韓国で、犬食の犠牲になりかけた2匹の兄弟犬が、小さな命を思いやる人々によって救われました。


今年5月末、韓国のソウル郊外の天安(チョナン)市で、食用にされるために生きたまま熱湯の鍋に投げ込まれた2匹の子犬が、リーさんという活動家によって救出されました。

後に「ミルキー」と名付けられた犬は、力を振り絞って鍋から這い上がり悲鳴を上げたところをリーさんに発見され、弟の「スノーウィー」と共に救出されました。

スノーウィーは幸い無事でしたが、身体と目に重度の火傷を負っていたミルキーは、ボランティアによってソウルの動物病院に搬送されました。

彼の右後肢は感染しており、切断しなければならない可能性もあり、また右目も失明の危機にありました。

担当の獣医師や看護師による懸命な治療が続けられました。
わずか生後5か月の小さなミルキーは、黙って痛みに耐えます。


※以下、火傷の画像があります。
























2匹を救い出したリーさん








ミルキーの傷を舐めるスノーウィー


こちらは、お見舞いに訪れたスノーウィーを舐めてあげるミルキーの動画。2匹は切っても切れない関係で、とても仲良し。

Update - Milky A little reunion, Milky's brother Snowy visited his brother this afternoon. Milky was licking his brother. It is 8 pm now (Korea time) Milky is undergoing eye surgery right now. According to the eye specialist, nothing is certain at this moment as the cornea is badly damaged. The infection on the right foot seems under control, no amputation.Had the vet checked on Snowy, very healthy, he is with me and will visit his brother often to cheer him up.Will update on the two pups on weekly, thank you all for your concern.

Posted by Nami Kim on 2015年6月4日



7月、1カ月間の治療を終えて奇跡的に回復したミルキーは、退院。
救出に関わったボランティア、治療に携わった獣医師や看護師の思いが実を結びました。




その後ミルキーは、犬肉反対活動家のキム・ナミさんの元で新しい家族を待ちながら、「生きたまま熱湯で茹でられた生き証人」としてキムさんたちと共に街頭に立ち、「僕たちを食べないで!」と訴え続けました。









弟のスノーウィーは、アメリカ・ネバダ州の都市リノの里親さんに引き取られ、たくさんの愛情を注がれ幸せいっぱいに過ごしています。


Update - SnowySnowy left for SFO 1st of July to be with the sweet home in Reno. I've been fostering his brother Milky since the discharge one month hospitalization for the burns and eye surgery. Snowy went ahead and found his home in Reno, waiting for his brother Milky be near him. Milky seems missing his brother Snowy. Could we make a reunion for this brother to be near? We need a home in Reno.

Posted by Nami Kim on 2015年9月4日



独学でアニマルコミュニケーションを身に付けたというキムさん。いつもスノーウィーに会いたがっているミルキーのために、スノーウィーの近くでミルキーを迎えてくれる里親さんを探していましたが、(スノーウィーの里親さんはこれ以上飼えない環境だとのこと)とうとう昨日、リノの近隣に住む方がミルキーを迎えてくれることになったそうです♪

ミルキーは早速来週アメリカへ旅立ち、大好きなスノーウィーと再会を果たす予定です。



キムさんとミルキー。キムさんは「寂しくなる」と書かれていました。


こちらは、キムさんと活動仲間が作成した2匹の物語の動画です。

"Milky finds his Way" 2




<記事元>

Puppies rescued from being boiled alive in Cheonan!

Nami KimさんのFB


活動家の方やその支援者、多くの人に愛され、応援されて幸せになったミルキーとスノーウィー。犬食の現状を伝えるために、仲間たちを救うために、心ある人間の愛を知るために、生かされたのかもしれません。

まだまだ数多くの子たちが日々苦しみ、殺されている韓国。

これまで犬肉問題についてノータッチだった政府が、初めて全国的な食用犬農場に関する調査に乗り出しました。(その調査で判明したのが、先日もお伝えした、現在約17000軒の食用犬農場があり、年間およそ200万頭の犬が養育されているという事実です。調査はまだ続けられるようです。)
[Exclusive Report] 2 million dogs in the dog farms … First ever nationwide survey of current situation of ‘dog farms’

犬をペットとして可愛がる国民が増え、犬食を嫌悪する人も増えてきたそうですが、中高年男性を中心に根強い人気があり、また「男らしさの象徴」として息子に犬肉デビューをさせる人がいるなど、根絶は簡単ではなさそうです。

1日も早く犬食が禁止され、愛護動物として平等に守られる社会になってほしいと思います。


【署名まとめあり】犬100万頭が殺される韓国の犬肉祭り#Stop BokNal