陰陽屋へようこそ/天野頌子 | mokkoの現実逃避ブログ

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現実から目を背けて堂々と楽しむ自己満足ブログ

ページ数:276P
発売日:2007年09月

 

お稲荷さんに見守られる東京ののどかな住宅街、王子。
この街の小さな商店街にある日、奇妙な店が現れます。
その名も「陰陽屋」!
店主は超美形で人が悪い自称「陰陽師」、安倍祥明。
アルバイト店員は、一見ふつうの中学生にして
実は妖狐の末裔、沢崎瞬太。
このへっぽこコンビが、町の人々の小さなやっかいごとに
時にいがみ合い、時に面倒くさがりながらも立ち向かっていきます。
たのしく、不思議で、どこかあたたかい
ご近所ほのぼのミステリです。
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初めましての作家さん。

Mirokuさんに頂いた本です♪

 

王子の商店街のビルの地下にできた陰陽屋。
不運続きの沢崎瞬太と母親は、たまたま目についた
陰陽屋に足を踏み入れた。
そこにいたのは超美形の陰陽師:あべのしょうめい・・・
名前からして怪しい。
しかし美形好きの母親は占いを依頼。
だが、いかにもな陰陽系の占いのカラクリを見抜いたのは
妖狐の末裔である瞬太の敏感な鼻だった。

 

妖狐出たぁ~と思ったら、なんとまぁ~可愛い事。
興奮すると耳と尻尾が出てきて、目は金色の光彩に
黒く縦長の瞳孔。そして目はつりあがり牙が生え、
しかし他はそのまんまの人間。
インチキ陰陽師ぃ~と繰り出される狐パンチo( ̄ ◇ ̄)○
は、見事なヘッポコパンチil||li _| ̄|○ il||li

 

そのどさくさに陰陽師の高級眼鏡を壊してしまい
結果、式神(雑用係)としてアルバイトをすることに。
耳と尻尾は隠さずに、童水干姿でのお仕事。
はたからみたら可愛いコスプレ。一石二鳥(○ ̄m ̄)

 

噂が噂を呼んで、陰陽屋は占いで女性客に人気に。
そこに面倒な厄介事が持ち込まれる。
内容的には日常の謎的なドタバタ物語。
軽くて読みやすいんだけど、何がいいって
番外編のキツネ取材日記が最高にステキでした。

 

人は異形のものを排除するっていうのが
一般的な話の進め方になっていると思うのだが
これは別。
もうあったかいのなんのって。
楽しかったぁ~q(≧∇≦*)p

 

東京にいるうちにこれを読んでいたら
絶対に王子稲荷を散策しにいったのになぁ~
大晦日の狐の行列に参加してみたかったぁ~
今更ですけど・・・(-。-;)