It's a small WORLD! -3ページ目

イギリスはいい香り

やはり、先進国での休暇は精神的余裕が違う。笑。

特にかつて暮らしたことのあるイギリスなので、勝手知ったる。
イミグレーションもスムーズだし、地下鉄の利用も何ら問題なし。
とはいえ、今回ロンドンの外へ向かう電車ではトラブル多し。
遅延やら乗り遅れやらで、1万5千円余分にかかってしまった。


2007年9月卒業論文を終えてから初めてイギリスに戻ってきたけど、
電車に乗って郊外へ移動する途中に色々なこと思い出した。
そうだ、私イギリス結構好きだった。特に田園風景。
だだーっと広がる緑色の草原と真っ白の羊たち、レンガ造りの民家、紳士なイギリス人男性、

愛くるしいイギリス人老夫婦、Thanks, loveとかtThat's lovelyを何度も発するレストラン店員おばちゃん、etc...



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そして今回感じたのは、イギリス人が使う香水はほのかな香りでとてもいい匂い。
朝ホテルを出て駅に向かって歩いていると、大きなブラシのついた車で道路を清掃している姿。
水を出しながらブラシでこすっているのだけれど、その水までがほのかな花の香りがする。
いや、気のせいかもしれないけどさ。


住んでいた時は食べることのほとんどなかったEnglish Breakfastを食べ、

お馴染みのFish & Chipsを食べ、

元イギリス領のオーストラリア留学時代(ってことは10年以上前!?)から大好きなキャラメル・スライス

(またはミリオネア・スクエア、バターと砂糖たっぷりでとにかくリッチなのでこう呼ばれる)を買って、

チーズを買い込みんだ。


そして、ロンドンに来る時にお世話になっていたIDEASの友達が住んでいた寮の近くで毎週土曜日に

開催しているスピタルフィールズマーケットで繰り出し、久々の買い物に胸が躍る音符

躍る、踊ると言えば、We will rock youの、ミュージカルも観賞し、お決まりポーズで記念撮影。



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もちろん、体を動かすのも忘れてはいませんっ!

入ったことのなかった聖ポール寺院を訪れ、500段以上ある階段を上ってロンドンの景色が見渡せる場所

まで辿り着きました。スーダンにいると階段なんて全く上る機会がないけれど、筋肉痛にはならずセーフ。

最終日も、テムズ川をよく歩き、買い物の後はテート・モダンと2009年報道写真受賞作品を鑑賞。



数ヶ月前に購入した一眼レフのおかげで、旅行が2度も3度も美味しくなりました。

次は、ウェールスでの滞在をご紹介します。



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3年振りのイギリス

3年振りに、イギリス上陸です!


ウェールズで元上司が結婚式を挙げるので、休暇を取り、久々にイギリスを訪れます。

2007年9月、卒業論文を同級生よりも一足先に済ませ、アメリカへ飛んだのでしたね。

あれから3年が経つなんて、早いなぁ。


結婚式に出席するのも実は久しぶり。

海外駐在をしていると、タイミング良くお休みを取れないので、

結婚ラッシュの年代にも関わらず、ここ2年で出席できた結婚式はゼロあせる

いつも電報とかメッセージを送るばかりで…。

今回お呼ばれしているのは、旦那様がイギリスの方なのでイギリス式の結婚式。

そして、初めて訪れるウェールズ。色々楽しみです。


楽しみの1つは、結婚式に着ていく服。

スーダンから出発なので、きれいなドレスは持ち込めない。

元上司はアフリカ生活長かったというのも言い訳にし、アフリカドレスを着ることにしました。

前回日本からスーダンへの帰りに寄ったナイロビの仕立て屋でその話をすると、

「だったら、結婚式用のドレス作らなくちゃ。こんな布でドレスはどう?」と載せられ、

アフリカ布でワンピースを作ってもらうことにしました。

日本ではなかなか着られない色合いと柄のドレスだけれど、なかなか可愛くて気に入りました。


It's a small WORLD!  It's a small WORLD!


