
発行年月:2007年04月
サ イ ズ:407P 16cm
十年前、ハワイで大牧場を経営するマグナスが失踪を遂げた。
その遺骨が海の中から発見され、遺族の証言では当時のマグナスは
殺し屋に命を狙われていたという。
彼は逃亡の末にかわりはてた姿になったのか?
現地を訪れていた人類学教授ギデオンは調査を開始。
当初、それはごく普通の骨に思えた。
だが、やがてその骨の異常さが明らかになり、
遺族の隠されていた秘密が露わに…
スケルトン探偵をも惑わせる遺骨の正体は。
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始めましての作家さん。
形質人類学教授のギデオン・オリヴァーが、
遺骨に隠された犯罪の真実を暴き出す
「スケルトン探偵」シリーズ第12弾。
シリーズ物に手を出したらしい(^◇^;)
でも大丈夫でした。
ただ、主要人物達はハワイで広大な牧場を経営している
トーケルソン一家。
兄弟やら姪や甥が出てくるので混乱します(^◇^;)
そして冒頭から、緊迫してます。
GPSも装備していない小型飛行機に乗ってトーケルソンと
夜間飛行が初めてのクローディアは、無謀な逃亡を図る。
高度1万フィートで現在位置すらわからずに燃料切れ
そして・・・
10年後・・・
行方不明になっていた小型機が礁湖の浅い海底で発見された。
機体の中に骨が残っているという一報を受け
たまたま甥のアクセルのところに遊びに来ていた
FBI特別捜査官のジョンと形質人類学教授のギデオンは
集まった家族達に紹介され、骨の鑑定を依頼されるのだが
マグナス(牧場所有者)と思われていた骨は、その特徴から
牧場で殺されたはずのトーケル(マグナスの兄)のものと判断された。
では、牧場で殺されていたのは誰?
しかし、牧場で殺され焼かれたトーケルも、骨の特徴から
トーケルと判断されたはずでは?
鑑定の結果を持ってトーケルソン一家のもとに戻った二人は
家族の態度に疑問を持つようになる。
そもそもトーケルが何者かに殺されて、自分も危険を感じたので
マグナスも逃げ出したのではなかったのか?
未だに捕まっていない犯人。
マグナスが電話で言っていた「奴ら」とは?
マグナスの行方不明から7年後、法的に死亡が認められ
残された親族達は遺言に従って遺産を分配していた。
しかし、先に死んだのがマグナスなら遺言は
全く別のものになっていた。
10年前、何が起こっていたのか・・・
移民で、一家の生き残りであるマグナス達の妹ダグマーと、
彼女を取り巻く甥や姪たち。
それぞれが自由に暮らしているようで何やら訳ありな感じが
ワクワクします。
様々な仮説が二転三転して、何がどうなってるんだぁ~って
ジタバタしてしまいましたよ。
犯人も本当に最後までわからないんだものぉ~
このジレッタサったらないわぁ~
どうやら、こういうのがこのシリーズのパターンらしいです。
初めてだったから、思いっきり転がされたわよぉ~
っていうか、お前が犯人だったのかぁ~
(((p(>◇<)q)))
そして最後のどんでん返しにもやられたぁ~
最後の最後にやっと真実が見えるお話でした。
内容的には面白かったんだけど、何だろう?
ところどころ、すんなり読めない部分があってね・・・
訳者のせいなのかなぁ~
まとめのページに飛びます。

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