THEグローバル社(3271)から株主優待のクオカードが届いたので短評。 | なちゅの市川綜合研究所

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「別に勝たなくてもいいので、負けないこと」を志向しております。
本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報等に基づき、作成されています。
当ブログの情報に全面的に依拠することはお控えいただき、最終的なご判断はご自身でお願いいたします。

【3271】THEグローバル社(東証2部) 投資判断 Outperform継続

現在値 447円/100株 PER8.3 PBR1.01 6月配当12月配当 株主優待なし

首都圏マンション分譲のグローバル住販などを傘下に持つ持株会社。
配当は6月12月の年2回、合計15円配当であり、配当利回りは3.35%となります。

THEグローバル社は株主優待制度を新設しまして、6月末現在の100株以上
の株主に対して1,000円分のクオカードを進呈しておりますので、単元株の
配当優待利回りは約5.59%となります。

業績を確認していきます。
■2011年6月期 売上高 159億円、経常利益 13.7億円、EPS 60.4円
■2012年6月期 売上高 296億円、経常利益 26.1億円、EPS 119.1円  
■2013年6月期 売上高 245億円、経常利益 10.4億円、EPS 42.1円  
■2014年6月期 売上高 375億円、経常利益 18.0億円、EPS 79.8円
■2015年6月期 売上高 338億円、経常利益 11.6億円、EPS 53.7円 ce
□2014年12月中 売上高 119億円、経常利益▲3.0億円、EPS▲16.2円 ce

前2014.6月期は売上高が前期比52%増、経常利益が同73%増と大増勢の
決算となりました。そもそも前期ゝ初時点で契約率80%を確保しており
途中で上方修正もあったので、ほぼ想定通りの良い内容と言えます。

問題は今期でありまして、売上高が一転して10%近い減収となるほか、
経常利益も35%減の11.6億円へしゃがんでしまう計画となっております。
やはり仕入れが思うように進んでいる印象がなく、前期1,000戸近く供給
出来たものの、今期は戸建とマンション合わせて700戸弱まで減少する
見込みとなっております。

当社は都心型・郊外型の両方で分譲を行っておりますが、都心型の分譲
は引き続き好調であるものの、郊外型についてはかなり苦戦している様
な印象を受けます。その中で必然的に郊外が中心となる戸建事業の比率
を引き上げる方針としておりますが、その理由も自社施工による建築費
コスト抑制と相対的な仕入れやすさに主眼を置いたものであるため、
会社側が意図する商品を揃えてもハケるかどうかは別問題です。

ただ、販売中として名有り物件になっているマンションの東京八丁堀は
既に完売しているほか、青葉台の89戸も駅徒歩18分ながら立地で売れる
かと思いますので、減益計画それ自体は守れる範囲かと考えております。

投資判断についてはOutperformを継続とします

まぁ業績面については満足のいく仕入れが出来てない以上仕方ないと
思いますが、一方で立会外分売の連打や株主優待制度の導入など上位
市場への指定替えを志向していることは一目で明らかな状況ですので、
この辺が株価カタリストとして機能する可能性があります。

肝入事業のニュージーランドの戸建事業やホテル・ファンド事業などが
あまり進んでいない感じなのが気掛かりですが、引き続き当社株主で
取締役のクリードの宗吉氏の活躍には期待したいと思っております。

*参考記事 2014-03-18 427円 投資判断Outperformでカバー開始
立会外分売が終了、高配当銘柄・THEグローバル社(3271)の研究。

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