グリコ「パナップ」、ミルフィーユからヒントを得てリニューアル、売上2倍に! | ラテン系企画マンの知恵袋

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今朝のガッチリマンデーにて。グリコ「パナップ」は、1978年発売のロングセラー商品。ところが、どんどんと新しいコンセプトの商品が出て行く中で、相対的に陳腐化し、売上はじわじわと低下。

そんな中、商品活性化のヒントを探してデパ地下を歩いていた担当者が、ミルフィーユを見て、「これだ!」と思った。アイスとフルーツの層を、従来の縦型から、ミルフィーユの様に横型にすることによって、商品価値であるアイスとフルーツのハーモニーが、より楽しめるようになるのでは?と

実際に、試作品を作り、社内で試食会をしたところ、仮設は的中。パッケージも、横型の層が見えるようなデザインに変更して、リニューアル発売したところ、売上が対前年2倍と復活を遂げたという話。

「パナップ」の事例は、恥ずかしながら、ノーマークでした。もちろん、商品価値向上が決め手であることは、疑う余地がないとのですが、問題は、それを、どう告知して、購入に結びつけたのか?ご存知のとおり、ヒット商品になるには、ここが最大の難関であるからだ。

今更ながら、webで調べたところ、吉高由里子を使ったTVCMをやっていたんですね。そして、CM開始前にwebサイトでメイキング映像を公開する等の話題つくりも、きっちり設計している。

吉高由里子という旬のタレントを起用し、リニューアル前からPRを絡めた話題つくりを上手に行ったことで、「パナップ、リニューアルしたんだね。そういえば、最近、食べてないなぁ。せっかくだから、試してみるか」と。また、「パナップ」を知らない若い世代に対しては「こんな商品あるんだぁ。吉高がやってるし、おいしそう」とトライアル購入に繋がった。そんな構造であったと推測します。

それにしても、TVCM、どれくらいの規模でやったのかな?私自身は、ターゲットではないせいかも知れませんが、まったく見たことがありませんでした。しかも、大好きな吉高由里子がキャラクターだというのに(笑)

TVCMの量がたいしたことないとすると、相当、他にも色んな仕掛けがあったのだろうなぁと。

こういうロングセラー商品を再活性化するのは、並大抵のことではないので、とても興味があります。どなたか、ご存知の方、いらっしゃったら教えてください!!(笑)

パナップ グリコ(コンビニアイスマニア)
http://www.conveniice.com/archives/1050.html

グリコ パナップ  ~リニューアル~
http://souten77.blog86.fc2.com/blog-entry-696.html