
【4819】デジタルガレージ(東証JQスタンダード)投資判断 Outperform継続
現在値 1,835円/100株 PER16.5 PBR2.43 6月配当 株主優待なし
決済事業、広告、ベンチャー投資など多角展開。持分にカカクコム。
配当金は6月の年1回25円で、配当利回りは約1.36%となります。
デジタルガレージは株主優待制度を実施しておりません。
業績を確認しておきます。
■2011年6月期 売上高 110億円、経常利益 9.7億円 EPS24.4円
■2012年6月期 売上高 149億円、経常利益 27.0億円 EPS48.8円
■2013年6月期 売上高 279億円、経常利益 30.7億円 EPS60.2円
■2014年6月期 売上高 337億円、経常利益 44.4億円 EPS60.7円
■2015年6月期 売上高 400億円、経常利益 67.0億円 EPS110.6円 ce
□2014年12月中 売上高 178億円、経常利益 34.6億円 EPS74.6円
今2014年12月中間期はインキュベーション、マーケティング、ペイメント
の主要三事業が全て増収増益を達成し、全社的に好調に推移しました。
売上高は前年同期比14.5%増の178億円、経常利益は同2.1倍の34.6億円
となり、会社側の中間予想は非開示ながらも、コンセンサス水準を大きく
上ブレして着地した模様です。
2015年6月期通期予想は据え置いているものの、営業利益を除く進捗率は
概ね50%をキープしております。今期は中期3カ年計画の最終年度であり、
本来であれば今期の売上高は400億円、経常利益90億円に到達する見込
みでしたが、売上高以外は未達となる観測ですが、そもそもこの中計自体
3年間の売上高CAGR40%、経常利益CAGR50%という大変意欲的な計画で
したので、未達でも3年で倍以上の数字になっていることは評価が必要です。
特にインキュベーションが好伸しており、上期だけでも弁護士ドットコムや
クラウドワークスという話題性のある2案件を上場させている他、上期末の
投資残高も100億円を突破しました。wikipedia創業者による派生の商業化
サイトである「wikia」などの新規性ある案件への投資も実行しています。
以上、投資判断はOutperformを継続します。
当社は1Q後に期末配当予想を7円→25円に大幅に増加させました。そもそも
前期までずっと5円配で、やっと2円増配予想が出たばかりだったのですが、
持分法適用会社のカカクコムの株をちびちび売って特別利益が出たために、
一気に20円の大増配となりました。
こうした株主還元の動きはこれまで全く見られなかったので大きな進歩であり
会社側も利益を一層の還元に振り向ける旨のメッセージを明確に発信している
ことから、来期25円配が保証される訳ではないものの、配当性向については
一気に水準訂正される可能性が出てきました。
*デジタルガレージ創業20周年記念作品、「ファーストペンギンの会社」です。
こちらの書籍は昨年の株主総会でも配られました。
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*参考記事 2014-09-27 1,713円 投資判断Outperform継続
デジタルガレージ(4819)株主総会に参戦@ウェスティン東京。
*参考記事 2014-04-17 1,553円 投資判断Outperformでカバー開始
ツイッター株は殆ど持ってなかったデジタルガレージ(4819)のレビュー。
*本記事の内容記述は、一般に入手可能な公開情報に基づき、作成されています。
特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的とはしておりません。




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