さてそれではお待たせいたしました☆いよいよボービントン ( ボーヴィントン ) 戦車博物館メイン展示ホール「The Tank Story」の見学です。
入り口から展示ホールへと降りるスロープのすぐ横にはチャーチル歩兵戦車とM4ファイアフライが並んで展示してありまして、視線を右手に移すと第二次大戦直後の英国の主力戦車センチュリオンが台座の上に鎮座しております。
戦車の重厚さもさることながら、歴史の記録フィルムでしか見た事の無いような戦車がすぐ間近で見られるというのは感激ものです・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。
スロープを降りると時代を追って各国の戦車および装甲車両が展示されております。
まずは英国が世界に先駆けて実戦投入した「菱形戦車」が出現します。
展示品は塹壕突破のみを目的とした、主砲の無いMark II (雌型) だそうです。貴重品ですが特別に側面を輪切りにしてコクピットの中が見えるようになっています。内部はエンジンの機関部が丸出しで、熱さと排煙で地獄のようだったとか。
つづいては実戦投入はされなかった試作品「リトル・ウィリー」が展示されています。
試作品のため生産台数も少なく、大変貴重なものなので、周囲を柵で囲った回転台の上に宝物のように展示されています。
そもそもこういった第一次大戦当時に開発された稀少な戦車を、後世のために保存しようという動きがあった事がこの博物館が出来たきっかけだとか。我々軍事ヲタはこのリトル・ウィリーに足を向けては寝られません。
次に Mk-A 中戦車ホイペット ( ウィペット ) です。
なぜか「CAESAR II」と名付けられていますが、偶然でしょうか。
本名は鈴木貴子さんだそうです。
そして第一次大戦後開発された戦車のコーナーになります。まずはヴィッカーズ中戦車 Mark II です。
戦車の運用についての試行錯誤の象徴とでも言えるでしょうか。カーデン・ロイド豆戦車です。
全長約2.5m・車高1.2mという、子供向けの遊園地の乗り物のような戦車ですが、当時はこういった珍妙な戦闘車両も真面目に実戦投入を検討されていたようです。
つづきまして軽戦車 Mark VI です。
大きさが全長4m弱・車高と車幅が2mぐらいなので、兵士の体のすぐ周囲を戦車の装甲が覆うようなスケール感です。とある装甲騎兵なアニメに出てきた人型兵器のように、一発被弾したらはいオシマイ★的なリアル「鉄の棺桶」兵器を想像してしまいました。
むせる…
またその小ささを買われて、次回の戦車道全国大会では対マウス攻略作戦の「戦車乗り戦車」として、グロリアーナの戦術構想に入ったようです。
「八九式の代わりに…」
しかし西住みほの「来年もみんなと一緒に…」とのプラウダ戦での台詞が示す通り、戦車道全国大会が年に一回の大会だとしたら、3年生であるダージリンは「今年で卒業→来年は大学生」なので、この戦術構想を実現できないはずなのですが…。
ただ西住まほとは同学年なので「グロリアーナ女子大 vs 黒森峰女子大」といった大学生部門でのリベンジを目論んでいるのでしょうか?これは見てみたい対戦なので、バンダイビジュアルさんOVAでお願いします☆
次に1928年生産のヴィッカーズ6トン戦車 Mk.E です。だいぶ現在の戦車らしくなってきました。
翌年に第二次大戦を控えた1938年生産の巡航戦車 Mk-II (A-13) です。
しかし英国はこの時点でも、あくまでも歩兵の支援兵器としてしか戦車を捉えていなかったので、この運用思想が数年後、機甲部隊を主軸に軍を現代的に編成したドイツ軍に手痛い目に遭わされるきっかけになるのですが。
つづいて同時代の他のヨーロッパの国々の戦車です。まずはフランスのルノーFT-17。まだまだ小型ですが、初めて車体上部に回転砲塔を設置した最初の現代型スタイルの戦車です。
ガルパンにも登場した風紀委員チームのシャールB1です。
ただなぜか車体の表面がボロボロであまり良い保存状態ではありませんでしたが。黒森峰戦でマウスにやられたままの状態で返却されて、まだ補修されていなかったようです。
そして遂にドイツ戦車登場・西住殿お気に入りのII号戦車です。かなり小型ですが、第二次大戦の戦端となった「ポーランド侵攻作戦」の時にはチェコ製の38(t)とともにドイツ電撃戦の主力となったそうで、騎兵主体のポーランド軍はさっぱり歯が立たなかったそうです。
このほか、第二次大戦前~初期のコーナーでは、主砲を備えたタイプの英国製の装甲車の展示が多かったです。
まずはランチェスター・マークII 装甲車。
ヴィッカーズ・クロスリー装甲車。同じく英国製です。
同じくダイムラー装甲車。
このほかちょっと変わった車両として、バイクの後輪部分が履帯になっている、ドイツ製のケッテンクラートという車両が展示してありました。
履帯を装備している点から不整地走行用の車両であるらしいのですが、どうも第二次大戦期のドイツ以外では好まれなかったらしく、現在では民間用としてもこういったスタイルの車両を見かける事は無いです。
あえて言うとすれば車両後方部分が広く使えるという点で、宅配ピザ屋なんかが配達に使う三輪スクーターがこのアイデアの後継車両といえるでしょうか?
HONDA GYRO
さていよいよ第二次大戦開戦以降の戦車の展示コーナーとなりますが、今回も長くなってしまったので、キリの良いところでまた次回に続きます☆