
【9324】安田倉庫 (東証1部) 投資判断 Outperform継続
現在値 1,036円/100株 PER19.0 PBR0.51 3月配当優待
旧財閥系の倉庫準大手。外資系の取り扱い多い。関西の中央倉庫と提携。
配当は3月9月の年間14円配で、配当利回は1.35%となります。
安田倉庫は株主優待を導入しており、3月末現在の単元以上株主に対して
お米券を2枚進呈しておりますので、配当優待利回りは2.2%となります。
業績を確認していきます。
■2011年3月期 売上高 336億円、経常利益 22億円 EPS 32.6円
■2012年3月期 売上高 343億円、経常利益 24億円 EPS 46.9円
■2013年3月期 売上高 348億円、経常利益 26億円 EPS 52.7円
■2014年3月期 売上高 352億円、経常利益 25億円 EPS 51.6円
■2015年3月期 売上高 384億円、経常利益 26億円 EPS 54.4円 ce
□2014年9月中間売上高 183億円、経常利益 12億円 EPS 27.3円
2014年9月中間期は概ね期初予想での着地となりました。主力の物流事業
に関しては顧客の荷動きが好調だったことで倉庫作業料などの収受が伸
び増収を確保しましたが、利益面については原価増で減益となりました。
第2の柱である不動産事業も工事で稼いで増収となったものの、空室率
の上昇と減価償却費の増加でこちらも減益となってしまいました。
通期に関してはほぼ期初予想をいじっておりませんが、10月に高木工業
物流の株式を全株取得したため、下期の半期分の数字から全てオンされる
見込みとなっており、売上高のみ上方修正しております。
とにかく先の物流会社の株式取得に見られるのがいい例ですが、当社は
倉庫業というより物流業での成長を強く志向しており、今年の株主総会
で英文社名を「Yasuda Warehouse」から「Yasuda Logistics」に変更して
いることは象徴的と言えます。今後はメディカル物流などにも注力する
方向であり、従来型の倉庫を保有する事業者であるため、こうした付加
価値創造により差別化を目指している模様です。
以上、投資判断についてはOutperformを継続します。
まぁ、当社がどれだけ物流業にシフトしようが、当社の含み資産銘柄と
しての評価は変わりません。170億円の含み益を有する賃貸用不動産と
約3,000万株弱を保有するヒューリック株の時価は300億を超えている
ため、これらの合計から約240億円の有利子負債を差し引くとたんまり
残るネット資産の充実ぶりは相変わらずです。
あとは芝浦地区の地価が目先どんどん騰がっているのも支援材料です。
マンションの坪単価はたとえ中古であっても天井知らずの状態です。
*参考記事 2014-07-09 1,059円 投資判断Outperform継続
実はヒューリックの大株主、安田倉庫(9324)の投資判断。
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*本記事の内容記述は、一般に入手可能な公開情報に基づき、作成されています。
特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的とはしておりません。




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