今回の旅を匂い綴りでくくってみよう。
まずは、行きのフェリー
行きのフェリーの中の記憶は、カップ麺のにおいしかない。
行きは水曜日の出航だったこともあり、家族連れの他は学生らしき人ばかりだ。
チャリンコで旅をするとおぼしき若者は典型的な貧乏ツーリングらしく、食パンなどを持ち込んでかじっていた。
船の中のレストランや売店が割高なのを知っているのだろう。
しかし、パンよりはむしろカップ麺を持ち込む人が圧倒的に多く、休憩コーナーでもだれかが途切れることなくカップ麺を食べ続けている。
その臭いが鼻について仕方なかった。そばやうどん、カレー味。いわゆるラーメン・・・・
様々な臭いがない交ぜになり、正直、気持ち悪くなった。
仕方なく、場所を転々としていた。
やっとの思いでその臭いから解放され、北の大地を走り出す。
北の大地と言えば、広大な牧場。
その厩舎や、牛舎が有るところはわかりやすい。
そのまんまずばり、うんちくさいのだ。
しかしおもしろいのが牧草地のにおいだ。
牧場の匂いと言ってもいいかもしれない。
基本は草のにおいだ。
それに少しだけうんちのにおいをブレンドする。
そして仕上げにそれを酸っぱくした感じだ。
酸っぱさ加減とうんち臭さのさじ加減が場所ごとに違うのもおもしろい。
明らかに牛舎や厩舎のニオイとは違う。
牧草を「えさ」として貯蔵できる形にする際に「発酵」させるのだろうか?
う~ん、北の大地。
謎は深まるばかりだ。・・・・