私が以前中国の会社で働いていた時の事
会社の夕食会の席で自称西安出身(本当はそこから電車で2時間の田舎出身)のY君は
「私は中国共○党の党員ですよ!!」と胸を張った。
一瞬、周辺の日本人スタッフが凍りついたのは言うまでもない。
あとから
「だからなんなの?全くああいう勘違いしてる中国人が多いのよね~~」
とは中国嫌いののU先輩。
が、彼が熱烈な党員ならば主人の母は筋金入りの党員だ。
母はその教育部なるところの所属なので定年の年を迎えた今でも天下りを続ける
幹部でもある。
そんな義母にいっちょ戦いを挑んでみた。
お題は「一人っ子政策」について!
私 「中国ではまだ二人子どもいるというのは少ないですか?」
義母 「少ないです」
私 「でももしできてしまったらどうするんですか?」
義母 「今の中国では子どもは一人と決まっています」
私 「でもできたら仕方ないでしょう?」
義母 「日本円にして75万円相当の罰金は普通の中国人にとっては決して安いものではありません」
私 「罰金は高いですね、その金額は日本人にとっても安くはないです。でも子どもは一人よりも
兄弟がいるほうがいいのでは?」
義母 「確かにそうかもしれません、でも中国では一人なの、決りですから」
このあたりで塩沢トキ風の眼鏡からのぞく眼がするどく光始めた。
こうやって指導していくわけね~~、1も2もなく「一人なの!!」
確か1975年に制定されたこの法律、今現在30歳の人なら兄、姉はいても
弟、妹がいるというのは少ない。これもまた田舎にいけば話は別らしく、どうやら
都市部では結構厳格に守られているみたいだ。
主人の回りも下に兄弟がいる人は誰もいなかったらしい。
両親ともどももちろん党員であるわけだけれど、主人に関しては
残念ながら全くの無関心。
「いやだよ、恥ずかしいよ」と言っている。
そんな義母は今日もこの街でまるで視察、監視、観察するかのように
偵察を続けている。
帰ったら
「何故日本人は寒いのにスカートをはいているのか」
という論文でも発表するつもりかもしれません。
いや、もしかしたら
「何故日本人は靴下を家の中ではかないのか?」
かもしれないな~~。
あ~~私中国語が堪能じゃなくてよかった~~!
もしペラペラだったりしたら大喧嘩になるところだよ。
注) これは中国語基礎のレベルもない私と義母の会話であり、私の聞き取りによって
勝手に訳されていますため事実と異なる可能性があります。