魔性の子/小野 不由美 | mokkoの現実逃避ブログ

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魔性の子 (新潮文庫)/小野 不由美
¥637 Amazon.co.jp
発行年月:1991年09月
サイズ:437P 16cm

十二国記 外伝

教育実習のため母校に戻った広瀬は、教室で孤立している
不思議な生徒・高里を知る。
彼をいじめた者は“報復”ともいえる不慮の事故に遭うので、
“高里は崇る”と恐れられているのだ。
広瀬は彼をかばおうとするが、次々に凄惨な事件が起こり始めた。
幼少の頃に高里が体験した“神隠し”が原因らしいのだが…。
彼の周りに現れる白い手は?
彼の本当の居場所は何拠なのだろうか?
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2003/07/18読了分

本作を読んでから十二国記本編に入るか、本編を先に読むか・・・
「黄昏の岸 暁の天」の前に読むか後に読むか・・・
これは読む人の好みになると思います。
mokkoは、先に「黄昏の岸 暁の天」のさわりを読んでから
本作に入りました。

「黄昏の岸 暁の天」で、載国で反乱が起こり、驍宗が鎮圧に
向かっている間に、泰麒が忽然と消える。
泰麒が消えている間の蓬莱(日本)での話になります。

家の中庭でいきなり神隠しになった彼が、1年後、
祖母の葬式にいきなり戻ってきた。
その後、彼の周りで不思議な事件や事故が起こり、
彼に危害を加えたものは祟りが降りかかると噂が流れ、
高里は孤立する。
教生として母校の高校にやって来た広瀬は、
そんな高里に通じるものを感じるのだが・・・
彼の周りにまとわりつく白い手の正体は?
何かを探して訪ね歩く女の狙いは?

人間とはこんなにも醜いものなのかと考えさせられる1冊です。
そして広瀬が哀れで・・・(^◇^;)
迎えに行く(来る)のは、やはりアノ王なのですよね・・・
もうそういう役回りですよねぇ~

「十二国記」に先立って書かれているというから驚きです。
これを書いた時点で、既に十二国記の構想があったんですねー。
高里のその後は、「黄昏の岸 暁の天」へと続きます。

魔性の子 十二国記 (新潮文庫 お 37-51 十二国記)/小野 不由美
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