中国の玉林犬肉祭りが終わったと思ったら…今度は韓国で、暑気払いで滋養食を食べるという名目の犬肉スープ祭り「伏日(ポンナル)」が始まります。
伏日について
伏日は日本の「土用の丑の日」に当たるもので、毎年7月から8月にかけて全部で3日あり、それぞれ初伏(チョボク)、中伏(チュンボク)、末伏(マルボク)と呼ばれ、3度の伏日を総称して三伏(サムボク)と言い、今年は7月12日~8月12日の間で、初伏は7月13日、中伏が7月23日、末伏が8月12日となります。
伏日を象徴する料理には、犬肉を用いたポシンタン、鶏を用いたサムゲタンなどがあげられ、伏日の日には、全国のポシンタン、サムゲタン専門店が大にぎわいになるそうです。
韓国では毎年約200万匹の犬肉が消費されていて、その半数に当たるおよそ100万匹がこの伏日で消費されます。
★参考リンク
韓国と北朝鮮は食用犬を飼育している世界でも珍しい国で、食肉専用に改良された犬種もあります。韓国の食用犬飼育場の数は明らかになっていませんが、業界関係者の推定によると、毎年約200万匹相当の犬肉が消費されているとのこと。また、犬よりは少ないようですが多数の猫も食されています。
1988年のソウルオリンピック開催前には、ソウル市が犬肉料理店の営業を禁止し、現在もソウルでは犬肉消費が法律で禁止されていますが、犬肉料理を出すレストランを見つけるのはそれほど難しくはないようです。
食用肉の飼育場(ウォールストリートジャーナル
)
残酷な飼育・屠殺方法
飼育場では、不衛生で劣悪な環境で飼育され、死なない程度のギリギリの餌の量で辛うじて生き延び、成長率が落ちる生後6~8ヶ月で殺されます。
餌や水を制限して、動きを鈍くさせることで、体重を増やそうと試みたり、大変狭いケージで一生、殺されるまでそこに閉じ込められたままです。
一部の犬業者は、飼育している間吠えないようにするため犬の耳に火で焦がした金串を差し込んで、わざと鼓膜にけがをさせます。
屠殺時は、苦痛を与えじわじわと殺されます。その方が「栄養価が増す」「味が良くなる」と信じられているからです。方法は、電流、絞殺、撲殺、火あぶり、刺殺、生きたまま茹でる、生きたまま蒸す、サンガクテ(残虐な屠殺方法の一つで、上から吊り下げて首を絞めた状態になると、犬がもがきます。もがいた体がセンサーに触れると炎が出て、息のある状態で絞殺されながら焼かれるというもの)など、非常に残酷です。
★参考リンク
ヘルプアニマルズさん。ページ一番上に閲覧注意の画像がありますが、参考になる記事で意見の送付先などもあります。また屠殺シーンの動画があります。現実を知りたいという方はご覧ください。
韓国 犬肉
韓国の犬・猫肉問題についてのページです(英語です。閲覧注意の画像・動画が多数あります)
祭りや犬肉問題についてのページです(英語です。閲覧注意の画像・動画が多数あります)
問題点
残酷な飼育・屠殺方法に加え、家庭犬たちが盗まれたり、動物団体などのシェルターから保護犬が盗まれたりしています。里親詐欺も横行し、自治体が収容した犬も犬肉業者に横流しされたりしています。
犬肉がお金になるので、容易に一般人が飼い犬を繁殖させて犬肉業者に売ります。徘徊犬や捨て犬も犬肉業者に売られています。
★参考リンク その他、問題点などまとめられた記事です。(猫とヴィーガンな生活さん。犬の丸焼きの画像が1枚あります)
祭りや犬猫肉食については、国内外からの批判が増してきており、2011年のイベントは、国内の動物愛護団体やインターネットを通じた国民からの強い抗議を受け、中止になりました。
国内でも反対の声を上げる人が増えています。
また若者の間で犬肉への関心が薄れたり、ペットとして可愛がる国民が増えているため韓国の食用犬飼育ビジネスは衰退してきているとの記事もあります。
★参考リンク
海外の愛護団体が祭りの犠牲になる犬たちを救出し、アメリカへ運んだりもしています。
Indiana lab rescue saves dogs from being eaten at festival
中国の犬肉祭りの反対運動に参加している、イギリスのコメディアン、リッキー・ジャーヴェイスさんは、韓国の祭りについても激しく非難するツイートをされたそうです。
