『サイレントマジョリティー』で女性アーティストのデビューシングル初週売上として史上最高を記録した欅坂46...
『サイマジョ』はリリース後1年たっていないにもかかわらず、女性アーティストの歴代再生回数で10位にランクイン!
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http://idol.dokusyu.net/mv/total
『ヘビロテ』,『恋ちゅん』,『フラゲ』,『Everydayカチューシャ』などと同レベルになりました。
いかにこの曲が多くの人の心をとらえているかがわかります。
そして、13日に大森靖子さんがタワレコでの自らのイベントで『サイマジョ』をカヴァーしたようです。
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https://twitter.com/kei_apple/status/808625622553481216
さらに14日には、森山直太朗さんが『二人セゾン』を賞賛しました。
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https://twitter.com/naotaroofficial/status/808886248286736384
https://twitter.com/naotaroofficial/status/808900797136306176
『二人セゾン』については、何人もの有名人が絶賛していることは、すでに12月6日の記事に書いた通りです。
このように、『世界には愛しかない』は別として、『サイマジョ』と『二人セゾン』については、”異次元的なハイ・クオリティ”を感じます...
秋元康氏のプロデュースには違いないんだけど、乃木坂の神曲『サヨナラの意味』よりもさらに斜め一歩上を行っているような感じ...
何かおかしい...
何か変だ...
いろいろと忙しくてヒマがないはずなのに...
なんでこんな神曲よりもさらに上を行くような曲がひねり出せるんだろう?...
私は悩んできました...
そこで達した結論は、これはかつてAKBのために用意された曲で、事情によりお蔵入りした未発表曲ではないかと...
そのように考えました...
お蔵入りしたのは、たぶん2009年...
12月13日の記事で、2008年リリースのAKB『大声ダイヤモンド』の次からは松井珠理奈単独センターでAKBは歩んでいったかもしれないと書きましたが、実はそのとき、いくつか曲が用意されたのではないか?...
完成版ではないにせよ、構想レベルあるいはネタみたいなのがあったのでは?...
それが、『サイマジョ』と『二人セゾン』の原型ではないのだろうか?...
そしてその後、珠理奈センター構想が破たんすると共にお蔵入りとなった...
しかし秋元康氏はこの2曲を記憶の片隅に留め、あるいはノートにメモを取り、折に触れて見直し、何度も練り直してきた...
で、欅坂46のデビューとともに多少手直ししてリリースした...
私はそう考えました...
例えば『恋ちゅん』も、そのネタを20年間あたためていたそう。
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http://news.mynavi.jp/news/2015/04/15/154/
なので、『サイマジョ』と『二人セゾン』の原型を2009年~2016年までの7年間あたためていても不思議ではないと思われます...
7年間ものあいだ練りに練った結果、特にスゴイ曲になったんじゃないかと思うわけです。
私がそう考えた証拠としては、次の3点...
① 12月13日の記事で書いた、『365日の紙飛行機』の歌詞。
② 5月29日の読売新聞日曜版に載った秋元康氏インタビュー。
③ 『二人セゾン』の歌詞。(気づいたきっかけは『FNS歌謡祭第2夜』)
まず、②について紹介しましょう...
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http://www.yomiuri.co.jp/entame/ichiran/20160530-OYT8T50040.html
読売新聞のインタビューの中で、『サイレントマジョリティー』の歌詞について、氏はこう語っています...
「僕が書いていて言うのも変だが、何とも説教くさい歌詞である。」
まるで、他人事(ひとごと)みたいな言い方...
これは、自分が書いた歌詞なんだけど、かなり昔に書いたものなので、自分が書いたという実感が今は無い...
だからこういう言い方になったのではないかと私は思いました...
いかがでしょうか?...
次に、③の『二人セゾン』の歌詞の分析です...
♪花のない桜を見上げて
♪満開の日を思った事はあったか...
ここでいう、「花のない桜」とは何か?...
それは、まず、「桜」とは、桜がタイトルに入ったAKBの曲のことではないか...
