It's a small WORLD! -4ページ目

Babies!!

ナシールのコンパウンドは赤ちゃんがいっぱい。

女性のセキュリティガードが4人いて、交互に妊娠し、産休を取り、職場に復帰をしてくる。


スーダンでは、産休は3ヶ月。

子供が3ヶ月くらいで職場復帰するので、当然赤ん坊をつれての出勤となる赤ちゃん

コンパウンドが保育所みたい赤ちゃん2人目ハイハイ赤ちゃん


赤ちゃん好きの私としては、こんな環境は願ったり叶ったり好

そして、4人目、5人目を生んだベテランママがどうやって赤ん坊を扱っているのか色々と観察しております。



It's a small WORLD!

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①母乳


西欧や日本にとってちょっとだけセンセーショナルなのが、アフリカの女性が

子供に母乳を与えている姿のポスター。UNICEFのポスターがその典型例ですね。

なぜセンセーショナルかというと、乳丸見えの姿でポスター写真に写っているから。

西欧や日本、いわゆる先進諸国では、いくら赤ん坊を抱える母親であっても公衆の面前で

乳を出して赤ん坊に差し出す姿は見られませんよね。


でもアフリカでは当たり前。特にスーダンでは、ごくごく普通の風景です。

男性スタッフがいる前でも、堂々たる姿で赤ん坊に母乳をあげるお母ちゃんたち赤ちゃん赤ちゃん


そして、また日本と違って赤ん坊がだいぶ育ってからも母乳をあげているお母さんが多いです。


特に、この息子が最後の子供、という母さんは、「この子が3歳になるまで母乳を飲ませていたい」と。

日本人的感覚からすると、3歳で母乳~?!って気はしますが。

もちろん母乳だけでなく、普通食もとりながらですけどね。


②ハエに注意


スーダンはハエが多い。

特に赤ちゃんは汗をかくし、よだれも出すし、口からミルクこぼしたりするし、ハエが寄ってくる要素がたくさん。

また、ハエは湿った場所がお好き。口とか、鼻とか、目とかに集まってくる。

目にハエが寄ってくるのを何とかして避けないと、ハエと共に運ばれた細菌により目の感染症にかかり、

ひどい時は盲目になってしまうことだってある。たとえばトラコーマという感染症など。


実際、私の名前を取ってNyamaiと呼ばれている赤ん坊、細菌が入ってしまったのか、つねに涙目。

充血はしていないけど、明らかに泣いているのとは違う涙目なのでそうに違いない。


③おむつ


おむつなんて贅沢品はありません。

スーダンでも都市に出れば私の母が使っていた布おむつくらいなら使われているのかもしれないけれど。


赤ちゃんはたいてい長めのシャツ、女の子だったらワンピースみたいなものを身に着け、

下はパンツも何もはいていないハイハイ


おしっこはどうするのかというと、赤ちゃんがもよおすたびに、母は乾いた布でお尻をふくのだ。

おしっこし始めたら、ひょっと持ち上げているお母さんも。

もちろん、タイミングがあわずに抱っこしている時にもよおしてしまうことも多々あるけれど、

そんなのおかまいなし。ぬれたら、ふく。それだけ。


日本ではおむつとるタイミングとか難しいけれど、ここの赤ちゃんは何歳で自分で用を足すことができる

ようになるんだろうか…。


④頭上のゆり籠?!


スーダンでも、特にヌエル族で特徴的なのは、赤ん坊と共に移動する時は、籠の中に赤ちゃんを入れ、

母が頭の上に籠を乗せて歩くのだ。籠自体は軽いんだけど、赤ちゃんの替えの洋服や布や3キロ以上も

する赤ちゃんを乗せれば結構な重さになる。

とはいえ、ベビーカーなんてないし、だっこ紐もないから、籠で運ぶ。

この籠、地面に置くとゆらゆらと揺れてゆり籠のようなんだ。


でも、頭に乗せるより、しっかり抱っこするほうが安定感あるし、母が転んだりつまづいたりする時を考えると

いいと思うんだけれど赤ちゃん2人目


ヌエルママたちの子育ての様子、自分が果たしてできるか疑問なこともあるけれど、こういう厳しい環境

でも立派に赤ん坊を育てる知恵は、きっといつか役に立つはず。

抗菌社会で子供をSpoiltしないよう(甘やかさぬよう)に子育てしたいなぁとも思います。


You made my day!

