
作家葛木志保が失踪した。
パートナーの式部剛は、過去を切り捨てたような彼女の履歴を辿り
「夜叉島」に行き着いた。
その島は明治以来の国家神道から外れた「黒祠の島」だった…。
嵐の夜、神社の樹に逆さ磔にされた全裸女性の死体。
さらに、島民の白い眼と非協力の下、因習に満ちた孤島連続殺人が!
その真相とは?
実力派が満を持して放つ初の本格推理。
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2006/06/04読了分
失踪した作家葛木志保を探すため式部剛は、
「夜叉島」に行き着いたが、その島は異様な信仰を頑なに守り、
余所者には口が堅い島民ばかり。
溢れんばかりの風車と風鈴は何のため?
嵐の夜に発見され神社の樹に逆さ磔にされた
女性の惨殺死体。
しかし、それは事故として処理され、
遺体や持ち物全てが処分されてしまった。
それは裁きだという・・・
邪教を信仰する島と代々それを守り続ける家
初っ端からドス黒い空気が流れてます。
ミステリーは好きだけど推理は苦手。
著者の手の平の上で転がりまくってるタイプなのですが、
今回も面白いくらいに転がりました。
ダークです!事件の真相も予想外だったけど
罪と罰という意味においては、重い内容です。
久しぶりにドキドキしました!
ちなみに「黒祠」とは・・・
文中より:国家神道の中にあって統合されなかった神社を言う。
それは迷信の産物であり、いわば邪教である
解豸(カイチ)とは・・・
一角の羊で体色は青くて四足獣である中国の伝説上の神獣
人の紛争が起きると、角を使って理が通っていない一方を突き倒す
正義や公正を象徴する祥獣

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