昨日は割とフラットなダートの走行だった。
だが、一部の急な登り斜面で路面がふかふかで山のないタイヤではトラクションしそうもない場所もあった。正直、ちょっとひるんだが登りの途中で止まるとかえって立ち往生する。仮に引き返すにしても斜面を登り切ってからだ。
まあ、幸いにしてその後は何とか問題なく走り続けることができた。
かつて走ったことのあるルートならば、台風などによる落石や崩落などの路面状況変化にさえ気を遣っていればいいのだが、初めて入り込むルートではドキドキ感が常につきまとう。
これ以上、路面があれたらどうしようとか、突然行き止まりだったら・・・
不安はつきない。
もちろん、ごく一部のメジャーなルート以外は、ツーリングマップル(バイク乗り必携のロードマップ)にも乗っていないし、当然、GPSナビの簡易マップになんぞ出てくるはずもない。(苦笑)
ではなぜ、わざわざそんなところを走るのか。。。
文字通り、トラブルが起きたら命に関わる場所だってある。
理由は単純。
楽しいから。(^^)v
走って楽しいのもあるし、まるでひと気のない人里離れたダートでひとりぼっちの不安を克服する。
自分自身の存在をこれ以上ないくらい意識する瞬間でもある。
そんなオイラの技量と体力のなさを補ってくれるのがタイヤである。
3年前に2週間ほど走り回ったときには最後はもうタイヤの山がなくて、フラットな砂利ダートでさえまともに進まなくなってしまったものだ。
その意味では、空路で北海道に一気に来てしまうのも悪くはない。先日替えたばかりの新品タイヤで100kmも走らないうちに上陸できるのだ。タイヤのおいしいところを使うことができる。(^^)v
フェリーだと大洗ならそれほど遠くはないが、船の時間がかかりすぎる。
仙台からならほどほどだが、陸路移動が厳しい(450km)。
八戸からならフェリー移動の効率はいいが、陸路移動は厳しすぎて250ccのオフ車ではけつが痛くて無理。
だが、飛行機のツアーならばタイヤを温存できる。(^^)v
今回はいているミシュランのT63は値段は安くて、オフ性能はそこそこ。オンの性能も無茶さえしなければ十分。だが、タイヤライフは5000kmは持たない。だから空路移動はタイヤの温存にもなり悪くないかも。。。
来年も真剣に考えようかな。
それと久しぶりに履くブーツだがようやくこなれてきた。別に新品って訳ではないのだがプロテクションを優先して作ってあるので足首は堅めなのだ。
今日はまずはチミケップ周辺のフラットダートを走る。
だが、いまいち。。。。
走りやすすぎるのだ。簡単すぎるフラットダート。そして通行止めで思い通りのルートがとれないのが残念。
続いて南下して阿寒湖周辺のダートを走るのだが、国道を行くのがいやなので道道を通って陸別まで回り道。(^_^;
陸別では道の駅で一休み。テツローとメーテルの絵が描いてある列車があり、メーテルの脇には松本零士のサインがあった。
天文台があるところなので銀河鉄道と引っかけて観光の呼び物にしているらしい。
陸別からはカネラン峠を越えれば大好きな
上足寄林道
が走れると楽しみにしていたら、なんと通行止め。orz
仕方ないので一つ南側の39線沢林道を走る。
このコース、浮き砂利深砂利で楽しくない・・・・・・はずだったがかなり手が入っており、砂利が押しつぶされて結構走りやすくなっていた。うれしい誤算だ。
楽しい。(^^)v
その後は阿寒湖のアイヌ古潭に立ち寄った。
いつも北海道ツーリングをするときにはここでバンダナを土産代わりに買って帰るのだ。
けっして安いとは言えないが生地が丈夫で縫製もしっかりしているので、すでに持っているものも数年にわたり愛用している。今回も同じ柄ばかりだが何枚か買って帰ることにした。
それにしてもひとが少ない。
土産物屋のおっちゃんにひと少ないねーと言ったら、ムキになって
人が来るのは夕方からだよ。
昼間はみんな観光しているんだから・・・・
だってさ。ヽ(´o`;
でも閉まってる店もあるんだが。。。。
暇な昼間はシエスタか・・・(爆)
それと隣にアイヌシアターってのができていた。前回来たのは3年前。そのときはまだ建築中だった。
そのシアターから、もうじき始まる演目のPRがアナウンスで流れる。
これより、スーパー人形劇が始まります。
「踏んだり蹴ったり熊神様」というユーモラスで・・・・
う~ん。その人形芝居のタイトルだけで十分ユーモラスだぞ・・・(爆)
