「パイを増やす人とパイを分ける人」のエントリーを読んで | ラテン系企画マンの知恵袋

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「パイを増やす人とパイを分ける人」(My Life After MIT Sl)というエントリーがソーシャルグラフから流れてきました。

『世の中には二種類の人がいる。「パイを増やす人」と「パイを分ける人」だ。「パイを増やす人」は、限られた資源しかない場合に、その資源全体を増やして一人ひとりの取り分を多くしようと発想する人だ。一方、「パイを分ける人」は今ある資源を前提として、分けることに集中してしまう人のことである。』

これを見ると、単純に「パイを増やす人」でありたいと思うのですが、実際は、下記にある通り、「パイを分ける人」の方が、圧倒的にリスクが少なく、保守的な組織ほどマジョリティを占めてしまうという悲しい現実があります。

『組織で「パイを分ける人」が幅を利かせるようになると、非常に不健全になる。人々は「パイを分ける人」から分け前を多くもらおうと、より政治的に動くようになり、他の人を排除したりするなど、後ろ向きになる。「パイを増やす人」になって、未知の市場を開拓したり、グローバルに事業を広げたりするのは、労力が必要でリスクを伴う。それよりも、リスクをとらずに偉くなれる「パイを分ける人」になったほうがよっぽど良いので、誰もリスクを取らなくなる。新しい企画が企業全体の売上を増やしているのに、その企画は本来うちの部署の縄張りだから勝手に取るな、と縄張り争いになるのは「パイを分ける人」の結果だ。縄張りを破らずに、全体の成長のために「パイを増やす」ように動ける、大志と器用さを併せ持つ人もいるが、その数は非常に限られている。結果として組織が硬直化し、イノベーションは起きず、成長が止まる。』

ちょうど、今読んでいる「秋元康の仕事学」の中で「前例踏襲主義を打破する」「予定調和を壊す」というコトバが繰り返し出てきます。まさに、定期的にこういう刺激を受けて、「闘魂注入」していかないと、つい組織の慣性に流されてしまう。それが、多くの日本の職場の現実なのでは?とぼんやり考えていた2011年のクリスマスでした。

秋元康の仕事学 ( )/著者不明

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