2006年の『桜の花びらたち』,2008年の『桜の花びらたち2008』,2009年『10年桜』,2010年『桜の栞』,2011年『桜の木になろう』...
この後、タイトルに「桜」が入った表題曲は途絶えます...
まるで、何かをあきらめたかのように...
したがって、「花のない桜」とは珠理奈センター構想が完全に途絶えた後のAKBのことを指しているのではないか?...
逆に、「満開の桜」は、アイドルたちがキラキラと咲き誇る状況を示しているのではないか?...
12月14日放送の『FNS歌謡祭第2夜』でたくさんのアイドルたちが『桜の花びらたち』を歌ったとき、私はそのようにピンとひらめきました...
選りすぐりのアイドルたち = 桜の花、なんじゃないの?、と...
そして「満開の日」とは、”絶対的センターのもとで咲きほこるAKB”が実現した日のことを指していて、それを秋元康氏も珠理奈ファンもかつて目指していた...
しかしその夢は、いったんはついえた...
かに見えた...
でも今の平手友梨奈を見てくれ、と秋元康氏は言いたいのでしょう...
『二人セゾン』でソロダンスを踊る平手友梨奈を見てくれ、と...
「花」のないAKBを見上げて嘆いていたファンの人たちよ...
その「満開の日」を待ち望んでいた人たちよ...
いまこそ、その積年のかなわなかった願いをもう一度思い出せ...
そして、「見よ!」、と...
歌詞はさらにこう続きます...
♪想像しなきゃ夢は見られない...
『大声ダイヤモンド』の次のセンターに単独で立ったであろう珠理奈の姿を平手の姿に重ね合わせて見てくれ...
想像してみてくれ...
そうすれば、皆さんが長年のあいだ思い描いていた「満開の日の桜」を見ることができる...
今の欅坂46がその「満開の日の桜」に限りなく近いものなんだ...
とうとうやったんだ...
一度ついえた夢は、別の形で復活し、ほぼ実現したんだ...
それは、皆さんの「夢」であると同時に、私(秋元康)の「夢」でもあったんだ...
『365日の紙飛行機』の歌詞の「ずっと見てた夢」とは、このことを指してるんだ...
そしていまこそ、2009年におけるもうひとつの歴史を歩んだであろうAKBを想像し、そして今の欅坂46に重ね合わせることで、「夢」をみんなで見ましょうよ、と...
ただし、”想像力”を働かせないと夢は見れないよ...
2009年の時点に戻ったつもりで、そのときのAKBの姿を今の欅坂46の姿にダブらせるよう、想像力を働かせてみてね...
秋元康氏はそう言いたいのではないでしょうか?...
また他にも、”おや?、これは??”というような歌詞があります...
例えば...
♪見過ごしちゃ もったいない
これは、欅坂46は、『大声ダイヤモンド』後のもうひとつのAKBの歴史を描いてるんだ...
欅坂46はパラレルワールド上の別AKBなんだ...
いま、オレはものすごいプロデュースをやってるんだ...
みんな、見過ごしちゃもったいないよ、ということでは?...
ダンスの振り付けでも、菅井友香が、前方にいるはずのファンないし視聴者に向かって挑戦的に指を突き付けます...
まるで、「見逃すなよ!」と、念を押すかのように...
総合プロデューサーの秋元康氏は、TAKAHIRO氏に対し、ここぞという点は盛り込むよう、コンセプトの指示をしているはずです...
♪愛を拒否しないで
これは、かつて皆さんには拒否されたけど(=珠理奈センター構想を否定されたけど)、私(秋元康)にとっては”愛”だったんだ...
みなさんとAKBに対する私(秋元康)からの”愛”だったんだ...
だから、わかってよ...
今度こそは拒否しないでよ、と...
そういうメッセージなのかもしれません...
いかがでしょうか?...
了
P.S.
昨晩、ラジオ『こち星』で二人セゾンの振り付けの意味の解説が。
あの輪の交差は無限を表わしていたのか...