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それに合うゴールドの靴とビーズのネックレス・ピアス・ブレスレットをナイロビで購入。

着るのが楽しみに♪


イギリスにいる間、かつてのルームメイトにも会いに行きます。

パキスタン人の女の子。博士課程をもうすぐ終えるのだけれど、来月臨月でもあるんです。

3年分のおしゃべりをしてキャッチアップしなくちゃいけないことが沢山ありそうです。


スーダン警察事情

4月に、ケニアの警察にお世話になりました。

もちろん、犯人など見つからず。

かなりな痛手でしたが、精神的にも立ち直りました。



さて、その数ヵ月後。



今度はスーダンの警察の世話になっています。


世話になっているのかどうか、よくわからないし、むしろ世話になっているとは思いたくないくらいですけど。


うちの事務所が強盗に入られ、現金が盗まれました。

事務所のフェンスを破り、事務所の扉を壊し入ったにもかかわらず、当直の警備員は寝ていて気がつかず。

また、現金の保管方法にも若干問題があり、こちらにも非がなかったとは言えませんでした。

とはいえ、犯行はおそらく外部の人間。


警察に被害届を出し、何度か事情聴取を受けているうちに、なぜが現金が盗まれた部屋で働いている

会計担当スタッフと当直のガードが警察に拘束され、その後、事件当日最後まで事務所に残っていた

財務部長までも拘束されました。


現金の一部は私が担当しているプロジェクトの資金だったため私も事情聴取に呼ばれました。

幸い、私は容疑をかけられることはありませんでした。


警察の留置所。


どんなところか想像がつきますか??

