
【3258】常和ホールディングス(東証1部) 投資判断Inline格下
現在値 5,490円/100株 PER21.7 PBR2.07 3月配当株主優待 9月配当
東京地盤にオフィスビル賃貸が主力の不動産会社。04年に持株会社化。
配当金は年2回の合計70円のため、配当利回りは1.27%となります。
常和ホールディングスは株主優待制度を設けており、3月末の単元株主
に対して、3,000円分のUCギフトカードと当社ホテルの半額券を進呈
しております。後者を0円計算した場合の配当優待利回りは1.82%です。
業績は以下の通りとなります。
■2012年3月期 売上高 129億円、経常利益 28億円 EPS 144円
■2013年3月期 売上高 148億円、経常利益 35億円 EPS 168円
■2014年3月期 売上高 219億円、経常利益 57億円 EPS 186円
■2015年3月期 売上高 276億円、経常利益 73億円 EPS 237円
■2016年3月期 売上高 307億円、経常利益 81億円 EPS 252円 ce
□2015年9月中間売上高 153億円、経常利益 39億円 EPS 121円 ce
前2015年3月期の売上高は前期比26%増の276億円、経常利益が同28%
増の73億円ということで、引き続き大幅な増収増益路線を堅持したほか
期初計画も確保し、銀行系不動産のならではの信頼度が現れています。
予想通り、2016年3月までの3年間で経常利益を倍増させるという意欲的
な中期経営計画「HIGH GROWTH2015」については前2015年3月期を
もって、1年前倒しの正味2年間で超過達成と相成りました。昨年11月に
銀座一丁目でのホテル開発等のために公募増資を113億円を@3,593円
で実施しましたが、見事に期待に応えた形になります。
今2016年3月期については11%増の307億円、経常利益10.3%増の81億円を
予定しており、期初時点では成長ペースはやや鈍化する見込みとなって
いるものの、前述の中計については早くも次の3ヵ年にローリングしており、
3年後の2018年3月に売上高398億円、経常利益101億円を計画しています。
なお先般、国内某大手証券から目標株価6,380円・投資判断Buyへ格上げ
する旨の発表がありましたが、このローリング後の中計についても1年
前倒しで達成することを前提とした修正後EPSを前提としているようです。
以上、投資判断についてはInlineへ格下げします
保有資産に比べて一定の割安感はあるものの、足元の株価は妥当です。
やはり今後目玉となってくるのは八重洲でみずほ証券が入る常和八重洲ビル
やアーバンスクエア八重洲が含まれる八重洲二丁目中地区の再開発であり、
この地区の隣では、既に三井不動産が八重洲二丁目北地区再開発事業として
オフィス・商業・小学校やバスターミナル等を2021年に竣工することを発表
しているため、否が応でも注目度が高まっている状況です。
お隣の取り壊しが始まるか、中地区の再開発組合の全容が明らかになれば、
株価は動意づいてくるものと思われますが、それよりも前に所有運営ホテル
の激増により、インバウンド銘柄として括られる方が先かもしれません。
*参考記事① 2014-12-05 3,525円 投資判断Outperform継続
増資連発でヒューリックと旧行代理戦争、常和ホールディングス(3258)のレビュー
*参考記事② 2014-06-25 3,725円 投資判断Outperform継続
常和ホールディングス(3258)から株主優待のUCギフトカードがキター!
*参考記事③ 2012-12-08 1,473円 投資判断Outperformでカバー開始
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