高配当・服飾優待銘柄アダストリアHD(2685)の3Q決算が出たのでレビュー。 | なちゅの市川綜合研究所

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本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報等に基づき、作成されています。
当ブログの情報に全面的に依拠することはお控えいただき、最終的なご判断はご自身でお願いいたします。


【2685】アダストリアホールディングス(東証1部)投資判断Outperform格上

現在値 3,630円/100株  PER18.0 PBR2.16 2月配当優待 8月配当

カジュアル衣料店をSC内軸に展開。『グローバルワーク』などブランド多数。
配当金は2月8月の年2回で合計120円で、配当利回りは3.30%となります。

アダストリアホールディングスは株主優待制度を実施しており、10株以上の
株主に対して、年1回2,000円のお買い物券を配布しておりますので
これらを合算した配当優待利回りは8.81%となります。

なお10株→100株への単元株変更に伴い、10株では既に単元未満となってます。
会社側は既存の10株株主に対しては現行の優待制度を当面続ける、旨の言及を
しておりますが、数年やって終わりになると思われますので注意が必要です。

さて、業績を確認していきます。
■2011年2月期 売上高 1,058億円、経常利益 155億円 EPS 348円
■2012年2月期 売上高 1,150億円、経常利益 125億円 EPS 285円 
■2013年2月期 売上高 1,216億円、経常利益 97.1億円 EPS 241円  
■2014年2月期 売上高 1,579億円、経常利益 103億円 EPS 201円 ce
□2013年11月3Q 売上高 1,051億円、経常利益 54.9億円 EPS 102円

足下の2014年2月期の進捗ですが、3Q時点でかなり悪い進捗に見えますが、
当期の通期予想については、9月30日に修正したばかりですので、
おおよそ会社計画線で推移しているとの理解でよろしいかと思います。

当期の期中より、トリニティーアーツとナチュラルナインの買収効果が
効いてきておりますので、売上高については増勢ペースです。
特にトリニティーアーツは好調で、前年同期の売上高が180億円のところ、
当期は260億円を積み上げてきておりますので、快進撃と言えるでしょう。

ただ連結で見てみますと、この2社ののれん代は170億円と実に大きく、
大型買収の割には利益貢献どころか足を引っ張る形になってしまって
います。償却がかなり大きいため、見え方としてはかなり微妙です。

また、当社は無借金で現金を沢山持っている財務優良企業だったのですが、
足下の有利子負債が100億を超えてきており、目に見えて悪化しています。
買収したせいもあるのですが、棚卸資産も77億→179億に激増しており、
なんだかなぁ・・・という印象はぬぐえません。

ということで、強弱材料が入り乱れている状況ではありますが、
投資判断Outperformに引き上げて、カバー継続いたします。

主に財務面の悪化を嫌気してなのか、フィディリティが8.1%の持ち株を
年末にかけてほぼ全てブン投げしており、これが足下の株価急落の原因
だと思われます。しかも昨年の高値5,280円から調整しておりましたので、
年初には個人投資家の「節税待ってました売り」もあったかと思います。

とにかく、この急落によってバリュエーションが急改善したことも事実で
ここは逆張りをしに行ってもよい局面かと考えております。
腐ってもJPX400銘柄ですしね。

※参考記事 2013-06-18 4,310円 投資判断Inlineにてカバレッジ開始
ポイントから株主優待がきたので短評。
http://ameblo.jp/mtr-cyberbranch/entry-11553400968.html

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