
ページ数:316p
発売日:2014年03月
豆を手にすれば恋愛成就の噂がある、東大寺二月堂での節分の豆まき。
奈良の女子大に通う「私」は、“20年間彼氏なし”生活からの
脱却を願って、その豆まきに参加した。
大混乱のなか、豆や鈴を手にするが、鈴を落としてしまう。
拾ったのは、狐のお面を被った着流し姿の奇妙な青年。
それが「狐さん」との生涯忘れえない、出逢いだった―。
第46回メフィスト賞受賞作。
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初めましての作家さん。
Mirokuさんのレビューを読んで表紙に惚れて購入。
狐のお面を被った着流し姿の奇妙な青年
mokkoの和服萌え健在!
しかも狐面だなんて、妖しすぎる。((o(^-^)o))わくわくする!
対するは、20年間彼氏なしの女子大生。
舞台は奈良。恋愛成就を願って訪れた豆まきイベントで
落とした鈴を拾ってくれたという、いかにもな出会い。
あぁ~こういう出会いのシチュエーションって大事!
しかし、狐面の男には、美人の連れがいて
一緒に豆まきイベント巡りをしている模様。
成り行きで一緒にイベント巡りをすることになるのだが
狐さんはイベント事の知識は豊富なのに、その言動は
屁理屈の連射のようで、連れの美人にたしなめられてばかり。
いつ恋のスイッチが入るのかと、期待しながら読んでいたのに
奈良のイベントの紹介やら、他の出会いやらで
なかなか事が進まない。
狐面の理由とか、狐さんの過去とはかは、説明されるけど
気付いたら恋愛モード全開になって切ない展開になっている。
( ° ▽ ° ;) エッ?
いつ恋愛スイッチ入った??
一番大事な恋の初め部分が描かれてない。
それはいかんでしょう。
ドキっとする瞬間とか、戸惑いとか葛藤を無視して
いきなり切ない乙女の心理描写されてもついていけない・・・
それは狐さんも、女子大生も、両方に言えること。
しかも、結末は予想外で・・・
最後まで読んで、何をしたかったのかがわからない。
酷い消化不良を起こした感じだったので、
続編のあらすじを追ってみたら・・・
何か、もういいやって感じでした。
何故にメフィスト賞?
結構期待してたんだけど、残念でした。