1週間、ナシールに行ってきました。

雨季のど真ん中なので、当然雨の影響で週1便しかないフライトは3週連続キャンセル。

なので、チャーター機を飛ばしました。


チャーター機にせよ、国連WFP機にせよ、Frequent travelerにマイルが貯まるシステムや特典があったら

いいのになぁと毎回思ってしまう。

スーダンの国土は日本の7倍。1年間でも相当な移動距離になるはず。

普通の航空会社のマイルに換算すると、東京・デリー間の往復無料航空券でももらえるくらいじゃないかな。

(なんでインド?っていう突っ込みはしないでおこう)


スーダンでの2年ちょっと、マネジメントや人事についてよく学ばされている。

もともとマネジメントには興味があったし、父親の仕事のやり方もプロジェクトマネジメントが絡んでいるので

若い頃からマネジメントという言葉は頭にあった。


が、それを実際に自分が仕事で実践するのは、頭で理解しているのとは大違い。


総勢50名の事業スタッフ、それに加えてその他沢山の関係スタッフとのやり取りの中で、

まさに実践しながら、身につけてきたことだと思う。


私はトップダウンのやり方は好きじゃない。

リーダーとしてのカリスマ性も備わっていない。


その代わり、人とコミュニケーションと取って、人を巻き込んで、一緒になって歩んでいくやり方を取っている。

だから、自分の部下やスタッフとの風通しはいいと思っているし、スタッフも意見を上に上げてくれるし、

逆にスタッフ自ら助言やアドバイスなど求めてきてくれる。

そういう雰囲気や環境を作ることができたのは、もちろんそんな彼らの姿勢のおかげなんだとも思うけれど。


今スーダンのうちの事務所では色々な事業が実施されている。

ナシールのスタッフと夕方雑談としていて、すごく素敵なことを言ってくれたんだ。


「たくさんプロジェクトはあるけれど、もし団体として1人のプロジェクトマネジャーを選ばなくちゃいけないと

言われたら、スタッフみんなMaiを選ぶよ。」


仕事を始めてから今まで一番嬉しかった褒め言葉。

You made my day!!

勝手なイメージだけど、合格の判子を押された気分。免許皆伝?!

まさか、こんな早くに判子を押してもらえるとは思わなかった。


日頃、私と一緒に仕事してくれる愛する仲間たちに心から感謝。


アフリカ人でもなく、現地語も話さない、遠い国から来た私を受け入れてありがとう。


みんながいるから、私がいるんだ。


悔しいことも、困惑することもあるけれど、仲間がいて、ナシールやパガックの住民の笑顔があって、

地に足つけた生活を営んでいる家族がいて、きれいな夕日があって、眩しい太陽があって、

満点の星空があって、勇気をもらうことの方がたくさんある。



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昭和のノスタルジア

私は昭和生まれですが、いわゆる昭和期を生きた訳ではないので、昭和がどんな時代だったかわかりません。

それでも、昭和期を思わせるようなセピア色の懐かしい雰囲気は何となくわかる気がする。


先週、国連機でフィールドに送り出すことになっていた新しいスタッフのヘレン。

朝7時半に事務所に来てもらったものの、フィールドは前夜に雨が降り、地面がぬかるんで

飛行機が着陸できる状態ではないため、フライトはキャンセルされてしまいました。

だいぶ離れた自宅からバイクタクシーに乗ってきた彼女に、フライトがキャンセルされた旨を伝えるも、
「じゃ、また」と再びバイクタクシーで帰らせるには心苦しかったので、車で送ってあげることに。
ジュバでは、四駆ではなくセダンに乗っているので、道の悪いへレンの自宅の方面は行きたくない。

