おとといのNHK紅白歌合戦で披露されたAKBの昨年の楽曲『君はメロディー』...
郷愁をかき立てる、妙になつかしいメロディー...
やはりこれは、2008~2009年の頃のAKBを思い出し、
秋元康氏にとってその後AKBが迷走したためお蔵入りにしていた幻の未発表曲を思い出すための歌。
そうに違いありません...
このブログの12月17日の記事に書いたように、2009年、珠理奈叩きや総選挙が始まらなければ、秋元康氏は、珠理奈を不動のセンターにして、欅坂46のようなプロデュースをする予定だった。
しかしそれが出来なくなって幻の未発表曲になってしまったものがいくつかある...
それが欅坂46の誕生によってお披露目できるようになったので蔵出ししたいんだけど、自分一人で机に向かっているだけではどうにも思い出しにくい...
だから、記憶を鮮明にするための舞台装置か仕掛けみたいなものが欲しい...
秋元氏はそう思ったんでしょう...
曲調としてああいうなつかさしさをかき立てるメロディーを選んだのも、それから、2008~2009年の頃の、もう卒業してしまったAKBメンバーを強引に参加させたのも、秋元康氏にとって当時を思い返しやすくするため...
いわば、職権濫用ぎりぎりの行為だった...
『君はメロディー』の歌詞を改めて読んで、そう感じました。
以下、考察してみたいと思います。
(青字は『君はメロディー』の歌詞を示します。その下が解説)
気づけば知らずに僕は口ずさんでいた、
遠い昔の記憶の彼方に忘れかけてた2人のfavorite song...
気づけば知らずに口ずさんでたなぁ...
2009年という昔、僕(秋元康)とセンター珠理奈との2人で作っていくはずの作品だったあのfavorite song...
でも、はるか昔のことなので、記憶の彼方に忘れかけてるよなぁ...
※favorite song = サイレントマジョリティーの原型曲か?
なぜこの曲が浮かんだのだろう、突然に...
この曲を蔵出しして平手友理奈のために使おうと突然思いついたのは、やっぱり運命なのだろうか...
愛しさはいつもずっと前から準備してる
あの(2008~2009年)頃のAKBへの愛は胸の奥にずっとしまってるんだ...
そして、状況さえ整えば再開する準備はいつもずっとあったんだ。
※ここは、『365日の紙飛行機』の歌詞の「いつも見てる夢は、私がもう一人いて...」のところと通ずる部分でしょう。
ノイズだらけのRadioが聞こえてきたんだ、ときを超え...
昔のことなので詩が一部しか思い出せないなぁ...
雑音(ノイズ)だらけのラジオを聞くかのようだ、私の記憶内リサーチは...
君はメロディー、メロディー
なつかしいハーモニー、ハーモニー...
君(珠理奈or友理奈)の姿を見るとあのメロディーを連想する...
ああ、なつかしい... あのハーモニー...
好きだよと言えず抑えていた胸の痛み...
あの(2008~2009年)頃のAKBへの愛は、胸の奥にずっとしまい込んできたよ。
だって、選挙序列やファンの声を尊重しないとAKBのプロデュースは出来ないんだもの。
やりたいことを出来ない胸の痛みをずっと抱え込むのはとてもつらかったんだよ...
僕のメロディー、メロディー
僕が精魂込めて作りかけてたあの曲、そしてあのメロディー...
あぁ...
今はまだ誰のものでもない、僕のものだよ。
それをどう使おうが僕の自由なはずだ...
AKBのために使わないという選択肢だってアリなはずだよ...
サビだけを覚えてる...
(サイマジョの)サビの部分だけは覚えてるけど、それ以外はどうも思い出せないなぁ...
若さは切なく、輝いた日々が蘇るよ
みんなが若かったあの頃の日々が頭の中に蘇ってくる...
それにしても、なんか切ない...
君と歩いたセンター街から...
僕(秋元康)は君(珠理奈)と共に歩んでいくはずだった...
これからの友理奈と僕(秋元康)のように...
でも、珠理奈が不動のセンターとなって歩んでいくはずだったその道すじ...
通りに抜ける青春に迷って...
彼女がセンターとして、その道すじをさっそうと最後まで駆け抜ける(通り抜ける)ことはかなわなかった...
AKB全体が迷い道にハマり込んでしまったから...
結局、珠理奈の青春を迷わせてしまったなぁ...
