
■2015年3月期 売上高 461億円、経常利益 13.1億円 EPS 51.8円
■2016年3月期 売上高 463億円、経常利益 13.3億円 EPS 33.1円
■2017年3月期 売上高 510億円、経常利益 13.0億円 EPS 27.4円 ce
□2016年6月1Q 売上高 115億円、経常利益 1.0億円 EPS 2,8円
□2016年9月中 売上高 226億円、経常利益 4.5億円 EPS 10.1円四e
2016年3月の売上高は前期比0.6%増の463億円、経常利益は同1.0%増
の13.3億円となり、増収増益となったものの計画未達となりました。主力
の化学品事業において、産業用爆薬が土木工事の増加で堅調に推移
したほか、自動車用保安煙筒も車検向けに伸長しましたが、伊藤園向
けのボトリング事業が天候不順の影響を受けるとともに、産業用資材
は新興国での競争激化にくわえ、自動車減産のあおりを受けました。
なお2017年3月期については、売上高が10%増の510億円、経常利益
は2.3%減の13億円を計画しています。主力の化学品は引き続き底堅く
推移するとみられるものの、依然として中国等の新興国の減速により
産業用資材事業の浮上が難しいため減益予想になったとみられます。
当社は2015年2月に中計の「礎100」を策定しており、2019年3月期に
売上高650億円、営業利益35億円(直近期実績12.5億円)を定量目標に
置いています。前回の2014年3月期を最終年度とする中計「飛躍500」
が売上高で約100億円・経常利益で約23億円と強烈な未達となったの
で、単なる"気合予算"として認識しておいた方がよさそうですが、本年
2月に合成樹脂の販売を行う三協実業(年商約50億円)の株式を取得
しており、利益はともかく売上に関しては達成の目が出てきました。
一応、この中計を達成すべく昨年7月に17億円(@564円)の公募増資を
実施しており、先の三協実業の取得額は非開示でわからないものの、
ある程度自己資本比率を改善させているので、MAによる業容拡大は
この後も期待出来そうです。
あとは昨年参入したサーモグラフィー用材料分野の進捗もポイントで
計画通りに進捗しているのであれば、今期上期に上市するはずですが
1Q時点では会社側から開示がないので、遅れているのかもしれません。
なお、このサーモグラフィーしかり、とにかくR&Dに資金がかかるので、
株主還元は当分期待薄と思われます。当社は配当性向基準を20-30%
に置いており、現行の10円配を維持するだけでもいっぱいいっぱいで
すので、当面はその辺の期待を一切しない方がよいかと思われます。
※参考記事① 2014-08-27 547円 --
カーリットホールディングス(4275)の株主優待と1Qレビュー。
![]() | 新品価格 |

*本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報に基づき、作成されています。
特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に
基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。




にほんブログ村