消化器疾患、中でも食道の病気のひとつに「食道裂孔ヘルニア」という病気があります。

この病気は、先天性のものと、後天性のものに分けられますが最近では主に後天性のものが多くなっています。後天性のものは、老化により、体の組織が緩むとともに食道裂孔も緩むことが原因とされています。
背中の曲った人が食道裂孔ヘルニアを合併していることがよくありますが、喘息や慢性気管支炎などの呼吸器の疾患のある人なども腹圧が上昇するので食道裂孔ヘルニアになりやすくなります。また、肥満の人も腹圧上昇による食道裂孔ヘルニアが現れやすいといわれています。

ヒトには胸部と腹部の間に横隔膜があって、胸腔と腹腔を分けています。その横隔膜には「食道裂孔」という穴がありますが、その下には胃があります。道裂孔ヘルニアとはその胃が、食道裂孔から飛び出してくる状態を言います。食道裂孔ヘルニアは要するに胃の一部が横隔膜の上部にはみ出ている状態です。
この病気になってしまうと、胃の入り口が膨張し、胃酸の逆流を防ぐことができなくなります。そして、胃酸の逆流による食道の粘膜炎症から、逆流性食道炎を併発してしまいます。

症状としては、胸焼けやげっぷ、胸痛などの自覚症状が出てきます。これらのの症状はそのままではなかなかよくなりません。悪化していくばかりなので、医師の診察を受け、食道裂孔ヘルニア、逆流性食道炎の両方を治療、予防していくことが必要になります。このような症状が出ているようであれば、一度消化器科の専門医を受診して、上部消化管造影と内視鏡の検査を受けることをおすすめします。

食道裂孔ヘルニアが軽ければ、とくに治療の必要はありませんが、逆流性食道炎があればH2受容体拮抗薬(H2ブロッカーともいいます)やプロトンポンプ阻害薬(略してPPIとも言います)を服用します。胃酸の分泌を抑え、胃酸の逆流による喉への負担を軽減してくれます。食道裂孔ヘルニアも、程度と逆流性食道炎の合併により手術の対象となりますので注意が必要です。 早めに治療したほうがいいでしょう。


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改訂 長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)をご紹介します。

HDS-Rとは現在、最も医療機関にて汎用されている質問形式にてアルツハイマー認知症を見つける検査法のひとつです。とても簡単で有名な方法なのです。

9項目の設問で構成された簡易知能評価スケールで、30点満点中20点以下だと“認知症疑い”となります。
あなたのおじいちゃんやおばあちゃんは何点とれますか?


9項目の設問
1 お歳はいくつですか? (2年までの誤差は正解) 0 1
2 今日は何年何月何日ですか? 何曜日ですか?(年月日、曜日が正解でそれぞれ1点ずつ) 年、月、日、曜日
0 1
0 1
0 1
0 1
3 私たちがいまいるところはどこですか?
(自発的にでれば2点、5秒おいて家ですか?病院ですか?施設ですか?のなかから正しい選択をすれば1点)
0 1 2
4 これから言う3つの言葉を言ってみてください。あとでまた聞きますのでよく覚えておいてください。
(以下の系列のいずれか1つで, 採用した系列に○印をつけておく)
1: a)桜 b)猫 c)電車
2: a)梅 b)犬 c)自動車
0 1
0 1
0 1
5 100から7を順番に引いてください。
(100-7は?、それからまた7を引くと? と質問する。最初の答えが不正解の場合、打ち切る) (93)
(86)
0 1
0 1
6 私がこれから言う数字を逆から言ってください。
(6-8-2、3-5-2-9を逆に言ってもらう、3桁逆唱に失敗したら、打ち切る)
2-8-6、9-2-5-3
0 1
0 1
7 先ほど覚えてもらった言葉をもう一度言ってみてください。
(自発的に回答があれば各2点、もし回答がない場合以下のヒントを与え正解であれば1点)
a)植物 b)動物 c)乗り物 a: 0 1 2
b: 0 1 2
c: 0 1 2
8 これから5つの品物を見せます。それを隠しますのでなにがあったか言ってください。
(時計、鍵、タバコ、ペン、硬貨など必ず相互に無関係なもの)
0 1 2 3 4 5
9 知っている野菜の名前をできるだけ多く言ってください。
(答えた野菜の名前を右欄に記入する。途中で詰まり、約10秒間待っても出ない場合には そこで打ち切る)
0~5=0点, 6=1点, 7=2点, 8=3点, 9=4点, 10=5点 0 1 2 3 4 5

合計得点が30点満点中20点以下だと“認知症疑い!!

改訂 長谷川式の長谷川和夫先生は聖マリアンア医科大学名誉教授
専門は老年精神医学・認知症



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認知症治療薬の投与開始初期に、焦燥感、多弁、興奮などの精神症状が現れることがありますが、アルツハイマー型認知症の周辺症状(BPSD)として、認知症治療薬投与とは関係なく発生することも多くあります。
BPSDが現れる要因として環境変化等心理面に影響を及ぼすことが考えられます。

認知症治療薬による場合は脳内のアセチルコリン濃度が上昇することにより、興奮症状が発現するためと考えられます。
このような症状の多くは一時的なものですが、介護継続が困難な場合には、一時的に認知症治療薬の減量や中止を考えます。
精神症状が消失するのを待ってから認知症治療薬投与を再開していただくと、症状が現れなくなる場合もあります。

一方で、認知症治療薬の一時的な休薬にあたっては、認知機能が急激に悪化するなどのデメリットに繋がる可能性もありますので休薬する場合は専門医とのご相談が必要です。



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