
【8519】ポケットカード(東証一部) --
現在値 530円/100株 PER28.1 PBR0.6 2月配当優待 8月配当
SMBC系クレジットカード中堅。伊藤忠、ファミリーマートと提携。
配当金は2月8月の年2回/合計10円配のため、配当利回りは1.84%です。
ポケットカードは株主優待制度を実施しており、2月末の単元株主に
対し、800円分のクオカードを進呈しておりますので、配当優待利回り
は約3.39%となります。
業績を確認していきます。
■2013年2月期 売上高 315億円、経常利益 27.5億円、EPS 33.7円
■2014年2月期 売上高 341億円、経常利益 47.4億円、EPS 34.9円
■2015年2月期 売上高 355億円、経常利益 43.2億円、EPS 28.1円
■2016年2月期 売上高 356億円、経常利益 37.7億円、EPS 21.5円
■2017年2月期 売上高 365億円、経常利益 40.0億円、EPS 28.1円 ce
□2016年8月中 売上高 183億円、経常利益 19.0億円、EPS 11.5円 ce
2016年2月期の売上高は前期比0.5%増の356億円、経常利益は同12.7%
減の37.7億円となりました。前の期にファミマから受託したポイントカード
発行業務が一巡となったほか、キャッシング残高が大きく減少したため
期初計画線水準での減益決算となりました。
なお今2017年2月期の売上高は2.3%増の365億円、経常利益は5.8%増
の40億円を計画しています。引き続きファミマTカードの新規会員獲得
が続くほか、ショッピングリボに関しては順調に債権残高が積上がって
いるため、ストック的に収益寄与します。今期も利息返還と債権放棄で
50億ほどかかると思われますが、貸出原資となる調達金利がどんどん
安くなっているので、その辺も収益改善要素となります。
当社は昨年に2019年2月期を最終年度とする中期経営計画を発表して
おり、3年後に売上高400億円、経常利益80億円(CAGR27%)を予想して
おります。売上高がさほど変わらないわりに、利益率だけ異様に改善
する計画となっていますが、これは売上高の伸びがファミマTカードの
新規獲得とリボ残高の緩やかな増加が中心となることに比べ、利益は
利息返還と債権放棄が減少していくため、伸びが鋭角的となります。
ここで惑星的に上振れ要素となってくるのが、ファミマとユニーの経営
統合であり、サークルK・サンクスの屋号が廃止され、ファミマに一本化
されることで、ハウスカード獲得の余地が一気に広がりました。特に
当社は筆頭株主こそSMBCであるものの、第2・3位は伊藤忠・ファミマ
となっており、合わせた持ち分はSMBCを上回る「影の筆頭株主」です。
サークルK・サンクスが提携している楽天ポイントを採用し続ける義理
など全くないので、基本取りに行けるという認識で良いかと思います。
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*本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報に基づき、作成されています。
特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に
基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。




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