
発行年月:2011年04月
サ イ ズ:334P 15cm
「J・Mを殺したのは誰か?」
巨大な才能と劣等感を抱えたマッドサイエンティストは、
五人の子供に人体改造術を施し、“怪物”と呼んで責め苛む。
ある日、惨殺死体となって発見されたJ・Mは、
いったいどの子供に殺されたのか?
小説家の「私」と探偵の「彼」が謎に挑めば、
そこに異界への扉が開く!
本格ミステリとホラー、そして異形への真摯な愛が生みだした
歪み真珠のような三つの物語。
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これは久しぶりの表紙買い(^◇^;)
このカバーイラスト気になるよねぇ
しかも綾辻氏だし・・・
館シリーズを積んだままなんだけど、表紙にやられて
先に手を付けてしまいました。
「夢魔の手 三一三号室の患者」
入院している母親の見舞いに来る男の話
「四〇九号室の患者」
事故で火傷を負い、記憶をなくした患者の話
カバーイラストは、この話のものでしょう。
「フリークス 五六四号室の患者」
J・Mを殺したのは誰か?
内容紹介文は3話目のものです。
精神病患者にまつわる3つの短編なので
目線が患者目線になっている。
ホラーチックなミステリと思って読み始めたので
脳みそクラクラしました。
1、2話と3話目は、ちょっと趣向が違ってます。
現実と妄想の境目がわからなくて惑わされる。
正常?な人から見たらどうなっているかという
種あかし的なラストで謎?が解かれるというか
正解がわかるという感じですかねぇ
1,2話の真相は、本当に予想外だったのでね
エエエエェェェェェ ヽ(゚Д゚;)ノ゛ェェェェエエエエって感じ
でも、患者さんの精神世界だからね
普通の謎解きとは違うので、悪夢から覚めた感じ?
「感じ」・・・が多いけど、本当にそんな感じ(^◇^;)
元々推理なんてできないけど、推理とも違うから
やはり目が覚めたというのが一番近い読後感かなぁ~
3話目は、「J・Mを殺したのは誰か?」という点だけなら
単純に推理でいいと思うけど、正解がわかった後に
妄想に引きずり込んで終わるって感じかなぁ~(^◇^;)
怖い話ではないです。
好きとは言えないけれど、読みやすいから、
サクっと読んでしまいました。