以前から気になっていた桂川渓谷に行ってきました
キャンプを渓谷沿いで出来たらいいなーって思い探していたら、無料で使用できるようなので下見を兼ねて行くことに。
場所は西予市野村町、
朝霧湖(野村ダム)まで行き野村ほわいとファーム 前を通り過ぎ、
間も無く桂川渓谷第一キャンプ場を発見しました。
トイレ、炊事棟(水道のみ)でキャンプできる場所はデッキみたいなのが3つのみ。
ちょっと思っていたのと違うので第二、第三キャンプ場を探してみます。
車で登るとその先に、渓谷へ降りる階段があったので車を停め降りていきます。
キャンプ場を過ぎると、渓谷付近に駐車場は無いので路駐
結構、幅も狭く、急勾配な階段はおびただしいもみじの落ち葉で埋め尽くされんばかりで足元はあまり良くない状態
これだけもみじの落ち葉が多いと、紅葉の季節には見事な渓流美でしょうね
季節外れの訪問なので、他に観光客は見当たりません
下に降りていくごとに、上にある道は岩場で全く見えなくなり、足場も悪くなる一方
流れ落ちる水のしぶき音だけが聞こえ、ひとりで行くには本気でさびしい場所です
っていうか、空気が怪しい・・・
密度が濃いいし、赤い欄干の太鼓橋の上に立ち辺りを見上げても
空さえも枝や内側に垂れたような岩場で、もの凄い閉塞感
大きく窪んだ岩場も、それさえもこちらの意識を引き込んでいきそうな雰囲気なんです
こりゃぁ、小心者の私が
決してひとりで足を踏み入れてはいけない場所ですね
けれど、奥に行くととてもキレイな眺めです
細く長く流れ落ちる滝の水は、その先にある赤い欄干の太鼓橋のそばにキラキラと流れ落ちて、とても神秘的な光景が広がります
決して広くない渓流ですが、水は透き通り、人の手が必要以上に加わっていないぶん怪しくキレイでした
眺めはキレイで見惚れますが、この閉塞的な空間のように感じるここには、あまり長居できません
だってコワイ・・・
おそらく空耳なんでしょうけど、耳元で声が聞こえたような気がしました。
耳を澄ますのさえ怖くなってうっきゃ---
血の気が引いたり、登ったり
怖い怖いと思えば思うほど怖さ百倍に膨れ上がり、もういてもたってもいられません
来た階段を駆け足で登ろうとしても足がついていかず、あまりの恐さに
♪森のくまさん♪を大声で歌い一気に車のそばまで駆けずりあがりゼーゼー
あの声はなんなんだろうか・・・?
少し震える手を押さえ、他なるキャンプ場とこの渓流の上流を目指して道なりにどんどん山道を車で登っていくことにしました。
しばらく車を道なりに進ませますがキャンプ可能地点は見当たらず、悪路
そうしていると、鬱蒼と立ち並ぶ杉の木に
キャッスルランド深山
なる看板を発見
キャンプ場も見当たらないので行ってみることにします
最初の第一キャンプ場から20分くらい登ったところに見えたのが白いお城
キャッスルランド深山です
城郭風のバンガローがあり、宿泊可能↓
釣堀もあるようですが、ロープが張られていました
流しそうめんも夏季の期間限定でやっているようです
キャッスルランド深山からの戻り道に、もう一本違う道があり、
乙姫神社への道案内表示が見えたのでちょっと寄り道してみました
なんか乙姫神社って可愛いネーミングだなーって、それだけで興味津々
相変わらず道は悪いです
っていうより、さっきの道より悪く、離合は難しそう・・・
でもここら辺にも民家は点在してるんですねー
ある意味すごいなーって変に感心してしまいます
途中かわいい穴の開いた水辺が・・・
しばらーく走っていると乙姫神社前に到着します
集会所かなんかのまあまあ新しそうな建物もあり、こういうのを見るとちょっとだけ ほっ とします
そばに車を停めて歩きます
ん?
なんかここも空気が濃い・・・?
神社前に車を停めましたが、ここからは神社そのものは全く見えません
鳥居だけが見えてその先は山を登っていくようですが、静かに物々しさを感じます
入っていったら戻るのに怖いような。。。
情けないですが、さずがにここだけは写真も撮れず立ち入ることも出来ませんでした
乙姫神社入り口の右に
乙御前の滝
という道案内表示をみつけたのでこちらに行ってみることにします
ザーザーザー・・
確かにこの下に水音が絶え間なく聞こえます
急な傾斜で枯れ草だらけ、すべり落ちそうな整備不足の道です
道というより、けもの道?
ここは手すりが水色ですね
木が倒れ、その先にある道幅も踏み幅も最悪な階段の上に容赦なく倒れ掛かっており、乗り越えたり、くぐったり
枯れ草と、濡れ落ち葉に足を取られそうになりながら、先ほどの滝の悪夢同様、
この空気の濃さに怖さは変わりなく、
怖いのになんでここまで来ているのか、自分に疑問を投げかけては、
「だって、ここまで来たのに引き返せないし・・・」
って、自分を奮い起こさせながら
でも、呼ばれているような気がして恐る恐る降りていきます
(けど、携帯のミュージックプレーヤーは最大音量です)
二段階に分かれた滝が見えました
乙御前(おとごぜん)の滝です
幾分、ひらけた空間で川原のようになっており、朽ちかけたベンチとテーブルが苔で生されています
辺りの木々や岩場も苔生され、苔のなんとも言えない匂いと、空だけが静かに広がります
水の透明度はいいです
車からの道のりさえ除けば、夏場なら小さい子供の水遊び場所にぴったりの浅さですね
下流の滝にあった赤い欄干が見えたので、少し歩いてみましたが、あまり遠くまで行くのも怖いので引き返すことにしました。
行きはよいよい、帰りはこわい、
戻るときはあまりにも急ぎ足過ぎて、膝が笑ってガクガク
やっぱりひとりで、ひと気のない奥深い山奥の水辺に来るのは控えたほうがいいかも知れませんね
あとで案内看板を見てみると、最初の第一キャンプ場脇から、乙御前の滝まで25分くらいで行けるそうです
第二、第三キャンプ場もそのルート脇にあるようですが、ちょっとこの場所の空気の密度の濃さはマイナスイオン云々以前に
とても夜を越せそうにないので、このキャンプ地は諦めざるを得ませんね・・・(残念)
また来ることがあれば、その時は複数でワイワイ喋りながら歩きたいと思います