タニタ食堂を運営するきちり(3082)、から株主優待の食事券が来たのでレビュー。 | なちゅの市川綜合研究所

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「別に勝たなくてもいいので、負けないこと」を志向しております。
本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報等に基づき、作成されています。
当ブログの情報に全面的に依拠することはお控えいただき、最終的なご判断はご自身でお願いいたします。

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【3082】きちり(東証2部) 投資判断 Inline継続

現在値 483円/100株 PER14.08 PBR3.40 6月配当 12月株主優待

女性向け居酒屋『きちり』等を直営展開。関西から関東に軸足移行。
配当金は6月に一括の7.5円配当であり、配当利回りは1.55%となります。

きちりは昨年より株主優待制度を実施しており、100株以上の株主に対して
3,000円分の自社お食事券を進呈しております(曜日制限等があります)。
配当と合算した配当優待利回りを算出すると約%7.76%程度の利回りが確保できます。

業績を確認していきます。
■2011年6月期 売上高 52.8億円、経常利益 1.8億円 EPS3.8円
■2012年6月期 売上高 57.7億円、経常利益 5.0億円 EPS26.6円  
■2013年6月期 売上高 62.2億円、経常利益 6.0億円 EPS35.0円  
■2014年6月期 売上高 71.0億円、経常利益 5.8億円 EPS34.2円 ce 修正
□2013年12月2Q 売上高 34.3億円、経常利益 2.4億円 EPS13.8円
※2018年6月期 売上高 100億円、経常利益16億円 EPS94~95円 中計e

ここ数年は売上高を2桁以上の成長率で伸ばしてきており、この手の新興外食
としては随分しっかりとした利益を仕上げてくる会社との印象を持っていました。

残念ながら今2014年6月期については、中間で通期下方修正となってしまい
大躍進のステージもさすがに一服感があります。修正したと言っても売上高70億円で
経常利益6億弱という数字は、達成すれば合格点をあげられる範囲かと思うのですが、
当社も2月の大雪の影響をモロに食らったと見られますので、再下方修正が心配です。

業績面はその位として、洋風居酒屋の先駆者である当社は(東洋経済は当社のこと
を”女性向け居酒屋”と定義している)、居酒屋業態のみならず、いまや全国区の
知名度を誇るタニタ食堂等で一定の成果を残していることは評価すべきです。

特に注目すべきは、飲食業以外の他産業のブランドを活用しつつ、当社における
飲食のプラットフォームを活用した全く新しい業態に取り組んでいるところであり
タニタ食堂の時に築いたトラックレコードは今後のアピール要素になるでしょう。
時価総額50億に満たない当社にとって、大変貴重な”見えない財産”と言えます。

投資判断についてはInline、を継続します。

右肩上がりの成長を続けなくてはならない当社にとって、今回の減益予想は
少なからずマイナスの印象があり、しかも2Q会社説明会資料に於いて減益の理由
や今後の改善策について殆ど触れられていなかったことはネガティヴです。

その代わりに株主分割やあれだけやらないと言っていた株主優待の新設のこと、
今後の拡大戦略と青写真である中期の目標数値などには資料を割いているため、
片手落ちでいまいち信用しきれないような印象が残ります。3Qに注目です。

※参考記事 2013-06-29 *445円(890円) 投資判断Inlineでカバー開始
株主優待非導入銘柄 KICHIRI (きちり) 錦糸町にオープン突撃。
http://ameblo.jp/mtr-cyberbranch/entry-11562829432.html

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