ページ数:319P
発売日:2015年10月
文字は嘘をつかない。本当に鑑定していいんだな?
亡くなった祖父の思いを確認すべく、美咲は大学一の有名人、
東雲清一郎を尋ねるが、噂に違わぬ変人で――。
有名な書道家なのに文字を書かず、端正な顔から放たれるのは
シビアな毒舌。
挫けそうになる美咲だが、どうにか清一郎を説得。
祖父から残された手紙を鑑定してもらうことになるが……。
古都・鎌倉を舞台に巻き起こる、文字と書にまつわる
4つの事件の連作短編ミステリー。
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初めましての作家さん。
タイトル長!!
薬屋の予約をしに書店に行った時に、待ってる間に
目に入ってしまった本なんですなぁ~
会社で図書券を2千円分もらったもんで
気が緩んで買ってしまったのですよ(^◇^;)
入り口は、ありがちな感じです。
書道部に在籍していながら、ほとんど顔を出さず
書道家なのに文字も書かなければ、授業でも黒板を見ない
ここは一番気になるところだったんだけど・・・
美咲の大学では、美形なのに毒舌で、変人として有名・・・
そんな美咲が、どうしても筆跡鑑定をしてほしくて
清一郎に話しかけるが、いきなりバカ女と言われ拒絶される。
これって、毒舌というより、ドSって感じだな・・・
逆女王様タイプ?
しかし、諦めきれない美咲は、心理学の准教授で
プロの筆跡鑑定士である裏辻に、清一郎に知恵を借りる。
まんまと餌に釣られた清一郎に筆跡鑑定を依頼するのだが
清一郎には弱みがあった。
まぁ~こんな感じで、本当にありがちな設定ではあるけど
書や文字に関しては、考えたこともなかったので
結構楽しいです(^◇^;)
4つのお話で、事件的には日常の謎的な感じ?
ただ、人としてどうよ?って登場人物もいる。
書道部の先輩の松岡・・・
本当にどうしようもないクズなんだけど
先輩にも容赦なく、法治国家じゃないと殺してるぞ!とか
平気で言っちゃう。
まぁ~松岡も懲りないんだけどね。明るいクズですね。
事件が発覚した時点で、犯人がわかってしまう事もあった。
あれはわざとなのかな?
SNS被害にあった美咲が、危険な目にあうことになるんだけど
その相手に対して、社会的に殺してやる!と言い放つ。
問答無用で言葉で潰しにかかるのがたまらない(^◇^;)
そんなこんなで、最初の話では購入を早まったか?と
思ったんだけど、何気に読まされました。
軽いのでサクっと読めすよ。
書については、よくわからないけれど、筆跡については
面白く読ませていただきました。
これで少しは字が上手く書ければいいんだけど
書いてる時は忘れてるんだよね(○ ̄m ̄)
そして、清一郎に親近感を持ったのが、
方向音痴(*^-^)/\(^-^*)ナカマ!
いいねぇ~ドS発言しながら、迷ってるって(○≧艸≦)゛
その言い訳も楽しくていい!
ってことで、結果オーライで楽しかったです(^◇^;)