長期優遇の5,000円クオカード優待が魅力、高成長続くオープンハウス(3288)。 | なちゅの市川綜合研究所

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【3288】オープンハウス(東証1部) --

現在値 2,218円/100株 PER8.14 PBR2.22 9月配当優待

不動産仲介からスタート。23区・横浜の狭小地戸建に強み。製販一体。
配当金は9月一括の40円配のため、配当利回りは1.80%となります。

オープンハウスは株主優待制度を導入しておりまして、9月末現在に単元
以上を保有する株主に対し、クオカード3,000円分進呈しておりますので、
配当優待利回りは3.15%となります。また3年以上保有を継続する株主には
長期優遇でクオカードが5,000円分に増額され、利回りは4.05%となります。

業績を確認していきます。
■2012年9月期 売上高 623億円、経常利益 45.1億円 EPS 66.7円 
■2013年9月期 売上高 969億円、経常利益 91.7億円 EPS 143円  
■2014年3月期 売上高 1121億円、経常利益 128億円 EPS 137円
■2015年3月期 売上高 1793億円、経常利益 202億円 EPS 222円
■2016年3月期 売上高 2400億円、経常利益 240億円 EPS 273円 ce
□2016年9月中 売上高 1070億円、経常利益 107億円 EPS 121円 ce

2015年9月期通期の売上高は前期比60%増の1,793億円、経常利益は同57.5
%増の202億円となりました。主力の戸建て事業において引渡件数が前期の
1,367件→1,850件に大幅に伸びたほか、収益不動産売買の取引活発化で
流動化事業の売上が416億円と飛躍的に伸びたため、期中2回の増額修正
を経て、経常利益は期初予想を50億円以上も上回って落着しました。

注目の2016年9月期通期の売上高は34%増の2,400億円、経常利益は18.3
%増の240億円を予想しています。前期が6割近い増収増益となったため、
本来今期は一服やむなしの局面ではありますが、前期は期中に2度の修正
を迫られたこともあってか、2桁の増収増益予想で出してきています。

売上の原資となる棚卸資産については2014年9期末比で400億円増の1,026
億円となっており、利幅大きい流動化事業において350億円まで積上げて
おります。当社は物件価格が1-5億円ほどの個人向けの小ぶりな収益物件
を得意としているため、富裕層やアジアからの投資が堅調に推移している
ことを踏まえると、流動化事業である程度は今期の数字が作れそうです。

祖業の仲介事業については前期に川崎・吉祥寺・自由が丘の3店を出店し
今期は新横浜および数店舗を開業予定のため、展開店舗数は20店程へ
伸びるほか、有力子会社のアサカワホームの業績が通期でオンされます。
そのほかにもインテリジェンスの創業者である鎌田和彦氏を新任取締役
として迎えるなどしており、人材採用面でも充実を図っています。
(丸ビルに本社を構えたりしているのはその辺の影響?かもしれません)

また株主還元についても充実を図っており、冒頭に記した株主優待制度に
加えて、上場以来配当金を毎期増額【12.5→20→30→40(予】しています。

ただ基本的に当社はイケイケの新興不動産業者ですので、常に資金需要
があることに留意する必要があります。借金約900億円に対して、現金が
約430億円あるため(自己資本比率29.2%)と財務的には余裕がありますが
株価は上場来右肩上がりで推移しており、時価総額が倍以上に膨らんで
いるため、会社側の増資インセンティヴは決して小さくありません。

*参考記事 2013-08-18 想定価格 890円* 
大物不動産が上場!オープンハウス(3288)の初値予想。

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