知らないうちに大人になってた、歌を聞くこともなく...
珠理奈はいつの間にか大人になっていた。幻の未発表曲を聞くこともできず...
何を忘れてしまったのだろう?
あの2009年から今までの間に自分がいったん忘れてしまったものを、改めて自分の胸に問いかけてみよう...
新しいものばかりを探して今の自分に問いかけるようなあのMusic...
そうだ、それは自由だ!
選挙序列やファンの声にとらわれない自由なプロデュースこそ、自分が心底望んでいたことだったんだ。
それを改めて教えてくれる、このMusic...
そう、「支配されるな!」、「誰もいない道を進むんだ」、という新しい道に誘導してくるかのようなこの詩...
それに、「君は君らしくやりたいことをやるだけさ」と、まるで今のオレ(秋元康)に説教して問いかけてくるような歌詞だなぁ...
改めて気づかせてくれるよ...
※12月17日の記事に書いた、2015年5月29日の読売新聞日曜版での秋元康氏インタビュー内容(「僕が書いていて言うのも変だが何とも説教くさい歌詞である」)と通じると思います。
偶然はいつも教えてくれる、意味があると...
友理奈と珠理奈、名前が似た偶然...
まさに意味があったなぁ...
そうだ! この子だ。
思いがけない未来、眠ってた恋が目を覚ます
友理奈に出会って思いがけない未来が開けた気がする。
私(秋元康)の胸の奥にしまっていたAKB愛が目を覚ましたよ!
これから、欅坂46という場所で、AKB愛をはじけさせるよ!!
夢を見たグロリーデイズ、グロリーデイズ...
長い間夢に見ていた、”AKBの栄光(英語で言えばglory)の日々”を今こそ、そしてこれから実現してやるぜ~!!
ただし、AKBじゃなくて別の場所でだ...
AKB第2章は、別の場所でやってやるぜ!
ふいにメモリー、メモリー
面影も鮮やかに...
『君はメロディー』のMVを見ていると、ふいに思い出せたよ!
オレの頭の中にメモリーされたぜ?!
サビ以外の忘れていた詩の部分が...
君(珠理奈)の面影とともに、鮮やかに...
振り返るように君も思い出すだろうか?
あの頃、いつも流れたヒットソング...
君(=ここでは、珠理奈だけでなく、彼女を取り巻いていたAKBの古参ファンの人たちも含む)も思い出してくれるだろうか?
これから作って出していく欅坂46の新曲群から、当時(2008~2009年)の頃のAKBのヒットチャートの雰囲気を...
サビだけを覚えてる...
ほろ苦い感情があふれ出す、今も...
AKBの迷走が始まったあの頃(2008~2009年)のほろ苦い思い出は、今でもときどき思い出すなぁ...
今ままでずっと覚えているよ、これから作る新曲(サイレントマジョリティー)のサビの部分とともに...
こんなメロディー、メロディー...
きっとどこかで君だって口ずさむだろう
いつの日にかあの頃のメロディー...
必ず誰もが口ずさむようになるよ、僕(秋元康)があの頃(2008~2009年頃)に作りかけて、いったんはあきらめた未発表曲の数々を...
・・・
全部は書ききれませんでしたが、こんな感じでしょうか...
要するに、『君はメロディー』が良曲なのは、秋元康氏が欅坂46のことを思い浮かべながら作ったからというわけです。
情熱と懐旧と新たな旅立ちと、様々な想いがこもったからなんだよな...
結局、『365日の紙飛行機』も『君はメロディー』も、欅坂46関連曲でした...
過去の参考記事:
12月11日:「欅坂・平手友梨奈は『大声ダイヤモンド』の物語の延長なのか?」
12月12日:「欅坂46は、パラレルワールド上の別AKBである」
12月13日:「『365日の紙飛行機』の歌詞が、欅坂46がパラレルワールド上の存在であることを示している」
12月24日:「『Mステ・スーパーライブ』で気づいた、AKB第2章=欅坂46!」
12月28日:「ぱるる卒業の謎を解く!(なぜAKB第2章を背負わなかったか?)」
12月29日:「2016年は「欅坂46の新公演の年」だったなぁ...」
※本日の記事は、これら過去の記事の延長線上にあります。
了
P.S.
CDTVのゆっかねんのお天気コーナー...
いきなり新年早々からいいものを見たなぁ...