創業55周年&ROE20%基準で更なる還元も、サンリオ(8136)のレビュー。 | なちゅの市川綜合研究所

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「別に勝たなくてもいいので、負けないこと」を志向しております。
本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報等に基づき、作成されています。
当ブログの情報に全面的に依拠することはお控えいただき、最終的なご判断はご自身でお願いいたします。

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【8136】サンリオ(東証1部) 投資判断 Outperform継続

現在値 3,265円/100株 PER25.0 PBR4.25 3月配当優待 9月配当優待

ハローキティなどキャラクター商品の企画販売。ライセンスで利益。
配当金は年2回の合計80円のため、配当利回りは2.42%となります。

サンリオは株主優待制度を導入しており、3月末9月末の単元株以上
の株主に対して、サンリオピューロランドのパスポート引換券3枚や
自社オリジナル製品・直営店2割引券などを進呈しておりますので、
おおむね8~9%の配当優待利回りを確保出来ます。

業績から確認していきます。
■2012年3月期 売上高 749億円、経常利益 183億円 EPS 162円 
■2013年3月期 売上高 742億円、経常利益 196億円 EPS 142円  
■2014年3月期 売上高 770億円、経常利益 201億円 EPS 145円
■2015年3月期 売上高 745億円、経常利益 185億円 EPS 146円
■2016年3月期 売上高 754億円、経常利益 171億円 EPS 131円 ce
□2015年9月中 売上高 356億円、経常利益 74億円 EPS 57.4円 ce

2015年3月月期は売上高は前年比微減の745億円、経常利益は同微減の
の185億円となりました。今年2月に通期計画を減額修正していましたが
その数字も下回りました。国内事業は免税品の伸びなどで比較的底堅く
推移したものの、海外事業が北米での「アナ雪」影響や欧州での低迷が
継続したことにより減収減益での落着となりました。

また前期は中期経営計画の最終年度であり、当初掲げていた営業利益
210億円に関してはひとつ前の期に達成していたものの、前期については
計画割れの数字のなり、後味としてはイマイチなものとなりました。

なお今2016年3月期の売上高は微増の766億円、経常利益は7%減少の171
億円を見込んでおります。海外は欧州の底打ち機運が高まっていますが
北米は引き続き軟調の見込みです。ただアジアに関しては軒並み堅調で
特に中国に関しては前期比5割増となる64億円の売上を計画しています。
ちなみに殆ど儲かってない国内事業は、インバウンド増加による寄与は
限定的であり、円安影響で減収見込みとなっています。

キャラクターに関しては、稼ぎ頭のハローキティやマイメロディ以外にも
ぐでたまやKIRIMIちゃん、SHOW BY ROCK!!などの新キャラが意外に早く
育ってきているため、今後のライセンスの種になりそうです。特に今年
のキャラ総選挙で1位のポムポムプリンに迫ったSHOW BY ROCK!!は
既存のキャラとは一線を画するものの、ポテンシャルを感じさせます。

以上、投資判断はOutperformを継続します。
業績停滞気味ですが、ライセンスビジネスとしては魅力的な水準です。

当社は株主還元を積極的に行っており、今期も配当性向60%水準におよぶ
年間80円の配当をする計画となっていますが、今期は創業55周年の節目
であることや、株主通信で「年80円を計画するも、いっそうの株主還元」と
アナウンスしているため、配当の上積みがあるかもしれません。

またROEターゲット水準についても20%と定めており、今期は成りでいくと
16.1%まで低下してしまうため、自社株買いによる株主還元もありえます。

*参考記事 2014-12-14  3,125円  投資判断 Outperform継続
前期から高水準の株主還元を開始、サンリオ(8136)の業績レビュー。

これがサンリオの秘密です。

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