食べ歩き機能を搭載したソーシャルゲーム「ぼくのレストラン」 | ラテン系企画マンの知恵袋

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(なお、本ブログは個人の責任で書いており、所属企業とは無関係です)

ちょっと古い記事ですが、

■ソーシャルアプリ「ぼくのレストラン」運営会社シンフォニーを突撃!
目指すのは「しがらみ」を活かしたサービスでリアルを変えること
http://careerzine.jp/article/detail/1363

「ぼくのレストラン」を提供するシンフォニー社は、2009年6月に創業。
共同創業者の公文氏は、ヤフー出身で、ヤフーのような大企業のスピード感
では、時代に追いついていけないと独立

グルメ情報サイトのレビュー機能と、レストラン育成ゲームを結びつけたら
面白いんじゃないかという発想から「ぼくのレストラン」を立ち上げ、
mixiアプリとしてリリース後、2週間で50万人の獲得に成功。
2010年10月時点で、200万人のユーザーを抱える

情報が氾濫している時代だからこそ、情報の選別が逆にストレスになる
だからこそ、知人の情報が最も信用でき、SNSであることに意味がある。
更に、単なるSNSではなく、ゲームになっていることでレビューを促進する

そして、この様な新しいビジネスモデルを成功に導くには、
創業者の構想力に加え、組織運営力が大きい

以下のコメントを見ると、単に思いつきのアイデアがたまたま当たった
ということでは決してなく、こういう思想で組織作りをしていれば、
再現性がある、つまり、今後もコンスタントにヒットを出していける
であろうと感じさせます

『当然、福利厚生など会社として必要な制度はありますが、
スピーディーな決済の妨げになるようなルールはありません。
ルール設定の基準は社員がスムースに仕事をできるかどうかですね』

『エンジニアの方は、一般的なWeb開発の経験があれば大丈夫です。
実は、シンフォニーにはゲーム開発の経験者はいないんですよ。
ただし、大手ポータルサイト並みのアクセスがあるので、
インフラまわりの知識も身につける必要があります』

『企画を立てるディレクターには、変化への適応力を求めます。
常に情報を集めて、状況の変化に対応しながらビジネスを
進められる人がいいですね』

『ソーシャルというものを本当に理解できているか、ということです。
なぜSNSに人が集まるのか、そこでどのように動くのか。
シンフォニーのアプリは、人と人とのかかわりをゲームに置き換えている
だけです。だから、「ゲームを作りたい」だけではなかなか厳しい
のではないでしょうか』

そして、ゲーム業界の方ならあたりまえのことなのかも知れませんが、
私のような門外漢には、最も気づきを与えたのが以下の部分です

『ソーシャルゲームのカギを握るのは、イラストレーターです。
パッと見ただけで「遊びたい」と思わせられるかどうかは、絵の力がすべて。
ただし、企画側の要求どおりの絵を描くのではなく、
自分の世界観を表現して、見る人を自分の世界に巻き込めるところまで
スキルを高めてもらいたいと思っています』

この記事自体は、仕事を探している人向けのものですが、
全然違うところで、大きな気づきと刺激をいただきました