Ricky Gervais Goes On Epic Twitter Rant Against Dog Meat Festival, Bok Nal Days In South Korea
13日には、ロンドンの韓国大使館前で抗議活動が予定されています。
https://www.facebook.com/events/799139086852016/
伏日への反対運動について、#StopBokNal2015 のハッシュタグに関連情報が投稿されています。(閲覧注意の画像もあります)
署名
複数の署名が上がっています。中国の祭りですでに心が折れている、という方もいらっしゃるかと思いますが…ご無理のない範囲で、心とお時間が許しましたらどうかご協力よろしくお願いいたしますm(__)m
韓国の犬肉祭り、犬猫の虐殺・消費、残酷で違法な屠殺場の停止を求める署名です。
Korean Torture Fest #worseThanYulin
Boycott S. Korea until they stop the torturing and eating companion animals
Take Dog & Cat Meat off the Menu!
South Korea: Please stop the torture and consumption of dogs and cats
Save Cats and Dogs in South Korea from Brutal Deaths
Calling for an end to South Korea's Dog Meat Industry
韓国の国民的スターで愛犬家でもあるフィギュアスケートの金メダリスト、キム・ヨナ選手に、虐殺や犬肉の取引き反対運動への参加を要望する署名です。
Pyeongchang 2018 - South Korean Gold Medalist Yuna Kim To Join The Fight Against Dog Meat
パンギムン国連事務総長や国連、WHOなど国際組織へ、残酷な犬肉取り引きを行う韓国への制裁を求める署名
上記と重複するものもありますが、その他子犬子猫の虐殺・消費への反対署名や、違法で残酷な屠殺を行う屠殺場の営業停止を求める署名、韓国の市と姉妹都市になっている海外の州知事へ、犬猫の虐殺・消費に反対の姿勢を示すよう求める署名などのリストがあります。それぞれのリンクをクリックすると署名が開きます。
(閲覧注意の画像や動画もあります)
http://koreandogs.org/petitions/
※記事を転載してくださった夜空さんが、きつい画像のない署名をリストアップしてくださいました。自信のない方はそちらへ飛んでくださいませ。
http://blogs.yahoo.co.jp/noguchan1963/13414117.html
また、韓国の犬肉食廃止を求める活動をしているKOREANDOGS.ORGのサイトには、英語になりますが私たちにできることが一覧になっています。
http://koreandogs.org/what-you-can-do/
主な内容は以下の通りです。
・最寄りの韓国大使館への要望
・署名
・韓国製品や韓国旅行のボイコット
・韓国政府への要望
・韓国企業への要望
・国際団体への嘆願
・動画のシェアやパンフレットを配布するなどして現状を広めること
・2018ピョンチャン五輪のボイコット
・韓国の愛護団体への寄付
・主要国の政府へこの問題に関わるよう要望する
・メディアに報道を求める
・韓国語の記事の英語への翻訳ボランティア
韓国の祭りについても「食文化」といった議論があるかもしれませんが…
中国同様その殺し方、また飼育方法の残酷さ、窃盗や流通の不透明さなど多くの問題をはらんでいます。
犬猫に限ったことではないと思いますが、人間の消費のために犠牲になる動物が少しでも減るように、努力していかなければいけないのではと思います。
そして祭りや文化という名のもとに、拷問を加えて命を奪うようなことがなくなりますように。。