【書評】サボる時間術 理央周 著 | ラテン系企画マンの知恵袋

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私のアメブロを通じた盟友、理央さんの記念すべき処女作。
読むの遅くなって、ごめんなさい...

理央さんと知り合った時は、外資系企業でマーケターをやりながら、週末起業家として、独立準備をされていた。理央さんが、活動拠点の名古屋でセミナーを実施した際、参加したのが初めてお会いした瞬間。そのセミナーは参加者5名と寂しかったのですが、夢をあきらめず、一歩一歩計画を進め、コンサルタントとして独立し、宣言通り出版に漕ぎつけた。この理央さんのパーソナルヒストリーこそが説得力の根源だと思います。

著書の内容は、時間管理術的なものですが、これをノウハウ本として読むのではなく、理央さんのこれまでのビジネスマンとしての知恵の集大成として捕らえるべきものと思います。メーカーの製造現場からスタートし、数々の外資系メーカー/流通業でのマーケターを経て、MBA留学も経験し、週末起業家というプロセスを得て、独立に至る一連のサクセスストーリー。

個人的には「絶妙な念押しで人に動いてもらう」というパートが好きです。できるマーケターは、「ものの言い方」と「ものを言うタイミングが絶妙」。普段は定時に帰り、社内飲み会にもあまり参加しないブランドマネージャーが、当時、営業企画を担当されていた理央さんに全国営業会議の日程を探りに来る。そして、そこにちゃっかり参加し、営業幹部に感謝の意を伝え、更に自分が担当するブランドの商品を売ろうという気にさせるべく、さりげなくプッシュする。

こうした、小さなエピソードの積み重ねがノウハウであり、本書の価値であると思います。

最後になりましたが、理央さん、ご出版おめでとうございます!!


サボる時間術 (日経プレミアシリーズ)/理央 周

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