ろくヱもん・大江戸もののけ拝み屋控/朝松健 | mokkoの現実逃避ブログ

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ろくヱもん: 大江戸もののけ拝み屋控 (徳間文庫)/朝松 健
¥670 Amazon.co.jp
発行年月:2013年10月
サ イ ズ:301P 15cm

時は宝暦。
相次ぐ地震や飢饉で不安にとらわれた人の心が
妖怪やもののけを呼ぶ。
そんなこんなでお江戸に巣くってしまった妖怪たちと、
時には共闘、時には祓って鎮める腕利き拝み屋ろくヱもん、
猫神のちま又とのコンビで、お江戸の人々を癒やします!
妖怪ものの第一人者がユーモアたっぷり、
笑いと涙をこめてお送りする大江戸もののけ活劇、
じんとお楽しみあれ!
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mirokuさんに頂いた本です(p^_^q)

二度目ましての作家さん。
初めての時は〈完本〉黒衣伝説を読んだ。
ホラーのつもりで読んだら、超常現象スペシャルみたいだった。
本の装丁はよかったんだけど、失敗って奴です(^◇^;)

今回はmirokuさんが楽しそうにレビューを書いていて
ちょうど優しい妖ものを読みたい時だったので
送ってもらいましたぁ~

ろくヱもんは妖怪・魔物・崇り神まで何でも祓う凄腕の祓い屋
魔天屋敷を行き場のなくなった妖怪達とシェアしている。
なんてイマドキな暮らし方なんだぁ~

そんなろくヱもん、夢のお告げで、逢魔ヶ辻に出かけたら
背中に小さな猫もどきを背負った娘・お喜代と、彼女につきまとう
謎の女形・澤村美十郎を見かけた。
そして娘の背中についていた猫らしきものを祓ってやったのだが
実はこれが代々、娘の血筋を守ってきた猫神だという。
守護神を引っぺがしてしまったのだ。
そのせいで、娘の先祖に退治された恨みを持つ「のびあがり」という
妖怪に狙われる羽目に・・・

ってことで、のびあがりを倒し、お喜代を守ることになるのだが
一緒に「のびあがり」と戦う事になった猫神こと「ちま又」は
「虎縞長尾守ちま又之介強髭」という屈強な名前とは裏腹に
妖怪に怯えるし、ろくヱもんの懐に逃げ込むし、悲鳴あげまくりで
本当に猫神か?と疑いたくなるほどのビビリ。
まぁ~それでもやる時はやる。

この「ちま又」が可愛い。
とにかく可愛い。偉そうで生意気な手乗り猫が
懐を出入りするなんて、たまりませんねぇ~ヾ( 〃∇〃)ツ ウキャッ
ちま又が欲しいよぉ~(^◇^;)

そして思いっきり気持ち悪かったのが「のびあがり」
かえるの卵って・・・
追いかけられたくないですぅ~∑(゚Д゚ノ)ノ

とにもかくにも、話も軽くて読みやすい。
童話に解説がついたような、アニメの脚本みたいな
なんとも楽しくも騒々しいお話でした。