【鴨川ホルモー】 万城目学 読書感想 | 暮らしにPlus-グルメ&株主優待-

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ニ浪したのちに京都大学に入学した安倍は葵祭りの帰りに

京大3回生から京大青龍会というサークルに誘われ参加したコンパの席で

早良京子に出会い、一目惚れしサークルに入部することになる。


普通のレジャーサークルかと思っていた京都大学青龍会は

京都産業大学玄武組、龍谷大学フェニックス、立命館大学白虎隊との4大学間において

京都に千年伝わる「ホルモー」競技を行うサークルだった。


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映画にもなった鴨川ホルモー

突然夫が買ってきたので先に読んじゃいました。


京都大学という名門大学にニ浪後はれて合格した主人公安倍は

親にこれ以上負担をかけてはいけないと極力仕送りは頼まず生活する日々


新入生を勧誘するサークルにもいろいろさそわれるがニ浪の安倍はストレートで入学した

3回生と同じ歳だと思うとなんとなくサークルに入る気にもなれずにいた中

葵祭の日に京都大学青龍会という某組織のような名前のサークルに誘われる。


物語は安倍の語りで進んでいきます。

この語りがなかなか楽しく

ちょっと自虐的だったり、案外分析がしっかりしていたりと読んでいくうちに

なかなか素敵な男の子じゃないかという気分になってくる。


最初本を読むまではホルモーという不思議な世界に馴染めないんじゃないかと思っていたんだけど

登場する新入生の面々も読者と同じようにわけがわからない疑心暗鬼のまま

いつの間にかホルモーを受け入れざるをえなくなっていくという状況で

読んでるこちらもだんだんならされてありかもしれないと思っちゃう展開

京都マジックというのもあるかもしれない。


ホルモーという不可思議なものの謎が少しづつ明らかになっていくと同じに

学生たちの恋模様も描かれつつ読み進むうちにどんどん楽しくなってくる感じです。



この小説に登場する主要人物はみんな歴史上の人物の名前がモチーフとして使われています。

安倍は陰陽師の安倍晴明

安倍たちを勧誘した会長菅原は菅原道真がモチーフだとか。

安倍のライバルとなる芦屋は安倍清明の宿敵と言われた陰陽師芦屋道満からとっているという

徹底ぶりです。


鴨川ホルモーの続編というかスピンオフのような小説「ホルモー六景」も出ているそう。

こちらも読んでみたいですね。

文庫本にならないかな~
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