AKBは1/3沈んでいるのか?(秋元康氏の考えを欅坂の曲から探る) | 超絶メタアナリシス

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☆☆☆ 都心(台東区)在住です ☆☆☆

坂道シリーズと48グループの両方の曲の歌詞を書いている秋元康氏...
   
氏は、ときに、他方のグループの楽曲の歌詞に自分の想いをそっと忍ばせているように思います。
  
AKBについて語りたいときは坂道シリーズの歌の歌詞の中で... 
  
逆に、坂道シリーズについて語りたいときは、AKBの歌の歌詞の中で... 
  
昨日の記事で書いた内容もそうだし、他にもいろいろありそうだということはこのブログに前から書いてきました。
  
そうするのは、おそらく炎上しないようにするため...
  
AKBのことをAKBの曲の歌詞の中で語ってしまうと、炎上してしまいますから... 
  
  
さて、今日、取り上げたいのは、欅坂46の3rdシングル『二人セゾン』のカップリング曲の『夕陽1/3』...
  
私は今まで、12月18日の名古屋全握,有明ワンマンライブ一日目,先日の幕張全握と3度も生で聞いてきていますが、いい曲ですね...
  
『Maxとき315号』が神曲だとか、奇跡の曲だとか言われていますが、私はこの曲のほうが上だと思います。並べて聞くと、ですね... 
  
しかしこの曲は、48グループのたそがれ感を歌った曲なのかも?、とも感じます。(以下、青字は『夕陽1/3』の歌詞です)
  
  
校舎の屋上に登って校庭を見下ろす学生の気持ちを描いたこの曲の歌詞では、「見下ろす校庭は、部活が終わって帰る影の俯瞰図」と語られています。
  
「俯瞰図」...
  
ここの部分で、”48グループ全体を俯瞰しての評価をこれから語るんだぞ”と言いたいのかなと思われます... 
  
また、「誰もいない場所まで」登って、「さえぎるもの何も無いから、込み上げる感情に正直になれるんだ...」と言っている...
  
”ファンやマスコミの声、そして運営スタッフなどの声などの雑音をすべて消した状態で、これから正直に語るんだぞ”、と...
  
そう言っているような気がします...
  
要するに、秋元康氏は、主人公の学生の声を借りて、いまの48グループに対する自分の正直な評価と気持ちを歌っている...
  
このように考えましたが、私の考えすぎでしょうか...
  
  
そして...
  
「夕陽1/3、沈み始めて...」
  
「幸せも悲しみもすべて、少しづつ暗闇に消える...」
  
ここのところの意味としては...
  
”いまは、48グループの落日”...
  
”全体の1/3が沈んでしまったなぁ”...
  
という意味ではないでしょうか?... 
  
「夕陽」というのは、AKBの初期の楽曲『夕陽を見ているか』、もしくは、氏がかつて手がけたおニャン子クラブの冠番組『夕焼けニャンニャン』を連想します。 
  
いずれにしろ、”昔、手がけたアイドルグループ”のことを「夕陽」に例えていて、具体的にはAKBのことを指しているのかな、と... 
  
そして、今までの過去の48グループの歩みを振り返りながら、”うれしいことも悲しいこともあったけど、そういった思い出も少しづつ一緒に闇へと消えていくなぁ”...
  
これがいまの秋元康氏の正直な気持ちというところなのでしょうか...
  
とはいうものの...
  
「夕陽1/3、まだ残ってる...」
  
「止まらない、頬の涙...」
  
秋元康氏は、最近、48グループの仕事に冷たいとか、やっつけ仕事とか言われていますが、私はそんなことはなく、AKB48グループにそれなりの愛着を持っていると思います。
  
そんな秋元康氏は、AKB48グループのことを、”まだ完全に沈んでない。1/3だけしか沈んでない。まだまだ残ってる...”、と評価するとともに、これまでのAKBの歴史を思い起こしながら、涙が「止まらない」気分なのかもしれません... 
  
  
「全部やりたいことできなくても...」
  
ここの所は、『365日の紙飛行機』の歌詞の「ずっと見てる夢は、私がもう一人いて、やりたいこと好きなようにできる夢」と通じる部分がある...(12月13日の記事参照)
  
2009年、珠理奈叩きと総選挙開始によって、それ以降、思うようなプロデュースが出来なくなった秋元康氏にとって、”やりたいようにアイドルのプロデュースをする”、というのはずっと夢だった... 
  
そのことは、昨日の記事や、もっと前のその他の記事でこれまで書いてきた通りです...
  
でも、現実問題としてはやりたいようにできない...
”欅坂46”をのぞいては... 
  
”仕方ない”というアキラメ感も、多少感じられます... 
  
  
そして、「こんなキレイに終わりたい」...
  
夕陽が沈む美しい風景のように、48グループの最後もまた、”キレイに終わりたい”気分なんでしょうね...
  
氏は、明らかに、AKB48グループの終わりの姿を考えている...
  
そう思えます... 
  
もちろん、終わりの実現まではまだ考えてないでしょう...
  
でも、数年後に還暦60歳を迎える秋元康氏は、夕陽が沈む情景を思い浮かべつつ、48グループのキレイな終わり方も考え始めてるっぽい気がします...
  
  
  
18:30追記
今日のこの記事ですが、きっかけは、『夕陽1/3』の歌詞の中に「こんなキレイに終わりたい」というフレーズがあることに気づいたことでした。
単に夕陽の美しい情景を歌っただけの歌だったなら、こんな何かの終わりを表現するフレーズは入らないんじゃないかって...  
秋元氏自身の人生の終わり、or、手がけているアイドルグループの終わり、を示唆しているとしか思えませんでした... 
ここに気づいたことが、この歌が別の意味を隠しているんじゃないかって思った理由です。
  
  
  
了