有頂天家族/森見登美彦 | mokkoの現実逃避ブログ

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現実から目を背けて堂々と楽しむ自己満足ブログ

ページ数:357P
発売日:2007年09月

 

第20回山本周五郎賞受賞第一作!
著者が「今まで一番書きたかった作品」と語る渾身の作。
偉大なる父の死、海よりも深い母の愛情、おちぶれた四兄弟……
でも主人公は狸?!

 

時は現代。
下鴨神社糺ノ森には平安時代から続く狸の一族が暮らしていた。
今は亡き父の威光消えゆくなか、下鴨四兄弟は
ある時は「腐れ大学生」、ある時は「虎」にと様々に化け、
京都の街を縦横無尽に駆けめぐり、一族の誇りを保とうとしている。
敵対する夷川家、半人間・半天狗の「弁天」、すっかり落ちぶれて
出町柳に逼塞している天狗「赤玉先生」――。
多様なキャラクターたちも魅力の、奇想天外
そして時に切ない壮大な青春ファンタジー。
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二度目ましての作家さん。

Mirokuさんからいただいた本です。

森見作品の初読みが「きつねのはなし」で、

京の骨董店を舞台にした妖しい奇譚集。
あの物陰から見られてるようなゾワリとした感覚が
気に入ってたんだけど、それは珍しいタイプの作品だったらしい。

 

色んな顔を持つ作家さんですか?
と思いながら読み始めたのだが
主人公が狸というのは知っていた。
が、天狗やら、半人間・半天狗の弁天がいる?
半妖は耳慣れていたけど、半天狗って・・・
しかも、現代の人間に紛れて狸が人間のフリをして生活してる?
しかもしかも師匠の天狗はアパートに引きこもり?
なんじゃそりゃ~!!

 

ストーリーは、亡くなった父狸の座を狙う権力争いで
しかも、その座を狙っているのが、亡き父の弟。
下鴨四兄弟の叔父である。
こいつが無茶苦茶嫌な奴で、その息子兄弟がボンクラである。
そこに恋やら嫉妬やら画策やらが入り混じって
人間界ではありがちなドタバタドロドロな話だけど
主役が狸となると、なんか滑稽なんだなぁ~
しかも、偉大な父親の死の理由が、タヌキ鍋だなんて・・・
鍋を囲んだのは七福神の名を持つ人間で・・・
はぁ~??┌┤; ̄▽ ̄├┘

 

ファンタジーというか、コメディだなぁ~(^◇^;)
空飛ぶ茶室には笑った(○≧艸≦)゛
そして堂々とアホの血がやらせることだと
開き直ってるから何も言えない。
これはアニメ向きの話だなぁ~と思ったら
アニメありましたぁ~
どうやら結構いい出来のようなのでそれも見てみましょ。
この表紙はアニメ版らしいですからね♪
ともかく楽しませていただきました。

 

それにしても狐だと妖しい雰囲気が漂うのに
狸となると、その時点で滑稽になるって
可愛いんだか可哀そう何だか微妙です(○ ̄m ̄)

 

まぁ~東京の個人宅の庭先でカメラを構えるmokkoの「待って!」
という声に反応して振り返り「そのままそのままぁ~」
という要求に答える律儀な狸は、言葉が理解できたのかなぁ~と
思わずにはいられない(^◇^;)