なので、大通りで彼女を降ろすつもりでいたら、「父親に会いに来て」と言われてしまい、

車を大通りに止めて歩いて家へ向かうことにしました。


グデレというこの地域は、ジュバでは多くのスーダン人が住む住宅地。
小高い丘にあるヘレンの家は、周辺の家よりも良い造りで、ベランダもありました。
とはいえ、周りを見渡してもわらぶき屋根のTukulなどなく、規模こそ小さいものの、

木材や石や骨材やトタン屋根の家ばかり。


2005年和平合意から4年半。外国人が多く外国人による経済活動が多いジュバだとよく言われますが、

それでもスーダン人が定住し生活基盤を整えている姿を目にしました。


隣近所との物理的・精神的距離が近く、子供たちはどの家の窓からも見える広場で遊んでいます。
悪いことをしないように、ご近所みんなで見守っている感じ。

部屋数が少ないので、子供たちはござを敷いて朝食を食べていました。

そんなスーダン人の住宅地に迷い込んだカワジャの私は、お父さんと挨拶し、砂糖たっぷりの紅茶と

揚げパンの朝食をスタッフと食べ、朝からお客さんが来て朝食を一緒に食べるなんてことは日常茶飯事

なのか、あまり不思議がる様子もないご近所さんたちに挨拶し、事務所に戻りました。

これ以降、家族ぐるみのお付き合いが始まったと言うべきか、お父さんやお兄さんから電話がかかってくる。


こんな風景は日本の昭和時代にもあったんだろうか。私はこういう生活の一風景が大好きです。

アフリカに限らず、アジアでも見かける風景だと思いますが、何となくノスタルジックな気持ちにさせられる。

隣近所との距離の近い懐かしい雰囲気。


もう1つ、アフリカ文化の特徴として、大家族主義(勝手に銘々)というものがある。つまり、子沢山。
1つの理由としては、子育ての家庭で何人か幼くして亡くなってしまうことがあるから。

そして、将来自分の世話をしてくれる人が必要だから。

もう1つの理由は、僕の物は、みんなの物。

1つのパイをいくつもに分割して、家族、叔母・叔父、いとこ、親戚…と困っている人に

少しずつ経済的援助をしていきます。


また、どんなに自分の家族が貧しくても、自分の娘や息子以外の子供の教育費を

サポートすることもあります。なぜなら、貧しい自分よりももっと貧しいから。

そしてまた、恵まれない環境に置かれている子供を、すでに5人、6人いる実の子供に加えて、

養子として受け入れることですらもある。


Social responsibility、社会的責任とでもいうんだろうか。こういう太っ腹の精神。

私の知る限りでは日本ではそういう文化や精神は知らない。

もしかしたら、それこそ私の知らない昭和期やそれ以前にはあったのかもしれないけれど。

そうやって、決してもともと大きくないパイを細かく分割しなくてはいけないから、

結果として手元に残るものが少なくて、なかなか貧困から抜け出せなかったり、
いっこうに貯金がたまらない。すなわち、経済的な充足感は得られない。
でも、考え方によっては、大家族があって、愛し気にかけてくれる(Careしてくれる)親戚がいて、

精神的な充足感を多く得ているのかもしれない。
そんな充足感、羨ましいなと私は思う。


このノスタルジックな村社会と大家族主義を、アフリカを去るときには恋しく感じるんだろうな。




シロアリと闘う日曜日

私のジュバの部屋は、シロアリに侵食されております。


日本でもシロアリ被害について聞いたことはあったけど、

実際にシロアリ被害にあった家は見たことがなかった。

ここスーダンにはシロアリが広く生息しています。
だから、私の部屋だけに限らないんだけれど、それにしても何の恨みがあって

私の部屋に執着しているんだろうという感じ。
壁のちょっとしたヒビ割れから茶色いシロアリの巣?がにょきにょきと伸び、

部屋の隅っこには泥のような土のようなものがこんもり。
それを割ると中にはシロアリちゃんたちが。ぎゃーーー。結構気持ち悪いです。


シロアリってすごく強い。
一晩だけでにょきにょき巣を拡大させることができる。
壁も破る、木材も穴を開ける、ダンボールや布を食い荒らす…。恐るべし。
私の部屋にはプラスティックのカーペットが敷いてあるのだけれど、

