
【3175】エー・ピーカンパニー(東証マザーズ) 投資判断 Inline継続
現在値 1,997円 PER13.7 PBR4.33 3月無配 株主優待あり
都内中心に居酒屋『塚田農場』等を展開。自社農場で地鶏を育成。
配当金の支払い実績はありません。
エーピーカンパニー株主優待を実施しており、3月末の単元以上保有
の株主に対して3,000円分の株主優待食事券を贈呈しておりますので、
優待利回りは1.50%となります。
業績を確認していきます。
■2012年3月期 売上高 83億円、経常利益 4.6億円、EPS 36.5円
■2013年3月期 売上高 113億円、経常利益 7.8億円、EPS 63.5円
■2014年3月期 売上高 157億円、経常利益 12.4億円、EPS 91.9円
■2015年3月期 売上高 192億円、経常利益 14.9億円、EPS 122.0円
■2016年3月期 売上高 225億円、経常利益 17.7億円、EPS 144.8円 ce
□2015年9月中 売上高 102億円、経常利益 6.6億円、EPS 53.0円 ce
2015年3月期の売上高は前期比21%増の192億円、経常利益は同20%増
の14.9億円となりました。引き続き売上高段階から年率2割超の高成長を
キープはしたものの、期初に40店舗の純増を目論んだ新規出店が僅か
20店舗に留まったため、計画比では売上高段階から未達となりました。
今2016年3月期については売上高が17%増の225億円、経常利益が19%増
の17.7億円と年率2割程度の成長が継続する見通しですが、今期を最終
年度とする中期経営計画では売上高270(257)億円/経常利益19.3億円
を見込んでおり、一度ローリングした後の計画値もさらに下回ることから
業績信頼度に関しては少し割引いて評価する必要がありそうです。
ただ直近の数期で大量出店してきた店舗が軌道に載りはじめたことで、
鳥などの一次産品を生産し、加工まで行う当社の商品の出口が徐々に
増えつつあることは事実であり、特に前期は鹿児島県霧島市に種鶏場
や加工場を揃えた大規模生産施設を稼動させ始めていること等もあり
この辺のコストメリットも少しずつ効いてくるものと思われます。
この他にもシンガポール等への海外展開の本格化や、宅配弁当事業
の「おべんとラボ」が今後の成長ドライバーとなることが期待されます。
ただブライダル事業に関しては親和性が薄いため未知数です。
以上、投資判断はInlineとしてカバーを継続します。
成長力比では割安ですが、既存店売上の下げ止まり確認が必要です。
多少辛口のレビューにはなってしまいましたが、この辺の新興企業が
高い計画を出して実際にフタを開けて出してくる数字としてはかなり
まともな部類であり、ネット企業並みの成長力があるのも魅力です。
あとはY社長に浮いた話がないことが非常に重要です。特に外食企業
は経営者のカリスマ性にあこがれて入ってくる若者を採用していくこと
が非常に重要であり、持ち前のロイヤリティの高さはもちろんのこと、
労働条件面での文句も少ないので、人件費の面で貴重な存在です。
そのため変なスキャンダルがあると、特に新卒採用で大きな痛手を蒙
るので、バレない様にうまくやっていただきたいところではあります。
*参考記事① 2014-10-12 1,669円 投資判断Inline継続
塚田農場はそば屋も展開、エー・ピー・カンパニー(3175)のレビュー。
*参考記事② 2013-07-13 2,300円 投資判断Inline継続
船橋駅前の塚田農場(APカンパニー)に行ってきた!
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