それにしても阿寒湖周辺は観光地だというのにひとが少ない。バイクも少ないが普通の観光客もかなり少ない印象。
各地からの飛行機が台風のせいで北海道まで来られないのか、単純に観光地としては廃れつつあるのか・・・
まあ、阿寒湖だけは立ち寄ったが、通常の走行ルートはとことん国道を避けるのでよくわからんが。
一つだけ言えるのは、国道ではわからない北海道の姿を見たければ、道道、それも3桁の道を走った方が遙かにおもしろいということ。(^^)v
そういえばひとの少なさもそうだがもう一つ気になっていることがある。今年の北海道は北海道のにおいがあんまりしないのだ。
北海道、それも昨日までいた帯広あたりでは当たり前にかぐことになる牧場のにおい。
もっと言えば、
すっぱいにおいとう〇ちのにおいをブレンドしたもの
である。
すっぱさとう〇ち臭さの比率は牛のえさの熟成度合いによるらしいが。
阿寒湖をあとにして、雌阿寒岳登山道。(フレベツ白水林道)
このルートは火山灰土質で柔らかいために雨水の浸食で轍だらけの難しいルートだった。しかし、かなり手を入れたようで溝は埋められ、崩れやすい土の上に砂利が敷かれていた。突然フロントをはじかれることはないが、浮き砂利が結構やっかいだ。
しかも途中に
この先、国道へ通り抜けできません
という看板が・・・・
ここまで来て何だよ・・・
だが、バイクなら行けるかもしれない。通り抜けできないとはかいてあるが、通っちゃダメとはかいていない。
そこで行けるとこまで行ってみた。(よい子の皆さんは真似をしてはいけません。)
するとあと少しで国道まで抜けられるという3kmほど手前で・・・・・
うっひゃあ。。。
ここから引き返すとまた浮き砂利の道を15kmくらい走らないとならない。。。
だがよくみると脇のほうからバイクなら行けそうだ。
そんなわけで行ってみた。しかし、通り抜けた安堵感なのか、朝から走り詰めで脚がよれていたのか、バランスを崩したときに支えきれずにボテゴケ。(^_^;
あーあ・・・と思ったが後悔先に立たず。。。。何とか渾身の力を振り絞り、復活。
しかし、いくら軽量なブルーサンダー号とはいえ、荷物を積んだままの状態での引き起こしは腰痛持ちにはかなりつらい。(爆)
明日からはコケない走りに切り替えよう。
バキッ!!☆/(x_x)
お次は釧路方向に南下すると見せかけてシュンクシュタカラ湖へ続くダートだ。
3年前は南側からのルートで挑んだが倒木のせいで湖までたどり着けなかった。
今回は東側からのルートでアプローチ。。。
結構いい感じで近づいたのだが・・・・・・・
一応、確かに道はまだ続いている・・・・・ぽい・・・(^_^;
写真ではわからないだろうが、地べたがぐちゃぐちゃでしかも10m先からはまともなトラックすら残っていない、文字通りの獣道。。。
ここってすでに最寄りの町から20kmは入り込んでいるんだよね。。。。
一瞬迷ったが、やはりここは勇気ある撤退。。。
くっそー。。。。
でも、戻る道が今まで走ったことのないルートがあって不安半分、楽しさ半分だったのがせめてもの救いだ。(^^)v
結局午後4時くらいまで今日もダートを拾い集めながら走り続けた。
今夜の宿は釧路。宿に入る前に和商市場で勝手丼をかってからチェックインするつもりだった。
たどり着いたのは5時前。
ネットでは6時までと書いてあるのにすでにしまっていた。orz
よく見たら、日曜日は4時までだって・・・・
くっそー、超具だくさんの海鮮丼にするつもりだったのに・・・
仕方ないのでおとなしくそのままチェックイン。
ホテルの前では釧路らしく海猫がみゃあみゃあと名古屋弁で鳴いていた。
バキッ!!☆/(x_x)
今夜は飛行機ツアーのパックについている宿泊なのでANAホテル。
無駄に贅沢で庶民派のオイラとしてはなんとなく居心地が悪い。なんたって泥だらけのモトクロスブーツにMXパンツという出で立ちだ。
汗を流してさっぱりしてから食事と思ったがまだ6時だというのにホテルの近くの炉端焼きは満席。。orz
どうしようかと思っているうちにぽつぽつ降り始めやがった。
結局、近くのローソンで弁当を買って今日も部屋メシだ。
くっそー、明日こそ海鮮丼食ってやる。
本日の走行距離:267.2km
うちダート走行距離:約70km
平均燃費:24.7km/L
本日の遭遇
キタキツネ多数
エゾシカ(♀)1頭
鶴(丹頂鶴なのか何なのかはオイラには不明) 2羽