前期から高水準の株主還元を開始、サンリオ(8136)の業績レビュー。 | なちゅの市川綜合研究所

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【8136】サンリオ(東証1部) 投資判断 新規Outperform

現在値 3,125円/100株 PER21.0 PBR4.75 3月配当優待 9月配当優待

ハローキティなどキャラクター商品の企画販売。ライセンスで利益。
配当金は年2回の合計80円のため、配当利回りは2.56%となります。

サンリオは株主優待制度を導入しており、3月末9月末の単元株以上
の株主に対して、サンリオピューロランドのパスポート引換券3枚や
自社オリジナル製品を進呈しておりますので、約9~10%の配当優待利
回りが確保出来ます。なお次回優待から内容が変更される予定です。

業績から確認していきます。
■2011年3月期 売上高 766億円、経常利益 133億円 EPS 104円
■2012年3月期 売上高 749億円、経常利益 183億円 EPS 162円 
■2013年3月期 売上高 742億円、経常利益 196億円 EPS 142円  
■2014年3月期 売上高 770億円、経常利益 201億円 EPS 145円
■2015年3月期 売上高 758億円、経常利益 201億円 EPS 151円 ce修正
□2014年9月中 売上高 355億円、経常利益 90億円 EPS 69円

2014年9月中間期は売上高が前年比微増の355億円、経常利益は同微減
の90億円となりました。国内ライセンス事業が堅調に推移したものの、
海外ライセンス事業・特に北米がディズニーの「アナと雪の女王」の
大ヒットにより当社の売り場面積が約2割侵食され、なおアナ雪の勢い
が衰えていないため苦戦を強いられています。

そのため今中間段階において2015年3月期通期の予想も若干下方修正して
おり、売上高・各種利益ともに前期比で若干の減収減益となる見込です。

下期にはアナ雪対策として、35年前に自社で製作した映画「くるみ割り
人形」のリメイク上映を11月から開始しております。当社の映画事業は
昔失敗した経験があるため、今回作品も豪華声優陣を起用していながら
比較的低コストで製作しており、当たればラッキーというそろばん勘定
でやっているので、この辺の学習効果に一日の長が見られます。

また、鳩山常務-三菱商事ラインの賜物?とも言える元商事系の外食・
クリエイトレストランツとの提携によるキャラクターレストランの開業
(ポムポムプリンカフェ)など新たな空間ライセンス事業の展開にも期待が
出来ます。特にクリレスはアジア展開を急加速させておりますので、飲食
を切り口としたキャラクターの浸透が期待できます。

以上、投資判断は新規でOutperformとします。

標題の通り高水準の株主還元が継続されておりまして、前期の記念配込
の80円配当を今期は全額普通配に変更したり、6月には30億円にも及ぶ
相応の自社株を実施したりと枚挙に暇がありません。

また、今年の株主総会で小児株主から提案のあった「優待でぬいぐるみ
がほしいです!」発言に呼応するかのように、次回の優待からサンリオ
ギフトゲートなどで使用できる商品券を優待に加えるなどの措置が取ら
れる予定となっており、個人投資家へのより一層の優遇が期待出来ます。

*参考リンク サンリオ株主ポイント倶楽部(2015年5月より交換開始予定)

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