星空を願った狼の 薬屋探偵怪奇譚/高里椎奈 | mokkoの現実逃避ブログ

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星空を願った狼の 薬屋探偵怪奇譚 (講談社ノベルス)/高里 椎奈
¥864 Amazon.co.jp
発行年月:2015年07月
サ イ ズ:221P 18cm

事件は突然訪れる――。
「深山木薬店」の店主・秋が何者かによってさらわれた。
もぬけの殻となった部屋に残されていたのは、
不可思議な一枚のメモ。
『鵺は始まり。十六時間が区切り、災厄は一つ。
 四つ数えるまでに、交換だ』
脅迫文とも思われるこのメッセージが示唆するものとは? 
そしてリベザルは、秋の行方を掴むことができるのか!?
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薬屋探偵怪奇譚シリーズ第7弾

オマケのショートショート読んですっかり和み
本編を読みだした早々、思わず噴き出した。
リベザルの雪女の認識が面白すぎる!
電車で読んでなくてよかったぁ~(^◇^;)

リべザルの間違った認識で午後のティータイムは
賑やかに始まったのだが、小町から妖しげな話が伝わる。
鵺の体の一部と思われるものが、昔店舗として使っていた
ビルの谷間のプレハブ跡地で見つかったらしい。
秋は大丈夫だと言い放ち、眠りについたのだが
そのまま姿を消した。
残されていたのは、脅迫状とも取れるメモだった。

メモの内容から、リベザルは灯視の仕業だと思った。
リベザルと灯視が交わした秘密の契約。
言えなくて、ずっと苦しんでいたのだが
灯視がしびれを切らし、強硬手段に出たらしい。
契約内容を座木に話し、脅迫状の内容から
分かれて探すことになる。

本作は、シリーズの重要な分岐点になるそうです。
そのせいか、お馴染みの妖以外にも、知り合いの妖や
キャラが登場します。
知り合いの妖のその後の話が聞けたり、秋捜索の
手伝いまでしてくれます。
ゼロイチは、今までで一番いい役どころ?(^◇^;)
小町との関係はどうなっているんだろう??
ちょっと気になる。

ネタバレになるので下手な事は書けないけれど
秋の捜索途中で座木までもが姿を消す。

本当に今回はリベザルが辛すぎます。
隠し続けてきた灯視との契約もそうだけど
リベザルが経験した辛い過去が2つフラッシュバックします。
その1つが「黄色い目をした猫の幸せ」
あれからズーっと辛い思いを引きずって来たのに・・・
どうして今?
マジで泣きそうになりました。

何か、先日読んだ建築探偵もそうだったけど、
辛いフラッシュバック系を立て続けに読んでるみたいだ。

深読みし過ぎて、プレハブ店舗時代の小鬼まで
連想してしまったわよ。
っていうか、秋のせいなんだけど・・・
秋には本当に仰天させられました。
そんな事があっていいのか????って感じ。
でも、やっぱり秋だし。
凱は年の功とでもいうのか?
やはり賢かったし・・・

それぞれの結末は予想外で、別の意味で泣けました。
これから何かが動き出すって感じがビシビシ伝わります。
本作は涙注意報発令ですぞ。

次からは、どんな展開になるのか楽しみです。
高里椎奈様、あまり長く待たせないでね
(*・д人)オネガイ

***オマケ企画の話***
うちの執事・・・のキャラが本作を読んだら・・・
というお話を読むことができます。
パスワードは本作の文中に隠れているので
それは読めたんだけど、執事・・・を読んでいないので
なんかよくわからない。
キャラをわかってないもので・・・

だから逆バージョンを読みたければ
執事を購入しなければいけなくて、更にパスが
本編に隠されているという事は読まなければいけない。
無理だな・・・
読みたいけど・・・