【3205】ダイドーリミテッド(東証1部)投資判断 Outperform継続
現在値 515円/100株 PER189.6 PBR0.71 3月配当優待 9月配当
アパレル中堅、ブランド『ニューヨーカー』。不動産賃貸が安定収益源。
配当金は3月9月で合計15円のため、配当利回りは2.91%となります。
ダイドーリミテッドは株主優待制度を導入しており、3月末現在の
単元以上保有株主に対して、3,500円分の製品を進呈しております
ので、配当利回りは9.70%となります(優待金額は15年3月期実績)
業績を確認していきます。
■2012年3月期 売上高 295億円、経常利益 16.9億円 EPS 11.1円
■2013年3月期 売上高 276億円、経常利益 10.7億円 EPS 10.7円
■2014年3月期 売上高 260億円、経常利益▲0.4億円 EPS ▲53円
■2015年3月期 売上高 244億円、経常利益 1.3億円 EPS 2.6円
■2016年3月期 売上高 250億円、経常利益 6.5億円 EPS 5.9円
□2015年6月1Q 売上高 56億円、経常利益▲1.8億円 EPS▲6.7円
□2015年9中間 売上高 114億円、経常利益▲6.0億円 EPS 14.8円 ce
前2015年3月期の売上高は前期比5.9%減の244億円、経常利益は黒転
の1.3億円となりました。お決まりの消費税増税による影響に加えて、
製造拠点が中国にあることによる、為替コストの増加が響きました。
なお期初計画から3~4回も減額修正を繰り返すというひどい有様で、
相変わらずの低い業績信頼度が浮き彫りとなりました。
なお今2016年3月期の売上高については2.1%増の250億円、経常利益
は4.7倍の6.5億円を見込んでおります。中国製造拠点の改革が道半ば
であり、さらにコストがかさむ可能性がありますが、リニューアルした
小田原の商業施設・ダイナシティが業績を底上げする見込みです。
ただこれだけ微妙な業績でも、100億円の有利子負債に対して、200
億円近い投資有価証券を抱える鉄板財務は相変わらずで、秋葉原
の自社ビルと上述の商業施設もあるため経営的には磐石です。
以上、投資判断についてはOutperformを継続します。
バーバリー直営化による三陽商会代替需やインバウンドに期待です。
冒頭の業績推移には記載していませんが、今期の営業利益予想は僅か
1億円に過ぎません。しかしながら当社は豊富な投資有価証券の売却
による特別利益を配当原資に回せるよう定めているため、期末までに
本業の利益が足りない時でも、保有株を切り売りして配当が出来ます。
また、株式市場や不動産市場の値上がりにより資産価値が上がると
いう側面も兼ね備えている"松屋"のような銘柄のため、今後も景気が
良くなるという前提に立てば投資妙味があるやもしれません。
*参考記事① 2014-08-15 540円 投資判断 新規Outperform
ダイドーリミテッド(3205)から株主優待のニューヨーカー折り畳み傘がきました!
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*本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報に基づき、作成されています。
特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に
基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。
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