神様の御用人/浅葉なつ | mokkoの現実逃避ブログ

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ページ数:284P
発売日:2013年12月
 

神様たちの御用を聞いて回る人間―“御用人”。
ある日突然、狐神からその役目を命じられたフリーターの良彦は、
古事記やら民話やらに登場する神々に振り回されることになり…!?
特殊能力もない、不思議な力を放つ道具も持ってない、
ごく普通の“人間”が、秘めたる願いを持った神様たちにできること。
それは果たして、助っ人なのかパシリなのか。
モフモフの狐神・黄金とともに、良彦の神様クエストが今幕を開ける!
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初めましての作家さんです。
読メで検索かけてたら、気になったので購入。
シリーズ第一弾です。

 

夏目友人帳の神様バージョンですね。
友人帳にあたるのが宣之言書(のりとごとのしょ)
妖怪の名前ではなく、助けを必要とする神様の名前が
薄墨で書かれたように浮かび上がる。
神様の御用を無事にやり遂げることができたら
薄墨だった名前が濃い色に変わり、神様の御朱印がもらえる。
御朱印帳みたいな感じだな。
そしてニャンコ先生にあたるのが、モフモフの狐神・黄金。

 

メインキャラは、野球で就職したものの膝を壊し、自ら退職を選んだび
バイトしながら生活をしている萩原良彦。
そして、良彦の親友で近所の大主神社で働く孝太郎。
その神社の方位神である狐神・黄金。

 

ひょんなことから、神様の御用聞きをするはめになるのだが
信仰の薄れた現代では、神様の力が弱まっている。
そこで助けが必要だと判断された神様の名前が宣之言書に浮かび上がる。
何の能力もない、ギリギリ引きこもりを免れている良彦が
黄金をともなって神様のもとに向かうのだが・・・

 

人間以上に人間らしく、そして理不尽な神様達に
振り回されながらも大切な事に気付き伝える。
滑稽で優しくて切ない、まさに夏目友人帳のような
あったかいストーリです。

ちょっとした神様蘊蓄も楽しいです。

 

これは心がギスギスしてきた時に読んだ方がいいかも♪
ニャンコ先生も好きだけど、黄金も可愛いわ(p^_^q)