♪あ~あ~、あああああ~あ♪
♪あ~あ~、あああああ~あ~♪
♪るる~、るるるるる~る♪
♪る~、るる~、るるる~るる~♪
(フェードアウト)
(ナレーション)
とうさん、ボクは今日初めてアフリカ象で未舗装路を走ったよ。
深い砂利では泣きそうになったけど、歯を食いしばって頑張ったよ。
いやー、今日はホントに良く走ったわ。
稚内からサロマ湖への移動なんて海沿いを走れば、ぼーっとしててもつく。距離も300km程度だろう。
しかし、今日は海岸線から内陸へちょこちょことでたり入ったりしながら、ダートを走った・・・・・
地図を広げ、今日走るルートを検討した。
今朝は8時前に出発した。
日差しが暑い。気温は低く、風が吹くと涼しいのだが、日差しだけだとひりひりする。
ちょうどシドニーのような感じだ。紫外線多そう・・・・!?
何はともあれ、まずは日本最北端の地を目指す。
朝、8時半の宗谷岬はあまり人もおらず、がらんとしている。
気温19℃
フルメッシュジャケットでは少し肌寒い。
さしておもしろいところでもないのでそうそうに走り出す。
オホーツク側の海沿いは、気温17℃だ。
たまらず、インナーを着込む。
海岸線を30kmほど走り、内陸に入り込む。
無理さえしなければ結構いける。
重さは気にならない。
その後も、海岸線につかず離れず、でたり入ったりしながら、少しずつなんかしていく。
はじめのダートはフラットな浮き砂利ダートだったが、2番目はもう少し、林道っぽい感じ。
しかし、好きこのんでダートを走る人など居ないので人っ子一人居ない。
こんな時にGPSのナビは心強い。
たとえ道そのものは地図に出てこなくてもだいたいの方角はわかる。
だいたい、関東近県の場合、ダート=林道という呼び方をする。
関東の場合、未舗装路はすなわち山に登っていく道であり、まさしく林道と呼ぶにふさわしい。当然、峠、あるいは頂上という形でクライマックスを迎えるので、高低差があり、登りと下りがはっきりしている。だから枝道があってもまず迷うことはない。
その点、北海道のダートは少し違う。
いわゆる山道ではないのだ。だから高低差が余りないところが多い。林道といえばその通りなのだが、クライマックスもなく、延々と続く。
そして同じような景色の分岐が無数に現れるのだ。当然、標識があることなどまれなので、どちらが自分の進みたい方角かは、神のみぞ知る・・・・という感じだ。
しかもその長さたるや関東の林道の比ではない。
関東の林道がせいぜい、ダート区間5kmという感じだとすると、北海道では15kmとか20kmがざらにある。人に気配がすることすらまれである。
当然、携帯なんて通じない。
こういう道を単独で走るのはリスクを伴う。
まず、マシントラブルや転倒で怪我を負うことは命に関わる。ガソリンは十分入れておくことは初歩の初歩だ。
そんな訳なので、今日は慎重に走行した。
重く大きいアフリカ象。余り攻めることは命取りだ。
間違ってもフロントが流れるような走り方はできない。あくまでもフロントは轍をトレースし、深い砂利になったらリア荷重で乗り切る。
アクセルにしてもじわっとあけないと駄目だ。
大きくリアがスライドするような走りはこのバイクでは無謀だ。とっさに足を出してカウンターを当てるくらいではとてもじゃないが、立て直せそうもない。
だから、じわじわとあけて、少しずつリアをスライドさせて向きを変えていく。
いやいや、緊張感はあるけど、楽しい。
しかし、北海道のダートは予期せぬ、通行止めが多いので、自分の行きたい方角に抜けられることなどまれだ。
思いも寄らぬところに抜け出たり、通行止めで逆戻りを余儀なくされたり・・・・
時には人のにおいがきわめて希薄な道になり、心細くなることもある。
そんなときは、こんな看板だって励ましになる・・・・(ホントか・・・???)
ま、プアなタイヤなので無理せず、安全に楽しんだけどね。
本日の遭遇
うずら?コジュケイ?みたいな鳥:多数。
キタキツネ:3頭
シマリス、蝦夷リス、一回ずつ
でも、山?の中で過ごす時間が長かったので昼ご飯と食べ損ねた。
夕方、国道沿いのコンビニでコロッケパンを一つかじっただけ。
晩ご飯に期待だぁ~、なんて思っていたんだけど、今日のホテル、レストランは予約制だと・・・・
しかも近くには何も食事をするところはない。
仕方ないので10kmほど離れた町にあるコンビニ?で、お弁当とお総菜を買ってきた。
ま、こんなこともあるさ。
部屋は実に広々なので、おっけー、OK
本日の走行距離:450km(うち、ダート区間、トータル50km)
♪あ~あ~、あああああ~あ♪
♪あ~あ~、あああああ~あ~♪
♪るる~、るるるるる~る♪
♪る~、るる~、るるる~るる~♪
(フェードアウト)