【書評】新ソーシャルメディア完全読本 斉藤徹 著 | ラテン系企画マンの知恵袋

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こちらも、随分前に読了していたのですが、ご紹介が遅くなりました。

新ソーシャルメディア完全読本 フェイスブック、グルーポン・・・これからの向きあい方 (アスキー新書)/斉藤徹

¥800
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日々、ブログ、twitter等でソーシャルメディアに関する積極的な
情報発信をされている、ループス・コミュニケーションズの斉藤社長の著作。

Facebookからグルーポン、ソーシャルメディアを使った商品開発から、
ソーシャルコマースまで、一連のトレンドを俯瞰して短時間で把握できる良書です。
新書版で、762円とお手頃価格ですので、傍においておいて損はないと思います。

以下、備忘録的メモです。

■バナー広告の全クリックの50%は利用者全体の6%が行っている。
 さらに68%のユーザーは期間内に一度もクリックしなかった。
  ※米スターコム社他の調査、2008年
 ⇒「バナー・ブラインドネス」が実証された結果。感覚的にはそうだろうなぁと
  思いつつ、webでコミュニケーションしようと思ったら、バナーを貼るだけでは
  ダメだということを、まずは再認識。

■ソーシャルグラフには、家族や友人などからなる「信頼関係」と、
 趣味やサークルなどの「同好関係」の2軸がある。さらに、リアル/バーチャル軸
 があるので、4象限に分類できる。
 ⇒SNSはバーチャルの側面が強調されがちであるが、活性化しているのは、
  実はリアルに近い象限であると思う。twitterも同様であるが、複数の人に
  同時に情報発信でき、かつ、メールの様に返信を強要しないコミュニケーション
  は革新的であり、実に便利である。また、リアルで知り合った人と、
  次回会うまでの関係強化にも大いに使えると感じている。

■広義のソーシャルグラフの分類
 ①人間系データ
  A:人と人とのつながり(人間関係図)
  B:人を識別するための情報(ID,PW等)
  C:個人属性(氏名、メアド、住所、年収等)
 ②行動履歴データ
  D:人とモノとのつながり(利用者ごとの購買情報)
  E:人とコンテンツのつながり(サイト閲覧履歴)
  F:人、モノ、コンテンツの相関関係(すべての繋がりを分析)
 ⇒従来の通販(本書では「楽天モデル」と命名)は、BCとDのみを活用。
  それに対して、アマゾンは協調フィルタリングの仕組みを活用して、
  EやFを取り込むことで、高度なレコメンドを可能とした。
  さらに未来図は、Aの人間相関図をレコメンド等に活用していくモデル。
  Fコマースと呼ばれているFacebookを活用したモデルはその一例。

■米国の映画専用SNS「Flixster」の友人関係の7つのクラスター
 ①Soul Mates
 ②Best Friends
 ③Good Friends
 ④Friends
 ⑤Casual Buddies(軽い知り合い)
⑥Bad Match(悪い相性)
 ⑦Run away, fast(すぐに逃げろ)
 ⇒単純に定義の仕方が参考になりそうだなぁと

現在、こちらの大作に取り掛かりました。
インターネットの歴史から始まっているので、
相当、読み応えがあります。
来週頃に書評をアップできる様に読み進めていきます。

ソーシャルメディア進化論/武田隆

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