苦戦が予想される外食株/投資戦略アウトルック (2013.11.12) | なちゅの市川綜合研究所

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■苦戦が予想される外食株
2014年3月期の決算発表が真っ盛りですが、先週の投資戦略アウトルックでも
記しましたとおり、外食株が軒並み苦戦を強いられています。

まず最初に目に入るところでは、業績の悪化です。

記事にしたところでは、復配予定のテンアライドが無配に逆戻りだったり、
大戸屋が業績堅調にもかかわらず、3年振りに中間配当を見送りました。

また、ワタミも介護事業やタクショク事業でコツコツ貯めた利益を
居酒屋事業で吐き出す様な形となっております。
私のカタギの会社の事務所の近くにも和民があるのですが、朝の通勤時間帯に
店員が早朝呼び込みでチケットを配るようになりました。
おそらく朝の5時に店を閉めて、そこからの呼び込みなので社員は大変です。

ゼンショーもコロワイドも日本マクドナルドも決算が悪かったので、上記の
企業群同様に基本的にみんな良くないはずですが、高級路線の外食は例外的に
多少マシな状況です。具体的にはひらまつ・うかい・ロイヤルHDやふぐ屋
とかそういう客単価の高いところはまともな決算を出してきております。

更に私が特に気になっているのは、大衆外食系と一線を画すことで成長した
一六堂やきちりやAPカンパニーなども数字が冴えないことです。

これらの居酒屋はややアッパー層を狙って客単価を取ってきた店ですが、
かなり雲行きが怪しくなってきています。APCはまだマシですが、
高成長を売りにしてきたきちりが、クソ決算と抱き合わせで株主優待を
発表してきたのは、外食株へのセンチメントをかなり悪化させました。


そして足下の売上悪化と同時に、人件費が高騰していることもネックです。

最近の外食業界は本当に人出不足で、求人が集まりません。
私の近所にある某大手牛丼屋などでもバイトの質が急激に悪化しており、
着席してもオーダー取りに来ない、テーブルは汚い、提供は雑、
変な髪形の従業員はおしゃべりばかり・・・というカオスな状況です。

先月の日経にも求人難で、時給が高騰していることや、採用要件を緩和して
髪型や髪色・ピアスなどを容認せざるを得ない方向に向かっていることが
記事になっていましたが、本当にそういう状況になっています。

バイト募集の給料を上げると、既存のバイトにも同じ様に賃上げしないと
いけませんので、これから本当の地獄が待っている可能性があります。


ということで、外食株については必要な優待用のものだけを残して、
あとは節税売りしてそのままサヨナラすることも検討中です。

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