日本の留置所ですら、私は想像がつかないのに、どうやってスーダンの留置所の状態を想像できましょうか。


拘束されたスタッフによると、六畳一間くらいの大きさの部屋に、50~60人が入れられているとか。

そして窓はなく、換気口があるのみ。とても暑い。なぜか中に拘束されている人は煙草を吸っており、

部屋は煙たい。もちろん光が入ってこないので、昼間でも暗い。

1日に2回しかトイレに連れ出してもらえず、中で小便をする人もだいぶいて、部屋は悪臭が漂っている。


聞いているだけでもおぞましい環境。

こんな留置所で過ごさなうてはならなかったスタッフ、本当によく耐えたと思います。

こんな状態の留置所に入れられたら気が狂ってしまいそう。


さて、この警察署の署長さんは、2007年にJICAの支援で日本に研修にきた経験がある人でした。

スーダン、ケニア、ルワンダ、ウガンダ等から派遣された警察官が日本で研修を受け、日本の警察制度

についても学んだそうです。

この署長さん、日本の警察がいかにコミュニティ(一般市民、地元住民)のために働いているかということ

に関心していました。

日本の警察って、道案内とか酔っ払い対応とかが多く、どちらかというと「駆け込み寺」的存在に近いと

私は思いますが、おそらくそういう草の根密着型が、一般市民に近いと思われたんでしょうか。


中でも特に東アフリカの警察官を驚かせたのは、日本の警察官が困っている人に1500円を貸しているのを

見たこと。借りた人は、明日必ずお金を返しに来ますと言っていたとか。

それでも、思わず、「この1500円は警察のお金ですか、それともポケットマネーですか?」と聞いてしまったとか。

答えは、もちろん後者です。


スーダンやケニアだと、警察官は逆に色々な理由をつけて一般市民からお金を徴収しようとするのが普通で、

警察官が市民にお金貸したりするなんてありえない。

だから、こんな善意にあふれた警官の行動は想像がつかなかったんだとか。

そして、このスーダンの警察官、

「日本の警察がしていることに比べたら、私たちがしていることは警察がすべきことのこれっぽっちに

過ぎないんだよ。」と恥ずかしそうに言っていました。


スーダンの警察制度が日本のレベルに達するには遠い道のりですが、すでに改革の影響を受けた

「reformed police」がここスーダンにもいることは、希望の光の一筋だと思います。

特に、彼は本部の役人やお偉いさんではなく、警察の現場にいる人なので、こういった地元の警察署で

部下のOfficerたちを教育・改革していってくれるのではないかと思います。


一時期日本では警察の不祥事ばかり耳にしていましたが、世界的には日本の警察って優秀なんですよね。



1日9品目

ここスーダンでは、市場で手に入る物が限られており、いわゆる1日30品目を摂る食生活など不可能である。


朝食は、基本は1品目。食パンか、ゆでたサツマイモか、パンケーキか。

日によっては卵がつくことがあるけれど。


昼食は、ウガリ(東アフリカの主食。とうもろこしの粉でできたもちのような白い固まり。)と肉と葉っぱの炒め物。

ラッキーな日はバナナかパイナップルが出る。


または、豆の煮込みとキャベツの炒め物とチャパティ。


夕食は、再びウガリ、葉っぱの炒め物、卵とトマトの炒め物。


または、ウガリ、揚げた川魚、トマト。


365日こんな献立なので、1日9~10品目くらいしか摂れないんですね。

栄養が偏りそうだけれど、ビタミン剤や野菜凝縮の粒を飲んでいるし、普段食べている葉っぱは、

実は青汁の元であるケールだったり、モロヘイヤだったりするので、栄養価はとても高いはず。


たまに、それではいけないと思って、輸入品のスーパーへ行って豆乳や100%の果物ジュースを追加する。



雨季が始まって数ヶ月経つスーダンでは、自然の恵みのおかげで市場に出回る野菜や果物の

種類が若干増えてきた。


今まであまり見られなかったナスやオクラも出てきたし、葉っぱの種類も前よりも増えている。

そして、何よりも嬉しいのが果物の種類も増えてきたということ。


この時期は、アボカド、パッションフルーツ、グヮバ、りんごを1日の品目に追加します。

パッションフルーツは、黒い種まで私は食べるのが好き。

アボカドは果物のカテゴリーに入れてしまっていいのかわからないけど、ワサビ塩をかけて食べる。


昨日はシュガーアップルまで発見。(下記、Wikipediaより)



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東南アジアで見かけたことはあったけれど、アフリカにもあるんだね。

中身は白くて、やわらかくて、甘くて美味しい。

いわゆるトロピカルフルーツほど味が強烈でないのも良い。


パパイヤも出てきたけれど、サイズが大きいのでちょっと食べきれない。

マンゴーは残念ながら、時期はずれです。

マラカルへ出張すると、グレープフルーツが手に入る。


日本ではめったに食べられないパッションフルーツやシュガーアップル、グヮバを沢山食べられる。

そんな贅沢ができるので、1日9品でも文句は言えないよね。

日本でも栽培ができないかどうか、いつも考えてしまう。

せめて、アボカドとケールの葉っぱくらいは育ててみたいものです。



いまここにある幸せ

実は、先日某新聞の取材を受けました。

まだ原稿は校了前の段階で、記者さんとメールでやりとりが続いているので、なんとも言えないのですが、

記事になったら、改めてご報告したいと思います。


その取材の内容というのは、私のこれまでのキャリア形成や

この業界で働くことになった経緯やきっかけについて。

最近そういうことあまり考える機会がなかったので、自己分析しているみたいで新鮮でした。

でも、人は、順風満帆な印象を受けるらしい。

そうでもないと思うんだけど。

まぁ、ある意味挫折という挫折には出会ったことはないし、有難いことにこの年齢の割りには

色々な経験や責任のある仕事をさせてもらっているとは思う。

でも順風満帆というとちょっと違うような。

運がいつも良かったという一言につきると思うんだよね。

特に人との出会い運が良かったの。いや、現在進行形だから、ちょっと訂正。

人の出会い運が良いの。

出会った人によって、私の道はいつも切り開かれていっているんだ。


これから数年でいっきに変わるのかもしれない。いや、変わらないかもしれない。
近い未来でさえもあまり先が見えないけれど、閉塞感はない。


今、毎日の1つ1つの出来事が楽しくて、幸せだと感じることができていて、

きっと先が見えなくても明日も明後日も、その小さな幸せの繰り返しのような気がするんだ。


お世話になった人、何気なく出会った人たちに、知らない世界へと紹介されたり、

昔からつながっている人と、まるで以心伝心のように連絡をとり合ったり、

新しく出会った人が、昔から知っている人のことも知ってて、友人の輪がつながったり、

好きな人と冗談言って過ごしたり、幸せだなぁ~と噛み締めることができたり、

仕事の仲間と熱く語り合ったり盛り上がったり、

ちょっと美味しいコーヒーをいれて、集中力が高まって、仕事がぱっと片付けられたり、

好物のアボカドとチーズとパッションフルーツ食べて、健康に気をつけたり、

足元の手入れしてペディキュアとマニキュア塗ったり、

泥パックとローションパックでお肌の手入れしたり、

朝の目覚めが良かったり…。


特別なことなんて何もない、当たり前のことなのに、この先も、こんな風に毎日満ち足りた気分

が続けばいいなぁ、いや、続いて行くんだろうなという気がする。



年明け、スーダン南部が独立するかを決める国民投票があります。

まだこれも未定の話ですが、もしかしたら、そんな歴史的なイベントに立ち会えるかもしれない。

もちろん私たちの現地での活動はこれまで通り続くのだけれど、それ以外の形で。

前から興味があったので、わくわくした気持ちでいっぱいです。