技術士試験受験体験談(報告概要) | ものづくりエンジニアのたまり場ブログ・・・【mono-B-LOGue】

技術士試験受験体験談(報告概要)

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技術士二次試験の概要と体験記(1)~職務経歴書・筆記試験
技術士二次試験の概要と体験記(2)~技術体験論文・面接試験
技術士試験受験体験談(報告概要)

以前、グループ会社主催の技術士受験勉強会の講師として講演しました。

テーマは「技術士受験体験談」。

その会社では若手技術者の技術士取得を奨励しているのだがなかなか合格者が現れないということで、受験に向けた勉強会を開催したいという相談が、私の所属する会社の社内コンサル部門に入ったことがきっかけです。

たまたま社内コンサル部門の人が良く知っている人であったこともあり、こちらへ講師の打診があり快諾した次第。
一人の経験では説得力無いので、周囲にいる受験経験者、技術士資格保持者にも色々話を聞かせてもらって資料作成しました。

ここで話した内容の概略は次の通り。

1.受験準備
(1)業務経歴をまとめ、技術士としてふさわしい経験をレポート形式で書き出す。
(2)トラブル対応経験は特に重要。ネタとしても強力。
(3)業務経歴と業務経験に合った部門と選択科目を選ぶ。
(4)筆記試験の回答、技術的体験論文の内容を業務経歴と矛盾させない。
(5)基礎知識は一次試験の復習程度で良い。
(6)新聞、雑誌などから技術動向、問題などの情報を日々収集する。
(7)技術者倫理、コンプライアンス、CSRなど説明できるようにする。
(8)技術士法、技術士ビジョン21などあるべき姿を理解しておく。
(9)受験動機、技術士取得後どうしたいかについて明確にする。

2.受験体験談
(1)選択科目の選択を失敗するとピンチに陥る。
(2)技術的体験論文はできれば筆記試験終了後に作成しておく。合格後だと地獄を見る。
(3)筆記試験で回答する際、多少時間を掛けてもストーリを立ててから書き始める。書き直しの時間無し。
(4)制限時間内に論文を書ききる練習必要。過去問でシミュレーション。
(5)回答は自分の経験に誘導できると説得力が増す。ただし無理は禁物。
(6)経験はどれだけ携わったかというよりどれだけ自分のものにしているかが重要。
(7)提出した技術的体験論文に論理的矛盾が無いか徹底的にチェック。あれば口答試験でまず訂正。
(8)口答試験でわからないことは正直にわからないと言う。
(9)口下手は言い訳にならない。話す訓練も重要。
(10)技術士目指す同士が身近にいると刺激しあえる。

3.技術士、技術士試験について思うこと
(1)明確な動機と将来展望がモチベーション持続の鍵。
(2)技術士試験は自分の立ち位置確認と保有技術の棚卸しのチャンス。
(3)技術士であろうとなかろうと技術者は自己研鑽なくして将来を築けない。
(4)日々の業務が技術力向上の最大のチャンス。
(5)相手に理解してもらうための論理展開は業務に必要で試験対策としても有効。
(6)今更聞けないことなんてない。調べて調べて判らなければ聞くべし。
(7)継続は力なり。


終了後の反応は良くわからなかったけれど、メールでの問合せがコンサル部門に届いたということなのでまずまずの成果でしょうか。

これで少しでも技術士取得者が増えればとても嬉しいですね。

[更新履歴]
2009-04-15 00:20:56 初回投稿
2009-08-23 07:00:00 再掲載

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