どうもカーペットと床の間が快適なのか、ここによく活動している模様。
全身かゆくなるほどのシロアリと巣に、精神ほとほと疲れてしまったので、

カーペットごと退治してしまおうではないか。


と、カーペットと取り外すことになった日曜日。
面倒くさがりなため、1年前に新しいカーペットを敷いた際、

古いのをはがさずその上から敷いてしまったので、2枚のカーペットをはがさなくてはいけない。
ぎゃあ。やっぱり汚い、カーペットと床の間。

シロアリが巣を作り生息していた痕跡があり、床中茶色の泥だか土だかのようなもので覆われている。

しかも、この土、湿っぽいものだから箒ではくこともできない。
かといって、雑巾がけをすることを考えると気が遠くなる。きれいになるまで何往復するんだ?!


ちょっとやる気失せている私に、同居人のケニア人兄貴が、

「水をぶちまくんだよ。ブラシでこすって汚れを落とすの。」と教えてくれた。


「でも排水溝ないのにどうやって水はけするのさ。」


「あとで布で吸い取ればいいんだよ。掃除したことあるの?」


ふんっ。都会っ子の私は半分ばかにされつつも、言う通りにしてみた。

腰は痛いわ、汗止まらないわ。
朝一に開始したと思ったのに、気がつくともう昼過ぎ。
たかが6畳程度の部屋を掃除するのに何時間もかかるとは。
劣等生っぷり全快でしたが、何とか掃除終了。


シロアリ恐怖症。



もう二度と部屋でお見かけしたくない。
でも、わかってる。必ず彼らは襲撃をかけてくるのを…。


母娘北海道珍道中

母と北海道に旅してきました。

小樽1泊、札幌1泊、そして羅臼2泊。

私にとっては初めての北海道で、しかも初めての母娘旅行。

両親との旅行は何度もあるけれど、母とだけは今までなかった。


小樽では、人力車で市街の雰囲気を味わい、

美味しいお寿司に舌鼓を打ち、

ガラス細工を買い込み、


札幌では、展望台の夕焼けを満喫し、

美味しい食事でほっくりし、


羅臼では、レンタカーで珍道中

(普段スーダンで右側車線で走っているため、日本で逆走してしまわないかヒヤヒヤしながら。)

観光協会の事務局長をやっている大学の同級生に5年振りに再会し、

美味しくて新鮮な魚介に満足し、

クジラを目撃し、

適度に運動し、

熱い温泉に入り、

自然の中で心も体もゆーっくりできました。


羅臼では事務局長のおかげで、prefixされたアクティビティ。
クジラウォッチングのクルーズをし、マッコウクジラを4頭以上も目撃。
シューシュー潮吹いている姿や潜水する直前に見せるハート型の尾っぽも。
帰りには沖合いでイシイルカの群れとこんにちは。



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軽食で食べたうにのおにぎり「うにぎり」も美味しかった。

夜は猟師さんがとってくれた新鮮な魚介たちでBBQ@港。
友達が調理してくれたナマコも美味しかった。

(ナマコは見かけが恐ろしくて食わず嫌いでした)


翌日は羅臼湖の湿地帯トレッキング。
6月末だけど、まだ雪が残ってる場所もあって、

長袖2枚で長靴で雪の上に立っているのが不思議な気分でした。



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湿地帯なので、当然足元は長靴。

さすがにスーダンで長靴でぬかるみを歩き慣れているだけあって、
私にとって難易度は低かったけれど。


汗をかき、雨にぬれたトレッキングの後は、地元の無料の温泉へ。
硫黄の香りに強い熊の湯温泉は、温度が45度。
熱すぎてそのまま入れるものではありません。が、地元の人は水を加えずに入るらしい。
水を加えて温度を下げると嫌がられるとか。
なので、さっと行水して出てきました。笑。


羅臼はほっけが美味。もちろん、ホタテもウニもカニも。
質の良い昆布も有名だしね。



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普段何だかんだいってだいぶ心配かけているので、少しは親孝行できたかな。

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