屍鬼祓師 夢見る卵/粟生 慧 | mokkoの現実逃避ブログ

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現実から目を背けて堂々と楽しむ自己満足ブログ

ページ数:255P
発売日:2013年08月

 

悪霊や黄泉の鬼を祓うことを生業としている一宮晶良と
その助手・諏訪陽仁は、鎮魂祭の依頼を受け、
熊本県矢沢町を訪れる。
そこでは十代の少女たちが次々と昏睡状態に陥り、そのまま
肉体が琥珀色に硬化してしまう奇病に侵され変死していた。
矢沢町には古より、桑の花咲く新月の夜、神が人間の乙女を
娶りにやってくるという、オカイコ様の嫁取り伝説があった。
折しも町は、二百年に一度の大祭であるオカイコ祭りの季節―
オカイコ様を祀る扶桑寺では本尊の即身仏が二百年ぶりに
開帳されたが、その即身仏と少女たちの変死体は酷似していて…。
美麗の拝み屋が怪奇事件の謎に迫る伝奇ホラーミステリ!
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初めましての作家さん。
PNU@読書日記さんのレビューを見て

タイトルとカバーイラストで購入決定(^◇^;)

安易でした。著者のことを調べるべきでした。
あらすじを読む分には期待するでしょう?
そして美麗に騙された (;´_`)トホホ

 

ホラーミステリとなっているけど、オカルト系サスペンス?
ちょいグロありだけど、怖くないです。
ここでの屍鬼とは、悪霊やら悪い念とかが滞り続けることで
鬼(屍鬼)になることらしい。
屍鬼祓師=拝み屋は、そういうものを屍鬼になる前に浄化する。
既に屍鬼になってしまっていたら、滅するらしい。
主人公である一宮晶良の一族?は、拝み屋としては
かなり有名らしいが、サラっと流されてるのでわからない。

 

怪異があって、事件があって、伝奇と結びつくのはいいとして
まるで緊迫感がない。
言葉で悲しいとか書かれていても、それが伝わってこない。
全体的に軽すぎる。
要所要所は抑えているというか、素材が揃っているのに
うまく使えていないという感じかなぁ~
なんか勿体ないというか、ジレンマです。

 

何かヤバイと思ったら、すぐに動くでしょ。
そういうところで緊迫感が出てくるのに、動かない。
明日行ってみようって・・・
思った通り、それみたことか!っ具合になる。
主人公がおっとりしてるとか、そういう問題ではない。

 

そして不必要な会話や描写が鼻につく。
わざとBL方向に持っていこうとしてるというか
勘違いさせようとしてる?ように思えたんだけど
どうやらこの著者、BL小説書いてるんですね。
気付かないように少しずつBLの慣れさせるという戦法か?(^◇^;)
やはりちゃんと調べてから読むべきでした。

 

悪くはないんだろうけど、個人的には全然物足りない。
軽くて少し怪しい雰囲気のサラっと読めるものが好きなら
いいんじゃないでしょうか?